仮面ライダージオウ×Fate/Grand order The KING order 作:リョウギ
「吹き飛びなさい、魔王!!」
武装強化したイシュタルからの雨霰の砲撃、咄嗟に腕を盾のように変化させたエルキドゥがそれを防ぐ
【ソウゴ、今のうちに】
「わかった!行こう、ウォズ‼︎」
《ジオウ‼︎》
「あぁ、」
《ウォズ‼︎》
「「変身‼︎」」
《仮面ライダージオウ‼︎》
《仮面ライダーウォズ‼︎ ウォズ‼︎》
エルキドゥの背後から変身した二人が飛び出す
「もう一回、撃ち落とす‼︎」
《アーマータイム‼︎》
《フォーゼ‼︎》
初戦と同じく、フォーゼアーマーに変身したジオウが空中のイシュタルに肉薄、
が、後方にぐるりと砲座を回したマアンナの砲撃に阻まれる
「うわっ!?」
「二度も同じ手は喰らわないわよ!!」
振り返ったイシュタルの腕部艤装から強烈な砲撃が放たれ、ジオウに直撃、とうとう墜落する
「うわぁあああああああぁああぁああぁああぁああぁああ!!」
「ッ我が魔王!!」
アーマー解除し墜落してきたジオウをウォズがキャッチする
「ありがとう、ウォズ……」
「哀れ、実に哀れで脆いわね魔王」
底冷えするかのような冷たいプレッシャーを放ち、イシュタルが3人を見下す
【ー】
ジャラッ
「無駄よ、」
ズガガガガンッ!!
エルキドゥが腕を変化させた鎖の束で攻撃しかけるが、即座に砲撃がそれを弾く
「なんでかは聞かないであげるけど、性能の50%も引き出せてない貴方が、私に敵うとでも?」
【やはり、それは知られているか……】
エルキドゥが呻く
それを見て飽きたとばかりに盛大なため息をついたイシュタルは、全砲門を3人に向けてエネルギーを溜め始める
「もういいわ、死になさい」
雨の如き砲撃が、ジオウたちに降り注ぐー
《アーマータイム‼︎》
《カメンライド‼︎ ワーオ‼︎》
《ディケイド!ディケイド!》
《ディーケーイードー!!》
「まだ、終わってない!!」
《ファイナルフォームタイム‼︎》
《フォ、フォ、フォ、フォーゼ‼︎》
ギィィィィィィィン!!!!
つんざく擦過音、
ジオウたちに降り注ぐはずだったエネルギーの奔流は、ジオウたちの前に形成されていた磁力フィールドに阻まれていた
フィールドを作り出したのは、ジオウ
ライドウォッチの力を一段階上昇させて放つ、ディケイドウォッチの力でフォーゼウォッチの力を増幅、磁力を操るマグネットステイツの力を発揮させたのだ
「うおりゃああああああ!!!!」
そのままエネルギーを収束、それをイシュタルに向けて跳ね返す
「はぁッ!?」
すんでで跳ね返されたエネルギーを避けるイシュタル
二度の予想外の反撃に、流石に警戒を強めてジオウを睨みつける
「イシュタル、だっけ。聞きたいことがあるんだけど…」
「気安く呼ばないで、人間。何かしら?」
「さっき言ってたけど、人間が神様に生かされて、何もできない、する必要がないっていうの、あれって、ギルガメッシュ王のやり方なの?」
突拍子も無いジオウからの問いに、イシュタルは顔をしかめる
「そうよ、それがどうかしたの?」
「それって、人間は神様がいないと何もできないから?」
「当たり前でしょ。脆くて愚かな人間は、私たちがいなければ自滅して滅びるしか無い。だから私たちがー」
「それなら、俺はその王様を認められない」
イシュタルの言葉を遮り、ジオウが言い放つ
「………何ですって?」
引き攣った笑顔でイシュタルが聞き返す
「俺は、その王様を否定する。そう言った」
ジオウはあっけらかんともう一度返答する
「………身の程知らずもここまできたら滑稽ね、ほんと」
