衝動で書いた黒歴史   作:熱くないヨーグルト

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プリフェスで10連星3新規三枚抜きしたので初投稿です

pcで投稿してるのでスマホで見にくかったら即修正します。


残骸の呼び声

ルリアがその日見た夢は今までで一番おぞましいものだった。

屍山血河が出来上がりルリアの視線の先にはいつも夢に見る男性が子供に剣を振り下ろす光景が見えた。

「ダメェッ!!」

そんなルリアの祈りも届かず肉を裂き、骨を砕く音が聞こえた。そして男性は剣に付いた血を振り払い鞘に納めたあと振り返り、

「……お前は見るんじゃない。もうこいつらは手遅れだったんだ」

男性はルリアを下がらせようとしたのか近づいてきた。

「こ、来ないで!」

だが男性が近づく前に後ろで動く気配があった。それは先程男性に斬殺された子供や死体が男性に音もなく近づいてきた。そしてそれらは歪な音を立てて異形へと変形していった。

それに男性が疲れたような顔をしながら振り返った。

「下がっていろ。俺が全て片付ける」

そうルリアに言って剣を引き抜いた。その剣はミュルグレスのようなしなやかさやリディルのような力強さが感じられない極普通の剣のように感じた。

そんな剣でこの異形の群れに立ち向かえるのか?そんならしくもない考えが一瞬脳裏によぎるが男性が剣をしまう音とともにルリアは目の前の異形が全て斬り殺されているのに気づいた。

(え、今の一瞬で)

ルリアが驚いているのを余所に男性はルリアの頭に手を置き、

「帰るぞ」

短くそう告げた。

 

 

 

 

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場面は変わりそこでは耳をつんざくような悲鳴が聞こえた。

ルリアは反射的に目を逸らしたが

『世界の秘密を知ることが出来ます』

司書長の言葉を思い出した。

ルリアが意を決して目を向けたがすぐさま後悔した。

目の前では先程のようにさっきの夢で見た時より幾分か若く見える男性が様々な老若男女を日誌に書いてあったような事をしていた光景だった。

中には全身の皮を剥がされた男性や、手足の関節を無茶苦茶に折られた子供、腹部に石や枝を突き刺された女性、その他にも手足を斬り落とされた人や中には人型の星晶獣もいた。だがそんな状態でも彼らは生きていた。

うめき声をあげ、痙攣し、僅かに呼吸をしているのが分かった。それでもほっとけばいずれにしても死んでしまう事に変わりはなかった。

(これは、うっうぅぅぅ……)

そんな地獄と言っても過言ではない光景にルリアは涙を流し、嘔吐するしかなかった。

だがそんな事も知った事じゃないとばかりに事態は進んでいく。

男性は先程の手足の関節を滅茶苦茶に折られた子供を引きずり、歩み始めた。そこには暗闇で気付かなかったがそこには機械の巨人が佇んでいた。

(あれはコロッサス?)

そして男性は巨人の胸を開き、その中に子供を放り込んだ。そして中からまた悲鳴が上がり、巨人の目に光が灯った。

(一体……何が……?)

 

「あれは彼と怒り狂ったドラフの職人が作り上げた兵器クローバー*1だよ、ルリアちゃん」

「だ、誰ですか!?」

そこには一人の夢で見た人が立っていた。

 

