衝動で書いた黒歴史   作:熱くないヨーグルト

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ビィの人の呼び方書いてる途中で間違ってるの気づいてよかった

追記:投稿して読み直してたら文がくどいところと文字の大きさミスってたので直しました


第一話 全てが終わった後に始まるお話

場所はガロンゾの港、グランサイファーの甲板にてビィはルリアが本らしき物を開いて読んでいるのを見つけた。

「ん?ルリア、その本どうしたんだ?」

「あ、ビィさんこの本はこの前私達が寄った図書艇の司書さんから頂いたんですよ。それで今は時間も空いていることですから読んでみようと思ってまして」

「どんな本をもらったんだ?」 

「そうですね…本、というよりも誰かが書いた日記みたいなものと地図、それに私たちの知らない星晶獣や魔物について書いてありますね」

「へー、オイラたちの知らない星晶獣かー。どんな星晶獣なんだ?」

するとルリアはその本のページをめくり、ビィに見せながら

「えーっとですね。『星晶獣タナトス あの星晶獣に殺されたやつに蘇生魔法をかけたが蘇ることはなかった。傷を負わされたやつに回復魔法をかけたが治りがかなり遅い。エリクサーをかけたら魔法よりか多少早く治った。おそらくアイツには蘇生を阻害する能力と治癒の邪魔をする能力を持っていると考えられる。戦闘を行う際はなるべく無傷で仕留めろ』って書かれてますね。」

「そりゃぁとんでもなく危険な能力を持ってる星晶獣じゃないか。オイラたちもそのタナトスって星晶獣ともし戦う事があるなら気をつけなくちゃな」

「はいっそうですね」

 

 

 

しばらく本をパラパラとめくり、読んでいるとビィから

「しっかしなんで図書艇の姉ちゃんはその日記をルリアに渡したんだろうな?」

「それが、私にこれを渡す時に『そうですか、彼が……それにあれは……なるほど。ならば貴女達には知る権利が、解き明かす必要がいずれくるのでしょうね。ならば私は貴女にこれを、あの人の残したものを託しましょう 』って言ってましたね」

「んー、なんかよくわかんねぇなぁ。その姉ちゃんが言ってる彼ってのもそうだけどあの人って一体誰の事なんだぁ?」

「私もそれは良くはわかりませんが、もしかしたらその『彼』はグランの事かもしれませんね。今度図書艇に寄る機会がありましたら聞いてみましょう。」

ルリアは本を閉じそうビィに言った。

その時にビィは本の裏表紙が何か光ったように見え、

「ああ、ん?ルリア、その本の裏側が虹色に光ってないか?」

ルリアは本を裏返して見てみるとそこには虹色に輝く印があった。

「えっ、そうですか?あ、ほんとですね。今まで気づきませんでしたがなんでしょうかねコレ?」

ルリアとビィはそのことに疑問を抱いていたがそれは唐突に打ち切られた

「そ、その輝きは……ま、ま、まさか噂に聞く図書艇のトップシークレット中のトップシークレットォォォォ!!??」

そこに一人の青年が突撃したからである。

はわっ!?ってヨハンさん、驚かせないでください!」

彼の名前はヨハン。民俗学者のヒューマンの青年でありルリアたち一行とは今回艇の整備や備品の補充のついでに乗船している。

 

「すみません。ですがそんな事よりもその本!図書艇の本じゃないですかっ!?」

「そ、そうですがそれがどうかしたんですか?」

慌てるルリアにヨハンが詰め寄ってくる。ビィが止めているが全くもって無力であった。

「どうしたもこうしたもありませんよ!図書艇の司書長、彼女が本の閲覧は許可しても絶対に渡すことはありません。その彼女が本を、ましてやその中でも虹の魔力印が押された噂でしか存在しない幻の本ですよ。それに彼女の所有している本を手に入れるために国が戦争を起こしたという噂があるくらいに貴重な本なんですよ!?」