イシュタルは静かに、マアンナを二つ合体させて、これまでに無いほどのエネルギーを収束させていく
「魂すら残さず死になさい。神を否定した神罰としてね!!」
イシュタルの一喝
破滅の一矢が、ジオウへと放たれる
「悪いけど、俺はまだ死なない」
ジオウに神威の矢が直撃するー
はずだった
《ジオウ・サイキョー‼︎》
《魔王斬り‼︎》
その矢は、一文字に斬り裂かれて爆散した
「……うそ……何それ……?」
イシュタルの顔が驚愕に歪む
《ライダータイム‼︎》
《仮面ライダー‼︎ ライダー‼︎》
《ジオウ‼︎ ジオウ‼︎ ジオウII‼︎》
イシュタルが見据える先に立っていたのは、その姿を大きく変化させたジオウ
マスクに二つの時計盤を収め、より魔王へ近づいたジオウの新たな姿
仮面ライダージオウII である
「あんたに恨みは無い。でも、あんたが邪魔するなら……」
「俺は全力で、あんたを突破する」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「タドル・ファンタジー……何故貴様がそれを‼︎」
エレシュキガルが構えたガシャットを見てゲンムが吠える
「ギルガメッシュ王より預かったのです。有事の際の、対抗策として‼︎」
起動したガシャットを胸に突き刺す
同時に黒衣の上に禍々しい青紫の鎧が出現、その背から黒いマントを展開、たなびくマントに合わせてエレシュキガルの周囲から頭の無い骸骨のような怪人が何体も出現する
「アレは……まさか、竜牙兵か? 神代の魔女が使役すると聞いていたが……」
油断なく杖を構えるマーリンが呟く
「なんて数だ……」
「タドル・ファンタジーは、プレイヤー自身が魔王となり世界を征服していくゲーム……恐らくあの骸骨は、魔王軍の兵隊をあの形のバグスターとして出力しているのだろう」
「何故アレを知っている、黎斗」
「黎斗神だ‼︎ 何故も何もない、あのタドル・ファンタジーは私が開発したゲームガシャット……紛れも無い神たる私の力の片鱗……」
どこか憎々しげにゲンムがその拳を握りしめる
「私の許可なく私のガシャットを生み出したその王、及び許可なく不正なガシャットを使用した貴様は、ゲームマスターである私が排除するゥ‼︎」
ゲンムが駆ける
「行きなさい!!」
周囲の竜牙兵をエレシュキガルがゲンムにけしかける
が、ゲンムは臆することなく、ドライバーに刺さった白いガシャット《デンジャラスゾンビ》のそれを抜きバグヴァイザーに装填、二つのボタンを同時押しし、続けてBボタンを叩く
《クリティカル・デッド》
不気味な音声と共にゲンムの足元から影が展開、その中からゲンムとよく似たゾンビのような怪人たちがホラー映画のように溢れ出す
「ヒィッ!?」
流石に女性陣にはキツイ光景だからか、ツクヨミが口を押さえ、マシュが悲鳴をあげる。マーリンもマーリンで「うわぁ」という顔をしている
「ヴェハハハハハハハハハハハ!!神の恵みを受け取れェ!!」
ゲンムの指令に従い、ゾンビ怪人たちが竜牙兵に殺到していく
数は圧倒的だが、竜牙兵の方が脆いのか、ゾンビ怪人がしぶといのか、ゾンビ怪人たちが竜牙兵を押し込んでいく
「くっ、なんなのだわアレ……!! めちゃくちゃすぎるのだわ!!」
「よそ見していていいのかァ⁉︎」
竜牙兵の再召喚を準備し始めた一瞬の隙に、竜牙兵とゾンビ怪人でごった返す中からズルリとゲンムが這い出し、その背にしがみつく
「なっ、いつの間に⁉︎」
「フハハハハハハハ!!女神はゲーム慣れしていないと見える‼︎ タドル・ファンタジーの難易度選択を誤ったなァ!?」
《ガシャコン・スパロー‼︎》
