ボスぅ!?ボスじゃあないですかッ …え、女? なんでおんnキングクリムゾンッッッ 過程などどうでも良いのだァァァア!!!   作:"7つ目"の矢

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 誰も覚えていないと思うので初投稿です。
 


第4話

「……やはり、我を……帝王ディアボロだと理解した上で解放したようだな……ッ!!」

 

「…解放?」

 

 えーと。……どういう意味だ?

 ディアボロのコスプレだろって指摘したら、なんか急に睨んできて、しかも急に脈絡のない単語が飛び出して来たんだが。いや、どういうことだよ(困惑)

 

 とりあえず、このまま睨まれてても居心地が悪いので、俺が彼女に何か悪い事でもしたのかとを罪の所在を確かめるが、パっと思いつく限りでは思い当たるフシはない。なので、彼女が口にした『解放』という単語から身の錆を確かめる。

 

 カイホウ。…解放? え、何から?

 この女の子を俺が解放した?刑務所にでも入れられてたってことか?

 …なーんて考えてみたが、そもそも俺そんなことはしてないし、入ったことはあっても出したことはないからな。それに、この子は今、『ディアボロだと理解した上で』と言っていた。

 それではまるで、"この子がディアボロ"で、俺が『解放』───…物語のことを言っているのなら、『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの"能力"から解放した』みたいじゃないか。

 

 そこまで考えた良介は、ふと、最近…そう、ごく最近、何か似たようなことがなかったかと引っ掛かりを覚えた。

 

 (ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム…ディアボロ…、そうだ。似たような…何か…。

 そう、そうなんだ。『完璧にかぶっているわけじゃあない』。似たようなこと、何かそれに近いことが…あった?ような…

 

 ───ボス…?…ボス…BOSS…ジョージア…)

 

 

 微糖よりもエメラルドマウンテン…───駄目だうん。思い出せねーわ。

 いい感じに思考が明日の方向へ見切り発車したところで頭を振り、リセットする。いや、小骨がのどに深くぶっ刺さった程度の引っ掛かりはあるんだけどさ、肉に突き刺さり過ぎて出てこんでもいいような記憶()ばかりがどばーっと出てくるんだよ。

 

 ほんの些細(ささい)な引っ掛かりなんだけどな…とこの間なんとわずか0.5秒の思考を終了し、ついでに明日の献立も考えつつ、今の状況を冷静に再考慮してみる。

 

 ジョジョ…漫画の、第5部の最後の話を言ってるんだよな?

 

「いや、ボスは解放されてないんじゃないか?」

 

 自力で運命から逃れられなかったし。眠れてもなかったし。なんかネットでもカーズ状態*1とかボロクソ言われてたし、なんならレース終わっても真実に 辿(たど)り着けてなさそうだし。

 

 

 とか考えてたら胸倉つかまれた。

 

「ザケんのもいい加減にしろよなああッ!?解放されてないッ!?

 だったらテメエの腐った目ん玉に映ってる男は誰だってんだよああああッ!?」

 

「え、可愛らしい幼女だけど?」

 

「───。

 は、はあぁああああああああああ!?!?!?」

 

 あ、大声出して固まった。

 

「幼女!?言うに事欠いてガキの女ッ!?しかも()()()()()幼女だとォッ!?」

 

 なんかめっちゃ「可愛らしい」に反応するねこの子。鏡見たことないのかな?

 え、それはないだろ?普通自分の顔くらい見たことあるだろって? いやいや。鏡見たことあるなら自分の容姿に絶対自信持てるでしょ。

 見てみなさいよ、この整った顔。何処の美人局だよ。いやこんな美幼女、ぜってぇ美人局にならねーわ、俺が親なら心配して監禁してるわ(過激派)

 

 しかも、めっちゃ肌白いし、生まれたばかりの赤ちゃんみたいでつるつるしてて綺麗だし、髪サラッサラだし。 何で自信がないの?なんで自分に自信を持てないのか。

 いや、()てよ。自分の顔に自信を()てよ!

 頑張れ頑張れできるできる絶対できる頑張れもっとやれるってやれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ!そこで諦めるな絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張る頑張る!タカキも頑張ってるしお前もこの手鏡見て自信を持たないと!

