衝動で書いた黒歴史   作:熱くないヨーグルト

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今回は古戦場のため短め

ガチャはマキュラとシヴァ(両方キャラ)でした


1-EX 彼女の原点、彼らの終点

眠っているルリアは夢を見ていた。

 

そこは一切の光がない暗闇。しかし、少しすると目が潰れる程の光が差しすぐに収まった。が、また少し後に人らしき悲鳴が聞こえ始めた。

(一体……何が始まっているんですか?)

やがて悲鳴は無くなり耳が痛くなるほどの静けさがやってきた。そして、また光が差し、しばらく金属音が聞こえたが一際大きな悲鳴が聞こえるとまた静けさが訪れた。そしてすぐに何かを開ける音や壊す音が聞こえ始めた。そしてそれが徐々にルリアがいるらしき場所に向かってきた。

(え、え?誰かやって来る。でも誰が……怖い、助けて……グラン)

そして遂にルリアがいる場所の壁らしき物が破壊された。

そこには一人の男性が立っていた。顔には影がかかっていて見えなかったがその男性はルリアに害意は無いようで、手を差し伸べていた。

その手をルリアが取ろうとすると場面が変わった。

 

 

 

そこには本が沢山置いてあり、辺りには魔女や魔法使いらしき人達で溢れかえっていた。そしてルリアの隣には先程の男性が座っており、ルリアに本と何かを書いたような羊皮紙を用いて何かを教えていた。そんな男性は時折困ったような顔をして隣に座っている女性に話しかけたが女性は何かを言い、男性はその言葉に頭を抱え再び何かを教えていた。その様子を女性は笑って見守っていた。

そんな光景にルリアは自然と笑顔になった。

 

 

 

そしてまた場面は変わり、ルリアはその光景に呆気に取られた。

何故ならそこは地獄になっていたからだ。

見たことがないおぞましい化物達の死体が山の様に出来、辺り一面が血の海になっていた。

(うぅ……酷い)

そんな吐き気がこみ上げるルリアをよそに場面は移る。

 

 

 

場面は移った。帽子を被った少女が誰かの服を掴んでいた。

掴まれていた男性は困ったような様な雰囲気を出しているのをルリアは感じた。

そしてルリアはその男女にどことなく見覚えがあった。

(あれ?よく見ると誰かに似ているような……でも誰なんだろう、あの人達)

その男性は少女に何かを言い聞かせたようで少女は泣き崩れていた。それでもその男性は後ろを振り返ることなく7人の様々な種族の男女と共に騎空艇に向かって行くのをルリアは眺めていた。

 

 

 

 

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ルリアが目覚めると見慣れたグランサイファーの天井を見ていた。そんなルリアにグランは心配そうに声をかけた。

「あ、目が覚めたんだねルリア。大丈夫?うわ言を言うほど魘されていたから心配したよ」

「え、あ……わ、私寝ている間に何か言ってましたか?」

「うん、行かないでとか置いてかないで、私も連れて行ってとか言っていたけど嫌な夢でも見ていたのかい?」

「はい……誰かがどこかに向かうのを必死に止めている夢を見ていたような気がします」

「もしかしてあの日誌に関係する事なのかな?」

「それは……わかりません。でも、最初は救われたような気がしたんです。でも途中からとても苦しくて辛くて寂しくて悲しい夢でした……」

「とても悲しい夢だったんだね……」

「はい……」

そんなルリアをグランはビィ、ラカム、ジータがいる食堂へと連れていった

 

 

 

「心配かけてごめんなさい、皆さん。私は大丈夫です」

気丈に振舞うルリアに皆は更に不安になったようであった。

「本当に大丈夫?もし悪かったらもう少し寝てた方がいいよ」

「そうだぜ。騎空士は体が資本なんだからよ、休むのも仕事だぜ」

「……いえ、今はどちらかというと起きていたいので大丈夫です」

「なんか嫌な夢でも見たのか?」

「うぅ、はい……」

ルリアは夢で見たことを話した。

 