その両手に鎌型の武器を作り出し、エレシュキガルに次々と切りつける。が、一瞬ふらつきながらも、その手に携えた盾槍を振りかざし、その鎌での連撃を防ぎきる
「なめないで‼︎ ハァッ‼︎」
その手に蒼炎を纏わせ、エレシュキガルが振りかざすと地面から恐竜の巨大な頭部が出現、ゲンムを飲み込む
「ぬぅ、ぬああああああああああああ!!!!」
しばらくもがいていたゲンムだが、壮絶な断末魔と気の抜けるライフゲージの全損音を残し、頭部ごと消滅する
「とか言って、また土管から出てくるのでしょう⁉︎ 二度は同じ手は食いません‼︎」
エレシュキガルが油断なく周囲を警戒する
だが、ゲンムがあの土管から出てくる気配も、土管が出現する気配も感じられない
「え、っと……やったのだわ‼︎ あの不気味なのを倒せたのだー」
「よそ見していていいのか、女神‼︎」
《リバイブ・疾風ゥ‼︎》
《スピードクロー‼︎》
「⁉︎」
咄嗟に左腕のアーマーで背後をかばうエレシュキガルに素早いながら重い一撃が突き刺さる
「ぐぅっ!?あなた、いつの間に!?」
そこにいたのは、仮面ライダーゲイツ
ただしその姿はより複雑ながらより身軽に変化、スラスターや背中のウィングユニットなどが目立つ新しい姿に変化している
仮面ライダーゲイツリバイブ、ゲイツの強化形態である
「はっ‼︎」
ゲイツリバイブ疾風のクローを使った素早い連撃がエレシュキガルを襲う
先程のゲンムの連撃もそうだが、手にしている武器が大型の盾槍である彼女にはこの手のスピードを活かした戦法は天敵中の天敵である
「このっ、まとめて吹き飛びなさい!!」
エレシュキガルが地面に槍を突き立てると同時に、ゲイツリバイブの足元が青白く発光、蒼白に輝く業火の槍が噴き出す
これは、スピード特化で装甲が薄いゲイツリバイブ疾風には耐えられない。それを確信していたエレシュキガルの顔が、すぐに驚愕に塗り替えられる
《パワードタイム‼︎》
《リ・バ・イ・ブ・剛烈ゥ‼︎》
そこに立っていたのは、先程までの軽量な青い装甲から一転、逆三角のマッシブな筋肉を彷彿とさせるオレンジ色の重厚な装甲に包まれた姿
「残念だったな。俺はまだ健在だぞ?」
ゲイツリバイブのもう一つの形態ーパワー重視の剛烈である
「なんなのよ、もう‼︎」
次々と更なる力を見せるライダー達に業を煮やし、槍に炎を纏わせて、一体となったエレシュキガルが突撃してくる
ザシュッ!!
巨大な槍が、その敵を貫く
(やったのだわ!!)
確固たる手応えに、エレシュキガルが顔を綻ばせる
だが、槍が貫いていたのはゲイツリバイブでは無い
そこにあったのは、あの憎たらしい黒と白のゾンビの体
「ハッハハハハハハハハハハ!!時間差コンティニューだァ!!」
コンティニューによる復活をずらしたゲンムが、必殺の一撃をゲイツリバイブを庇う形で受けていた
……よく見ると脇に表示されている残りライフが95から92に減っており、先程の恐竜の噛みつきは中々大きなダメージだったらしい
「ブゥンンン!!」
「しまっ!!」
腹に突き立った槍を掴んだゲンムは、力任せにそれを振り回してエレシュキガルを吹き飛ばす
「きゃっ!?」
「今だ!!明光院 ゲイツゥ!!」
「わかっている!!」
無論ライフゲージがゼロになっていたゲンムはゲイツリバイブに発破をかけながら消滅、すぐに土管から再出現する
槍を失ったエレシュキガルは、最大の防御手段を失っている。またとないチャンスだ
《パワードのこ!!》
のこモードにチェンジしたジカンジャックローにゲイツリバイブライドウォッチを装填
《スーパーのこ切斬!!》
「ハァッ!!」
ズガァァァァン!!