「やあ、初めましてルリアちゃん。僕の名前は……」

「えっと……どうしたのですか?」

「うん?うーん今僕が教えてもいいのかなって思ってね。せっかく君が夢を見て少しずつ解き明かしてきたからネタバレしたらなーってね」

「ええっ、そんなぁ!?」

「まあまあ、いいじゃないか。でも名前がないと呼びにくいよね?だったら僕のことは人形って呼んでくれればいいよ」

「人形さん……ですか?」

「そうそう人形でいいよ。僕こう見えて人間じゃないからね」

「人間じゃない、ですか。じゃあ人形さんの種族は何ですか?」

「んっフフー、キミ達は出会ったことがあるだろうね。まあそれもいずれ彼女が教えてくれるか日誌か、はたまた夢が教えてくれるよ」

そんなルリアの問いに人形ははぐらかすように笑った。

「まあまあ、そんな事はいいさ。今回僕が君に話しかけたのはね、彼女に頼まれたのさ」

「司書長さんに、ですか?」

「そうそう、司書長って呼ばれている彼女だよ。君が憎悪の夢を、報復の夢ばかりを見ているって僕に教えてくれたからね。それを何とかしてくれって言われたからね」

「司書長さんが、そうですか」

「でも、僕が出来る事なんて昔の事を教えることくらいしか出来ないんだけどねー。ま、それでもいいなら話そうか?」

「いいんですか?」

「いいよいいよーそんな悲しそうな子供は見過ごせないからね。きっと皆も同じことを言うと思うからね」

ニカッと人形が笑うと辺りを見回し

「ま、こんな陰険なとこじゃダメだね。場所を変えようか」

人形がそう言うとその場で踊り始め辺りから音楽が奏でられ始めた。

 

 

 

気づくと艇の甲板に椅子が2つと机が置かれていた。そして椅子の1つを引き

「さ、どうぞルリアちゃん」

「あ、ありがとうございます」

ルリアが座るといつの間にか目の前には飲み物とお茶菓子が用意されていた。

「夢の中だから現実世界じゃお腹が膨れたり喉が潤う訳じゃないけど、僕の記憶の中で一番美味しかった物を用意したよ」

「そ、そうですか」

 

 

 

Next Stage

 

 

 

「さて、そうだな何から話そうかな」

「あの」

「ん、なんだい?」

「さっき言ってたクローバーについて教えてください」

「んー本当にいいの?後悔しない?あんなおぞましい光景だったのに大丈夫?」

「……大丈夫です」

「君は強いんだね。うん、分かった。だったら教えようか。クローバー、あれは憎悪の果てに作りあげられた兵器。あれの動力が何かがルリアちゃんは分かる?」

「人、ですか?」

「うん、正解。まあ正確には人に備わる生命力と魔力を燃料に搭乗者が死ぬまで星晶獣と星の民を殺し続けるのさ」

その内容にルリアは絶句するしかなかった。

「最終的にはあれは辺り一面を巻き込んで自爆するんだよね」

「そんな、まさか」

「そうだよ、どうあがいても搭乗者は死ぬ。僕らにとってはどうでもいい事さ」

「ど、どうでもなんて」

「僕らにとって星の民や星晶獣がどうなろうと知ったこっちゃないけどね」

「あ、あんまりじゃないですか!?」

「あんまりじゃないか?僕は微塵も思わないけどね。まあ今の世界じゃそういう考えが多いのかな?だったら仕方ないと言うべきかな」

人形は怒りを滲ませた言葉を紡いだ。が、次の瞬間

「おっとゴメンね。さっ、何を話そうか?」

コロンと表情が変わり笑顔でルリアに促した。

「根幹については触れる事はなるべくしないようにするけどどんな話が聞きたい?不思議の国で邪竜を屠った話?それとも裏切り者達の国を滅ぼした話?または天窮の竜神が住まう国に向かった話?」

「えっと、そうですね」

「うんうん大丈夫だよ。夜は長いから時間をかけても大丈夫だよ」

そうしてルリアの長い夜は語らいに消えていった。

 

 

 

ルリアはその日スッキリと目を覚ましたが自分のベットが吐瀉物に汚れていたために騎空団の皆を困らせてしまい苦笑いを浮かべる事になった。

 

 

「まったく、驚かせるなよ。ルリアオイラ心配したぜ」

「あ、アハハすみませんビィさん。でもその後はいい夢が見れたんですよ」

「その夢の中で出会った人形さんって一体どんな人だったの?」(ジータ)

「確か彼女は自分が人間じゃないって言ってました」

「人間じゃない?」(ジータ)

「オイオイ、人間じゃないってどういう事だよ?」(ラカム)

「えっと彼女が自分でそう言ってて」

「人形、ねぇ」

「どうしたの、グラン?」

「いや、もしかしたらその人形さんはもしかしたらオーキスみたいなゴーレムじゃないかなって。ほら、アダムさんも確か覇空戦争時代からいたらしいから」

「あれ、そうでしたっけ?」

「確かにゴーレムだったら今も生きているのも頷けるね。ルリアはその人形さんの指とか見た?関節とかがゴーレムになっていたとか」

「すみません、流石にそこまで考えていませんでした」

「そっかぁ、じゃあ今度司書長さんに聞いてみようか」

そうして彼らの一日は始まっていった。

 

 

 

 

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とある空域にて

「さて、今日も開館しましょうか」

彼女が準備を進めていると

 

 

何かが崩壊した音が響いた。

 

 

「ッ!?」

(結界が崩れた!?)