 

「まぁ夢なんだからよ、そこまで気にする必要はオイラはないと思うぜ」

「そうなんですが、どうしてもその光景が頭に焼き付いて離れないんです……」

「そんなに気になるならまた司書長さんに聞きに行けばいいんじゃないの?」

「ジータ、もう司書長はこの島にいないぞ」

「えっ、そうなのラカム?」

「ああ、さっきノアに会った時にもうあの艇は次の島に出航するって司書長が言っていたらしいからな」

「次の島ってどこだかわかる?」

「近い島から回っているらしいからイオがいるバルツに向かっているんじゃないか?」

「それだとイオを迎えに行くし丁度いいかもね。そういえばラカム、ノアはどうしたの?」

ジータの疑問にそういえば、とルリアが思っていると

「ああ、あいつなら先に定期便でガロンゾに帰るって言ってたぞ」

「もう少しノアと話したかったのになぁ」

「オイラもだぜ」

「今更言っても仕方ねぇよ。よし、じゃあ次はバルツに向かうか」

ラカムがそう締め、一行は出航の準備に取り掛かった

 

 

 

 

 

その夜ルリアはまた夢を見ていた。

(この光景、またあの時の……)

そこには帽子を被った少女が男性の服を掴んでいる同じ光景だった。

だが今回は前回と違い声が聞こえた。

「ねぇお願い———、私も連れてって!」

「ダメだ—ア——。お前にしか———を起動する事が出来ないんだ。だからお前はここに残って時が来るのを待ち、———を起動するんだ。大丈夫だ護衛としてコ————も一緒に残るから安心しろ。頼むぞ—————」

その男性の言葉に楽器を持っている人が頷く。

「分かりました———。僕は貴方の最後の命令を聞き届けましょう」

「ガハハハハハハ!最後だなんて言うなよ、縁起が悪いじゃないか。なあ、———?」

その青年の言葉に男性は苦笑いし、斧を担いだ成人男性のドラフよりも更に大きい男性が笑った。そして回りの仲間らしき人達も笑った。

「まったくその通りだぞ———。エローエの言う通りだ。それにここで終わりじゃねぇ。俺達は生きて必ず帰ってくる。約束だ」

「……約束?」

「ああ、約束だ。必ず生きてお前たちのところに戻ってくる。そうだろ、お前ら!?」

その言葉に少女と先程頼まれた人以外が各々の武器を掲げ声をあげる。

「———……いいえ、僕のマスター。僕は貴方が必ず帰ってくるのを待っています。どうか勝ってください」

「分かっているさ。だけどよ、何回も言っているが俺はお前を別に作ったわけじゃないんだぜ。マスターって呼ぶ必要はないってのに」

「いいえ、それでもあの時貴方がいなければ僕はあそこでただ己が朽ちるのを待つ人形でした。だから僕は貴方が何と言おうとマスターと呼びます」

「まったく……製作者のアイツもそうだがお前らホントに頑固だな」

男性は苦笑いをしたが青年は朗らかに笑い

「ええ!僕の自慢の父さんですから」

その言葉に再び笑いが起こる。

「……だがまあ、こういうやり取りも悪くないな。さて、そろそろ始まりの地へと決着をつけに行くとするか!」

その言葉を機に男性を含め8人は騎空艇に向かって行った。それでも少女は向かって行った彼らを見、顔を伏せて泣いていた。まるで、彼らが帰って来れないのを確信しているかのようだった。

 

 

「ううん……あれ、涙?……私、またあの夢を見ていたのでしょうか……?」

そしてルリアに朝が訪れた。

 




エローエはイタリア語で英雄という意味です

ドラフより大きい男性(エローエ)の身長は3mくらいだと考えてください
モデルはShadowverseの古の英雄です
そのためタグにクロスオーバーをつけました
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