剛烈の溢れ出るパワーを乗せた一撃がエレシュキガルの鳩尾を捉える
「が、ァッ……!?」
流石に女神ゆえか、目立った負傷は見られなかったが、その胸からガシャットが排出、同時に粉々に砕け散る
それに合わせ竜牙兵も次々と消滅。ツクヨミやマーリンを盾で庇っていたマシュも事態の変化に気づき、盾から顔を覗かせる
「すごい……あの女神エレシュキガルを……‼︎」
周囲で成り行きを見守っていたウルク人達もにわかに騒ぎ出す
「女神様を……倒した……?」
「あの人たち、本当に人間なのか……?」
「ヴェハハハハハハハハハハハ!!崇めろ!!私こそが神だァ!!」
誰も彼に向けたわけではないのだが、歓声に反応したゲンムがまたやかましく笑い出す
「くっ……まだよ……‼︎ まだ私は……‼︎」
ボロボロながらもまだ戦意は失っていないらしく、よろよろとエレシュキガルが立ち上がる
それに対し、ゲイツリバイブが警戒態勢を取り、ゲンムがゆらりと振り返る
が、ゲンムは何かを見たのか、なぜかゲイツリバイブに駆け寄る
《ポーズ……》
ゲイツが聞いたのは謎の音声
次の瞬間、目の前には金色の武器に針山のように滅多刺しにされたゲンムの姿があった
「ぐっ……おぁッ……‼︎」
膝から崩れ落ちたゲンムが消滅、すぐに復活してくる……が
「残りライフ、71……フッ、まさか、あの一瞬で私を20回も殺すとはな……‼︎」
ゲンムのライフ、コンティニュー回数は20回も減少していたのだ
「がはっ……」
ゲンムに気を取られていたゲイツリバイブが次に気づいたのは、同じように針山のように滅多刺しに刺され、倒れるエレシュキガルの姿
「ギ、ギルガメッシュ王……な、ぜ……!?」
何が起こったのか、最期までわからなかったかのように呻いたエレシュキガルは、そのまま地面に倒れ臥す
『間引きのついでだ。悪く思うな』
荘厳な声が響き渡る
金色の武器が突き刺さり、倒れ伏した人々の死体の只中に、それは立っていた
猛禽のような意匠の金色に輝く荘厳な鎧、腰に巻いた翠に輝くバックルを持つベルト、何よりも、女神すら圧倒せんとする静かながら圧倒的なプレッシャー
『少々、見逃してやれば……思ったよりもよく囀るではないか、雑種』
この神と人を束ねた国を統べる絶対的な王が、そこに立っていた
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「このッ!!ざけんじゃないわよ!!」
怒声と共にイシュタルが再び砲撃の雨を降らせる
《ジカンギレード‼︎ 剣‼︎》
「よっ、はっ‼︎」
だがその手にサイキョーギレードとジカンギレードを二刀流に装備したジオウIIは次々とその砲撃を叩き落とす
「その王様が作ったこの国は、たしかに幸せかもしれない‼︎」
「だけどこれは、国なんかじゃない‼︎」
「こんなものは、俺が目指す王様じゃあっちゃいけない‼︎」
「そ、れ、が、なんなのよ!!もういいわ、滅びなさい!!」
再びマアンナにあの極大のエネルギーが装填、ジオウIIへと放たれ、受け止めるも溢れたエネルギーがタイムマジーンや3人を飲み込むー
「ーその未来は、もう見た!!」
そんな絶望の未来を、時を統べる魔王は否定する
マアンナの充填が始まる数秒前、ジカンギレードとサイキョーギレードを合体させ、大上段に構える
《フィニッシュタイム‼︎》
サイキョージカンギレードから光の柱と見まごう巨大な光刃が展開、その刀身に、《ジオウサイキョウ》となんとも自己主張の激しい文字が刻まれる
《キング‼︎ ギリギリスラッシュ‼︎》
「ハァッ!!」
マアンナへエネルギーの充填が終わるが早いか、その巨大な刃がイシュタルへと振り下ろされる
「え、ちょっ、いやあああああああああああああ!!!!」
斬撃の直撃を受け、放たれる寸前だったエネルギーも暴発、空中でイシュタルが大爆発する
【すごいな……】
「あれが、我が魔王の本気さ」
