ボスぅ!?ボスじゃあないですかッ …え、女? なんでおんnキングクリムゾンッッッ 過程などどうでも良いのだァァァア!!! 作:"7つ目"の矢
それと…お気に入り登録してくれた方、評価をしてくれた方、感想を下さった方……ありがとうございます! めちゃんこ嬉しかったです!
(お気に入り登録数が100を超えてて軽くびびってた作者。 もちろん、喜んでたけどね!)
シンプルな丸刈り
……
(間が) 無駄ァ!
ーーふと、思い出したのは……あの忌々しい出来事だった。
「誰が言った言葉」
「………だったか………」
息も絶え絶え、という感じでその男は言葉を選ぶ。
ーー『我々はみな 選ばれた戦士』…
「え? くそ……だが……この世がくれた真実もある………」
ボロボロな身体を片手で支えながら言葉を告げている。
「運命はこのオレに………「時を飛ばし」…………
……………「予知」ができる能力を…授けてくれた…」
男がもう片方の手を見るーー震えていた。
「間違いない…………それは明らかな真実だ…」
ーーしかし同時に男は…この手に「
……確信していた、
「この世の運命は我が『キング・クリムゾン』を無敵の頂点に選んだはずなのだ………オレは「兵士」ではない」
ーーーッ
「くそーーッ‼︎」
「そのオレに対してッ‼︎」
「この手の中にッ!」
「あの「矢」が、この手の中にないッ!」
「よくもッ! こんなッ!」
………
「こんなことで、このディアボロが敗北するわけがないッ!」
「ここは『退く』のだ…………」
( 「矢」から身を隠し反撃の時期を待つ…………)
(ここで一時『退く』のは敗北ではない……………‼︎)
(オレは頂点に返り咲ける能力があるッ!)
激昂していた男は自らはまだ敗北していないと…今は反撃の時を待つ時なのだと自らを宥め、落ち着かせようとしたーーその時。
"逃がさ………ないで"
か細い声の方向へ振り向くーートリッシュだった。
「ジョルノ……あいつを」
ーーッ!?
「決して………」
「逃がしたら…………身を隠される」
そのか細い声が、ハッキリと聞こえたーー
・・・・
その声に応えるかのように…煙が晴れてゆく。
「逃げる……気だわ………ジョルノ」
「感じたの……今 あいつが一歩、退いたのを…」
煙の中から姿を現したーージョルノ・ジョバーナがいた。
髪をーーまるで風のように………黄金の風のように靡かせながら奴は現れた。
その手には、しっかりと「矢」が握られていたーー。
ーーッ!?
天に「矢」を堂々と掲げるサマはーーまるで。
「いつの間にか雨が晴れている… ジョルノだ……「矢」を」
「つかんでいる‼︎ レクイエムの次に「矢」を支配するのは…!」
「ジョルノだッ‼︎」
運命を支配したかのようなーー
(だめだ………やはり、このオレがここで…………)
ここで立ち向かわなければ……オレは……
(逃げるわけにはいかない…………‼︎)
(「誇り」が消える……ここでこいつから退いたら‼︎)
……そうだーー
(オレは「帝王」だ)
(オレが目指すものは「絶頂であり続ける」ことだ。
ーーここで逃げたら…その「誇り」が失われる
次はないッ……ッ!)
……………
……
…
●
「や……やッたぞッ ついにッ!」
結局、「矢」はヤツを拒まず…ジョルノ・ジョバーナを選んだ。
「 「矢」で進化した、おまえの「ゴールド・エクスペリエンス」‼︎」
「一体 何をやったのか、オレにはよく見えなかったし、わからなかったが とにかく!」
「ボスの『K・クリムゾン』は、まったく無力だったッ‼︎ ついにッ! 倒したぞ‼︎」
「でも… ちょっと待って どこかに浮かんできてる?」
「ねぇ⁉︎ どこ⁉︎ 浮かんできてる⁉︎
「……… ………」
「どこよッ! 探してジョルノッ! あいつは どこッ⁉︎」
…………
「いや… 探す必要はない。 全てはもう終わっている…」
「ヤツはもう
「終わりがないのが『終わり』」
「それが『ゴールド・E・レクイエム』」
…………
……
…
●
ーー男はG・E・レクイエムの能力により「永遠に」死に続けることとなった。
何百回……いや何千回 死んだだろうか?