急ぎ結界を修復しようと術式を組み上げ始めた。

しかし、一手遅かった。

(遅かった!でもまだ軌道修正できる)

すると彼女はすぐさま新しい結界を作りあげ完成させた。しかし結界から漏れ出たことに変わりはなかった。

(これは……マズイなぁ。流石に調停者には気づかれたかな?)

そんな考えをしていると艇の甲板からだろうか激しい戦闘音が聞こえ始め彼女はその場所に向かって歩き始めた。

そこには一人の少年が戦闘用ゴーレムと戦っていた。

「どけっ!同胞が俺に助けを求めてるんだ!人形風情が俺の前に立ち塞がるな!!」

「ふーん、なるほどね」

「誰だお前は!?」

「私?私はこの艇の船長だけど君は?」

「お前か!同胞を苦しめ続けているのは!?」

「苦しめる?何を言ってるんだ」

彼女は呆れた様にため息をはいた。

そんな態度に少年の怒りのボルテージが上がった。

「しらばっくれるな、俺にはわかる!この艇の中には異質な、だけど確かに救いを求めている星晶獣が、俺達の仲間がいる!それをお前が結界で気配ごと隠しているのもわかっているんだ!!」

「なるほど、詳しいんだね。その言い方だと君は星晶獣だね。でもそれがどうしたの?」

「どうしたの?だと。ふざけるなふざけるなふざけるな!」

少年は発狂したように喚き散らした。それを彼女は鬱陶しそうな顔で眺めていた。

「俺は星晶獣の願いによって顕現した。だからこそ俺は同胞を救うためにお前を倒す!!」

「威勢がいいのは認めますがその程度のゴーレムを倒せないようじゃ私に傷一つ付ける事も叶いませんね」

そう言い、彼女は魔法を少年に向けて放った。

「ッ!?」

少年は防御したが紙を引き裂くように容易に貫通し少年の胸を貫いた。そして少年が落ちていくのを彼女は無表情に眺めていた。

「さて、騒がしいのもいなくなったことですし結界が崩れた原因の究明でもしますか。もっとも原因は天星剣王でしょうがね」

そう言い放ち彼女は戦闘用ゴーレムに歩み寄って行った。

 

 

 

「ッ」

(今の力は?強大で歪な力が一瞬だけ感じたが一瞬で消えた。この前のジオと呼ばれる星晶獣の気配も感じたが一瞬で消えてしまった。どちらかが敗れてしまったのは確かだろうな。だがどちらが敗れたのだ?わからない)

「調べる必要があるな」

彼女はそう決心し、力を感じ取った方角へと全速力で向かったがそこには何もなかった。

 

 

 

「ふぅ、ギリギリ気づかれずに隠すことが出来たかな。さて、そろそろ結界の維持も安定するし次の島に向かうとしましょうか」

そう人知れず艇は運航していった。

 

*1
花言葉で復讐




人形は彼女と呼ばれてますが性別はありません。

ゴウケン 男 ヒューマン
得意武器(刀)
HP:2500 ATK:20000
奥義 
蒼閃 味方全体の奥義ダメージ,上限UP(1回)
3ターンTA確定
アビリティ
瞑想CT5(+で4ターン)
奥義ゲージを30%消費
自分の弱体効果全回復
攻撃力UP(別枠100%)、自属性追撃効果(100%) 3ターン
自分の弱体効果を一つ回復
無念無想CT6(+で5ターン)
自分の奥義ゲージを150%上昇(+で200%上昇)
奥義ダメージ,上限をUP
義勇仁礼CT1
自分の奥義ゲージを最大90%消費して自分以外の味方に均等になるよう配布

サポートアビリティ
大剣豪 
奥義ゲージの最大値増加(MAX300%)/奥義ゲージ上昇率UP(300%)
極稀(1%)に相手のゲージを一刀両断する
自己流
必ずクリティカル、奥義を100%につき2回放つ


年  34歳(享年)
身長 184cm
趣味 修練,裁縫
好き 甘味
苦手 肉(よく筋にあたるため)
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