感嘆の声を漏らすエルキドゥにウォズが得意げに返す
ジオウIIはサイキョージカンギレードをしまうと、2人を連れてイシュタルの墜落地点へと向かう
そこには、やはりというかボロボロになって倒れているイシュタルがいた。その体は金色の粒子へと解け、少しずつ消えていっている
【……イシュタル、キミまさか、サーヴァントだったのか?】
エルキドゥが少し驚いた様子で問う
「……そうよ、私たちは、アイツが召喚したサーヴァント……」
【なるほど、これでようやく合点がいった。キミが、かの王にいいようにされているのは何故だか不可思議だったからね】
「………」
不貞腐れたような顔を見せたイシュタルは、そのままに粒子へと霧散していった
【これでほぼ間違いなく、あの王が何やらこの時代をおかしくしているだろうことがわかった。ウルクに急ごう】
「うん、俺もあの王様に言ってやりたいことができた」
ジオウとウォズは変身したままタイムマジーンに乗り込み、エルキドゥの変形を待って発進した
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ウルク 大通り
イシュタルとの交戦地点から数分、ジオウたちはようやくウルクへと到着した。そこには……
「くそっ……‼︎」
「ぐぅッ……‼︎」
「ゲイツ‼︎」
ボロボロになり、地に伏せるゲイツとゲンムの二人がいた
ゲンムの側には、彼のライフが残り10であることを示すモニターが表示されている
「ソウゴ‼︎」
大通りの隅でマシュの盾に守られていたツクヨミとマーリン、マシュがジオウたちに走り寄る
「ツクヨミ……とそっちは……」
「説明は後だ、常盤 ソウゴくん。想像以上に厄介な相手だよ……かの王は」
『ようやく貴様もたどり着いたか、魔王とやら』
しばらく前に聞いた、あの声が響く
ゲイツとゲンムの前に立っていたのは、紛れもなくあのギルガメッシュ王であった
『全く、そこな二人は実につまらん。エレシュキガルめを倒した故に少しは楽しめるかと思ったが……興醒めだ』
二人を一瞥し、つまらなそうに吐き捨てたギルガメッシュは金色の武器が突き刺さった血溜まりを続けてちらっと見てジオウたちに向き直る
『イシュタルも、エレシュキガルも、挽回のチャンスをくれてやったというのに、なんとも不甲斐のない。後で召喚し直しておかねばな』
「ねぇ、王様。一ついいかな?」
気安い一言ではあるが、どこか質量を持ったジオウの声が響く
『なんだ?魔王』
ギルガメッシュが興味深かそうに首をかしげる
「王様は、この国が、この国の人たちが、好き?」
『何………?』
ジオウの、ソウゴの問いにギルガメッシュは一度逡巡し、
『ククク、ハッハッハッハッ!! 何を問うかと思えば、そのようなことか』
どこか愉快そうに笑い、答える
『この国?人民?どうでも良いなそんなものは』
と、一笑に伏した
『
『この国を作り、人を治めたのはひとえに
『人の争い、神の諍い、どれも見るに耐えん。故に
『そこに生きる人も、国という在り方も
ギルガメッシュのその答えを聞いて、ジオウは
「そっか……やっぱり認められないな、それ」
《ジオウII‼︎》《ジオウ‼︎》
『なんだと……?』
《ライダータイム‼︎》
《仮面ライダー‼︎》《ライダー‼︎》
《ジオウ‼︎ ジオウ‼︎ ジオウII‼︎》
再びジオウIIに変身し直し、サイキョーギレードをギルガメッシュに向ける
「王は、民も国も、みんな大切に思って守るのが仕事だ。民を大切に思わない、信じもしないお前が、最高の王様なはずがない‼︎」
『ー言い残すことはそれだけか、愚かな雑種よ』
サイキョーギレードとジカンギレードの二刀流を背後から現れた黄金の武器を両手に装備したギルガメッシュが悠然と受け流し、大きく弾き飛ばすと、右腕に新たに取り出した黄金の銃を放ち、ジオウIIの後ろから伸ばされていたエルキドゥの鎖を弾く。その流れで左手にハルバードを取り出し、いつの間にか背後を取っていたウォズのジカンデスピアを弾きその体を強かにうちすえる