しかしある時、転機が訪れた…
「ヒッ…!? こ、今度はなんだ!? 今度は『どうやって死ぬ』……!?」
ーーその男…かつて、パッショーネの"ボス"まで上り詰めた帝王ディアボロはひたすらに怯えていた。
ヤク中のゴロツキに刺されて死んだり…車にひかれて呆気なく死んだりもした。
他にも、帝王切開されて死んだ、占い師のようなブ男に消し炭にされて死んだ。
足元に落ちていた道具か何かが爆発して死んだ、穴ぼこチーズっぽい死体にチューチュー吸われて死んだ。
何故か歩いていた重量を操る緑色のスタンドに殴られて死んだ…隕石が直撃して死んだ。
子供にアメちゃんをあげていた古代の戦士っぽい筋肉男にグツグツのシチューにされて死んだ…お母さんヤギに切り裂かれて死んだ。
道を通りかかった男にいきなり「かかったなアホが!」と罠に嵌められ死んだ…太陽から落ちてきた奇妙な格好をした男に「私は愛と正義の戦士! 宇宙刑事カーズ!」と名乗られてうめき声をあげる暇もなく殺された。
仲良く手を繋いで「早人よくやったなァ〜! 玉転がしで2位になるなんて流石、私の息子だ!」と、少し引くぐらいに息子を可愛がっている金髪の男が歩いてくるのを目撃してしまい、なぜか爆発して死んだ。
強風で飛んできた看板に押し潰されて死んだ……空から落ちてきたロードローラーにぶっ潰されて死んだ。
コーヒーガムを食べている犬とチェリー味のキャンディをレロレロ舐めているガタイのいい学生に殴られて殺されたり…猫に引っかかれて死んだりもした。
……死んだ。死んだ。死んだ。死んだ。 死んだ。死んだ。死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ 死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ 死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ……ッ!
ーーーオレはあと何回、死ねばいいんだろう………?
…………
……
…
●
男は……いつしか…考えるのをやめていた。
いくら抵抗しても、いくら逃げようとしても…結局は死んでしまうのだから。
ならーーもう考えるのはよそう。
ーー男の心の中は、いつのまにか晴れていた。
青い空を見上げながらゆっくりと鮮やかな緑に身体を横たえる。
…こんなことしてたら、またすぐに死んでしまうのだろうな。
ーーそれでもいいか。
男は、ゆっくりと…腕を枕代わりにしながら、穏やかな顔立ちで…すやすやと眠ってしまった。
だからこそ気がつかなかった。
男の近くに広がっていく、奇妙な「光の穴」の存在に……。
…………
……
…
●
「な………じょ…………ンだ……」
(ぅ、うん…)
人の気配を感じて、ディアボロは目を覚ました。
ーーあぁ…また死ぬのか……という悲観と、まぁ、そうなるなら仕方ないか…という、諦めた心。
目を瞑りながら、ただ、「その時」を待つ。
数秒。 十秒。 数十秒。 一分……。
ーー長いな…いつもなら、もっと早く死ぬのに……。
ゆっくりと目を開けてーー目の前にいる青年と、
( ーーーー。 )
ジョルノ・ジョバーナのG・E・レクイエムと相対したあの時から失った……自らの絶頂の象徴。
スタンドが…出せていた。
あの地獄から抜け出せた……?
「……」
「…えっと…」
「……」
「…もしもし?」
「……オレは」
「あ、やっと喋った」
「ーーオレは今、『
ーーオレは……もう死ななくていいのか……?
その事実に気づいたらーー頰を何かが流れていった。
込み上げてくる感情に流され、幼な子のように泣いていた。
「…っ、…ぅう…ぐずっ……」
「え゙ッ、なんで泣き始めてんのッ!? 俺、なんかひどいコトしたっけ!?」
「…ぐすっ……オレは…
「解放って何さッ!?」
ーーあぁ……もう、死ななくていいのか……。
「…ぅゔ…」
「あ、答えてくれないのね……分かりましたよーと……」
ーーオレはただ……泣いていた。
ちょい微妙なところだけど作者の気力がZero/になったので一旦切りますね。
次回はボスドッキリシーン回(の予定)です!
父親は猿!