 

「というわけで、はい。鏡」

 

「この俺のどこが女みてーだってえ?馬鹿にすンのも大概にしろよってはああああああああああああッ!?!?!?!?

 

「女の子でしょ?」

はああああああああああああ!?!?!?!?

 

「可愛らしい」

あああああああああ?!?!?!?!

 

「YOJO」

ほわあああああああああああああ!?!?!?!

 

 

 あ、泡吹いて気絶した。

 

…………………

 

………

 

 

 

 

 

「……ゥ」

 

 俺は一体……

 

「目、覚めた?」

 

 紅茶飲む?と能天気な目の前の男が暖かいタッツァ(マグカップ)を差し出してくる。陶器に(てのひら)が触れると、じんわりと熱が伝わってきてあんし───じゃない。

 

「い、いらんッ!」

 

 つい、自然に受け取ってしまったがコイツは何故か俺の名を知っていた。しかも、寝ぼけていた頭がハッキリしてきたから思い出したが、俺の身体は何故か少年の身体ではなく、女のガキになっていた……クソッ!思い出して来たら腹が立ってきたぞ……ッ!

 よりのもよってこの俺が、こんなワケのわからないノーテンキな男の前で! あ、あんな醜態を晒すなどとは……ッ!!

 

 許せん……ここが『何処』なのか…だとか、今後の行動のための『情報』をしっかりと抜き取ってから始末するつもりだったが、もういい……今ここで!俺はコイツを消すッ!!

 

 キング・クリ───

「あ。そういや、まだ君の名前を聞いてなかったよね」

 

「───……なんだと?」

 

 こいつは今何と言った?『名前を聞いていない』?知らないだと?

 ───そんなわけがあるかッ!!

 

「───ッ、いい加減にしろッ!テメエもしっかりと口に出して言っていたじゃあないかッ!」

 

 その上、()()だと!?

 この俺がギャングの、()()()()()()()()()だってこともしっかりと認識しているじゃあないか……ッ!

 それをこんな……よくもぬけぬけと……ッ!!

 

「もしかして『ディアボロ』のこと?」

「それ以外何があるってんだよこのダボがァ───っ!」

 

 

「───いや、ドッピオもディアボロも、()()()()()()()()()()()()()だろ?」

 

 

 ───は?

 

 ……ハァ!?

 

「ま…漫画……だとッ!?」

 

 漫画?コミックスだと?俺が?

 創作だと?空想上の存在だと……ッ!

 何をトチ狂ったことを───!

 

「ホラ、これ」

 

「言って、るん……───?」

 

 奴が、近くの棚から一冊抜き出し、見慣れない文字のコミックスを開き、見せてくる。

 そこには、何故か、見覚えのある気がする、特徴的な格好の奴らが居、て……?

 

 ガタガタと震える。動悸が止まらない。吐き気がする。

 

 情けないだとか考える余裕はない。たった今、なくなった。

 

「なん……だ、これ……は……」

 

 なぜなら、なぜならそこには……そこに、は

 

 

「ジョジョの奇妙な冒険、第5部の───

 

 

 

 

 

 ───()()()()『ディアボロ』でしょ?」

 

*1
永遠に何もできないので死のうとしたら、死ねなかったポルナレフランドのレーシングカーのこと。




 ボス、無事にSAN値チェック失敗の巻。
 スタンドも持っていないような一般人に、無自覚のうちにボコボコに……見た目は可愛らしい美幼女なのでヨシ!


 あ、評価・感想を貰えたら私が飛び跳ねて喜びますよ。


 【次回予告】
 やめて!世にも奇妙な体験で、精神を焼き払われたら、魔神コロネのスタンドパワーで試練を乗り越える「意思」がすり減っているボスの精神まで消し飛んじゃう!

 お願い、死なないでボス!アンタが今ここで倒れたら、娘さんや金髪の小僧との強い絆で結ばれた思い出はどうなっちゃうの? スタンドはまだ残ってる。ここを耐えれば、試練を乗り越えれるんだから!

 次回、「ディアボロ死す」。デュエルスタンバイ!

 うっせーぞメローネ!
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