「そ、そんなに価値がある本なのかよぉ!?」

「で、でもこれ日記ですよ。ヨハンさんが言うほどの価値があるんですか?」

「日記であろうとなかろうと彼女が虹の魔力印を押すほどの物ですよ!?貴重な情報が書いてあるはずなんです。それにルリアさんは全部読みましたか?」

「ま、まだ読み始めですけど……」

「じゃあ読みしょう!すぐに読みましょう!いえ、先に僕に読ませてください!!!!!」

「ええっ!?」

「そりゃ横暴ってやつだぜぇヨハン……」

興奮して鼻息荒くルリアに詰め寄るヨハン、地味にピンチなルリアに救世主が現れた。

「そうですよヨハンさん、いくらあの図書艇の本だからってそれはダメですよ」

「ゲッ!アルシャさん」

彼女はアルシャ。エルーンの女性で叡智の殿堂の職員である。かつてサンダルフォンが起こした事件の解決後にヨハンが忍び込み、勝手に本を読んでいたために彼女はあの後上司にこっぴどく怒られていた。その後さすがにヨハンも反省したため彼女に謝っていた姿はルリアたちにとって記憶に新しい。

「ゲッってなんですか!ゲッって。はぁ……まあそれはいいですか。それにしてもかの有名な図書艇の本をそれも幻の虹の魔力印が押されている物を渡されなんてすごい事ですよ。私がいる叡智の殿堂でも所持していない本が沢山ありますからね」

その話を聞き3人?はアルシャの方を一斉に見た。

「アルシャさんは見たことがあるんですか?」

そして代表してルリアが聞いてみると

「私はありませんが昔叡智の殿堂の職員の一人が彼女のお気に入りでしてその時に彼女の所有している本を、それも王族でさえ読むことが許可されていない本を読ませてもらったという話を聞いたことがあります」

「ゴクリ……。王族でも読めない本ってそりゃスゲエな」

「という事はアルシャさん、金の魔力印が押された本ということですか?」

「その通りです、ヨハンさん。図書艇の中でも彼女のお気に入りしか読むことができないあの金の魔力印の本です。その本を読むことが出来たその職員のおかげでかつて他空域に存在していたという星晶獣やある国の歴史の真実、既に失伝されている薬や魔法などを解き明かすことが出来た記録も残っています」

「さっきからよぉ、気になってたんだがいいか?」

「はい、なんでしょう?ビィさん」

「その魔力印?っていうのは一体何なんだ?オイラとルリア、さっきから全然わからなくてよぉ」

「ああ、それについては僕が説明しますね。図書艇の本には図書艇の主たる司書長が一冊一冊に自分の魔力で印を押していまして、その印の色によってランク付けがされているんですよ。その中で一般人が読むことができる本には青の魔力印。王族やその国の重鎮が読むことのできる銀の魔力印。あとは彼女のお気に入りとされる人たちのみが読める金の魔力印。そして長年噂になっていて今ここに存在する幻の虹の魔力印が押された本。この4つに分けられているんですよ。」

「どっひゃぁ!!じゃ、じゃあ今ルリアが持っている本はマジでトンデモない本ってことなんだな」

この言葉にヨハンとアルシャの顔は真剣な顔になった。

「トンデモないとかそんなレベルじゃありませんよビィさん」

「ん?どういうことなんだ、司書の姉ちゃん?」

「図書艇の主である彼女は恵まれない子供たちに絵本や教本をあげたり、マナリア学院やアルビオンといった場所からの教本の作成の依頼がない限り渡す事がないからです」

「そりゃさっきヨハンから聞いたけどよぉ、それがどうしたって言うんだ?」

「確かに彼女のことを知らなければそう思うかもしれませんね。先程私が言った通り図書艇には全空の書物を所蔵しているとされる叡智の殿堂にない本をかなりの数所持していることです。それも国の根幹を揺るがしかねない本から、この世界の秘密。更に禁術の本に至るまで。

そんな本を欲している人なんて五万といました。更には彼女に本を渡すように要求した国もありましたが彼女はそれに応じず無視していた話もあるんですよ。中には彼女から稀覯本を奪おうとしたビブリオマニアや軍事強化のためにその知識を奪おうとした国もありましたが彼女はその全てを撃退したという記録を私が以前今までの事件等の編纂をしようとアマルティア(秩序の騎空団がある島)に訪れた際に確認したんですよ。十天衆が彼女にボコボコにされた報告を偶々聞いた時隣にいたモニカさん倒れそうになっていましたからね」

