この世界の艦娘や深海棲艦に普通の銃は効かない設定です。
前回、天龍が玉砕しなかったのは一撃で艦娘が轟沈することは無いというゲームシステムを採用しているからです。
言い方を変えると艦娘は神秘の力によって護られている、ですかね。
とにかく艦娘は不思議な存在なんですよ。
天龍が吹っ飛び、大破したことを確認した俺は内心済まないと思いながら後退する。
すると天龍と入れ替わるように那珂ちゃんが突っ込んできた。
砲撃せずに突っ込んでくることに俺は驚いた。そして隙ができる。
那珂ちゃんはその隙を見逃さずに右足を踏み込んでタックルをかましてきた。
(あれ!?那珂ちゃんってアイドルだよね、なのになんでタックル?一体何がそんな行動を起こそうと…)
そこで俺は那珂ちゃんの表情を見て何となくだが気づいた。
那珂ちゃんは今、激おこぷんぷん丸なのだろう。
親切に助けようとしたのにかかわらず攻撃されて仲間が危険な目にあった、多分こんな感じだろう。
仲間思いの那珂ちゃんだからこその理由だろう。
その証拠にそこの第六駆逐隊の三人はショックで硬直しているし千歳は呆然としている。
別に那珂ちゃん以外が仲間思いではないと言ってるわけではなく、仲間への思いの強さが那珂ちゃんだけ強すぎたということである。
流石那珂ちゃん、みんなのアイドルだね!
さて、そんなことを考えながらライオットシールドを前に出して那珂ちゃんタックルをいなす。
見よう見まねでいなしを行ったがいくらか衝撃を逃すことができずによろける。
しかしそんなことで終わる俺ではない。
重心を後ろにしてブーストをかける。
ブーストによって俺は後ろに弾かれるように進む。
結構順調に進んでいるがそんな俺に天は味方しなかった。
脳内に警報が鳴り響く。後ろに進むことを続けながら脳内マップを開く。
マップには大量の艦載機がこちらに向かっているという事が書かれており、その艦載機は赤城と加賀から発艦されたものだと気づいた。
艦載機の反応は赤色で示されておりこちらに対して敵意があるとみて良い。
このままだと俺は包囲されて身動きが取れなくなるだろう。
一回停止して装備と艦種を緊急で変える。
艦種を空母に変えて艦載機を扱えるようにしてから、RDIストライカー二丁と応急修理女神を一人外す。
代わりにコンパウンドボウを装備して残りのスロットにF-11を入れる数は2スロットで合計32機。
矢の数は16本で一本につき二機といった風になっている。
そして関係の無い矢が30本、所謂攻撃用である。正直当てられる自信はないが普通の攻撃手段がないよりはマシだろう。
発射方法はトリガーを切るのを採用しているみたいだ。命中精度は期待できそうだ。
このまま突っ立っていると危険なので早速艦載機の発艦を開始する。
矢をボウにつがえて、トリガーをセットする。
勿論初めてやる動作なのだが、身体が勝手に動いてもたつかずにセットが完了する。
どうやら用語やら使い方は頭に刷り込まれているようだった。
ゲームでいうシステムアシストだ。
矢をトリガーを引っ張って少し上に照準を合わせてトリガーを切る。
矢が真っ直ぐに飛んで青い炎に包まれ、そこからF-11が二機飛び出した。
ジェット機ならではの轟音をたてながら圧倒的速度で上昇していく。
その動作を合計4回繰り返して8機の発艦に成功した。
実のところ俺の使用したF-11はまたまた特別仕様で、機関砲の弾数が通常の10倍になっていて長期戦が可能なのだ。
その代わりにサイドワインダーを装備していないのだが、等価交換としては安すぎる方だろう。
発艦した8機のうち4機ずつに分け1~4はホワイトソード隊、5~8はブラックソード隊として二手に分けて赤城・加賀の艦載機群を挟撃のちに混戦に持ち込んでもらう。
そこに16機を追加投入して9~24をウロボロス隊として正面から当たらせる。残りの八機は俺の周囲を巡回させて様子を見る。燃料の面は心配ない。少なくともあと20日は持つ。
一通り発艦させて一息つく。攻撃用の矢をつがえて鎮守府第一艦隊と第二艦隊が目視できるまで待機する。大丈夫、残機は二機もある。これで負けるなんてことはまずないのだから。
なんか主人公の行動が滅茶苦茶になっている気がする。
ウロボロス隊はともかく、ブラックソード隊とホワイトソード隊って…自分のネーミングセンスが酷すぎる。