その話にルリアとビィは只々唖然とするしかなかった。

 

 

 

そんな固まっている二人をよそにヨハンはアルシャに

「話を戻してすみませんがさっきの職員さんが見た話……それ、何年前ですか?」

「あ、やっぱりですか?えーっと確か90年前とか言われてましたね。その時も今の司書長と同一人物でしたね。」

「90年前!?あの姉ちゃんそんな前からいたのかよ!それとも今オイラたちと一緒にいるアテナみたいに力を隠した星晶獣とかなのか?」

ビィに同意するかのようにルリアは

「確かにあの時はアテナさんが力を隠していたので星晶獣だとわかりませんでしたからね。それも今度寄った時に聞きましょう」

「ううむ……もし彼女が本当に星晶獣なら本の星晶獣か何かですかね?」

「でも彼女がもし本当に星晶獣でしたら帝国時代のエルステに本を奪われてたいたんじゃないですか?」

そんな事を言ったアルシャに同意する声をかける人物が一人いた。

「彼女の言う通りあの人は星晶獣ではないよ」

「ノアさん、お久しぶりです」

よう、ノア久しぶりだな!

「やあ、久しぶりだね。ビィにルリア、それと初めましてヨハン君にアルシャさん、前にラカムに話は聞かせてもらったよ。僕はノアだよ」

彼はノア、ラカムの古い友人でありグランサイファーの製作者でもある。

 

「は、初めましてノアさん。私は叡智の殿堂の職員のアルシャです」

「初めましてノアさん。僕は民俗学者のヨハンです。さっき何故彼女が星晶獣でないと断言できたのですか?」

「うん、改めてよろしくね、二人とも。さて、何故彼女が星晶獣ではないか断言できる理由だったね。それは僕が星晶獣だからだよ。星晶獣だと力を隠していても薄っすらとだけど相手が星晶獣か否か分かるんだ。僕も昔彼女がこのガロンゾにやってきた時に彼女と話したことがあってね。その時に彼女が星晶獣じゃないって気がついたんだ」

「へー、なるほどな。ノアは実際にあの姉ちゃんに会ったことがあったんだ」

「そうだよ。その時すぐに彼女に星晶獣ってことがバレてしまったけど彼女は気にしないで僕と話してくれたんだよ」

 

 

 

「しっかしよぉ、そんな昔からいるその姉ちゃんが星晶獣じゃないとしたらカリオストロみたいに錬金術で体を作っているのか?」

「それは考えられるかもしれませんね」

「急に話に入ってしまって申し訳ないけど僕はここで失礼させてもらうね。整備ドックの方に行ったラカムにちょっと話したいことがあるから。(それに彼女のあの艇をもう一度調べる必要がありそうだから。確かにあの時艇の中から感じた微かな星晶獣の気配、あれが何だったか調べるためにね)」

「またな、ノア」

「はい、また会いましょうノアさん」

「うん、またねビィ、ルリア。ヨハン君にアルシャさんもまたね」

「はい、また会う機会があったらその時はガロンゾの歴史のお話しでもお聞かせください」

「私もまた仕事でガロンゾに寄る機会がありましたらその時はよろしくお願いします」

そうしてグランサイファーから去っていくノアを見送った。

 

それから3人とビィはラカムたちが戻るまでその日記を読み続けた。

 




補足

図書艇 
羅生門研究所より大きな艇であり、その中はそれ以上に広大な空間ができている
入場料は子供無料、大人10ルピの飲み物付き飲食は艇の甲板で摂れる
艇内には無数のゴーレムがおり、案内や本の検索、調理など
その中で戦闘用のゴーレムは8体
職員は司書長ただ一人


司書長 
見た目はヒューマン
実力は国や十天衆を撃退したとされるがそれは戦闘用のゴーレムが行ったため未知数
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