しかし、待っていたとばかりにウォズが、ミライドウォッチを換装
《デカイ‼︎ ハカイ‼︎ ゴーカイ‼︎》
《フューチャーリングキカイ‼︎ キカイ‼︎》
金色のメカメカしいパーツがウォズの周囲に出現し、ウォズの姿がよりロボットに近いマッシブなものに変化、ハルバードと共にギルガメッシュの腕をその万力のような握力で押さえ込む
「我が魔王、エルキドゥ‼︎今だ‼︎」
「ハァッ!!」
ウォズの合図と共にギルガメッシュの背後からジオウIIが斬りかかり、エルキドゥの鎖も飛来する
『小賢しいわ、雑種‼︎』
ギルガメッシュの一喝から、その背後に向けて金色の門が開き、黄金の武器が降り注ぐ
「ぐあぁあああぁああああああ!!!!」
たまらずジオウII、ウォズが吹き飛び、防御が間に合わなかったエルキドゥの体にも深い損傷が生じる
『減らず口を叩いておきながら、実につまらんぞ、雑種』
ギルガメッシュが飽きたかのように倒れ伏したジオウIIとウォズを見下ろす。エルキドゥには一瞥だけよこし、すぐに視線を戻す
「それなら……ッ!」
ジオウIIのマスクの時計針が回転する
ジオウIIの能力、簡易未来予知である
ジオウIIの目には、ギルガメッシュがそこから動かず、ベルトに触れる姿が写る。意図は不明だが、再び武器を取り出そうとしていると予測する
「ーその前に、倒す!!」
《ジオウ、サイキョー‼︎》
サイキョーギレードとジカンギレードを合体、それを腰だめにジオウIIが構え、駆け出しー
『ムダだ、雑種』
《ポーズ……》
ギルガメッシュがベルトのボタンをクリックすると、周囲の時間がピタリと静止する
凍りついた時間の中を悠然と歩き、その手に黄金の宝剣を召喚、ジオウの首に当てる
『ーさらばだ、王を騙る愚かな雑種が』
「ー捕らえたぞ、王ゥ!!」
ガシリと、自身のみが動けるはずの世界で、ギルガメッシュは何ものかに羽交い締めされた
『なッ、なんだと!?』
今まで余裕綽々だったギルガメッシュが、初めて驚愕の声を上げる
「ヴェハハハハハハハハハハハ!!!!!!思い上がったなァ、ギルガメッシュゥ!!!!」
王を羽交い締めしていたのは、唯我独尊を極めた神
壇 黎斗神ー仮面ライダーゲンムが、レベル0の姿でギルガメッシュを押さえていたのだ
『貴様、なぜ、なぜ
ゲンムを振り払い、宝剣で斬り捨てる
倒れ伏し、消滅するとすぐに土管からゲンムが飛び出す
「残りライフ、9か。ここだけで随分と私の貴重なライフが無駄になってしまったな……だがァ、今はそんな運命に感謝してやろう…」
『質問に答えよ、下郎!!』
ギルガメッシュが吠える
それにくっくっと静かに笑いながら、ゲンムはギルガメッシュを睨め付ける
「我の時間?笑止!! 私が作り上げた《仮面ライダークロニクル》、その最強の戦士の力を流用しているだけで、思い上がるなァ!!」
『仮面ライダークロニクル……?なんだそれは、出鱈目をほざくな‼︎』
完全に余裕を失ったギルガメッシュがゲンムに怒鳴り散らす
そんなギルガメッシュを見下ろすように睨め付けながら、ゲンムは一際重厚なガシャットを取り出し、起動する
《ゴッドマキシマムマイティX‼︎》
「ようやく理解した、何故私のライフが99だったのか……」
「何故私がサーヴァントなぞと同じ形式で召喚されたのクァ……」
「何故‼︎まだ構想段階だった筈のこのガシャットを持っているのかァァァァ!!」
ゲンムが吠える
「答えはただ一つ……」
「私と、我が父の境地を踏みにじり利用した貴様を、直々に裁くためだァァァッ!!!!」
手にしたゴッドマキシマムマイティXガシャットをゲーマドライバーに装填、レバーを開く
《マキシマム、ガシャット!!》
《ガッチャーン!!》
《フーーメーーツーー!!》
《最上級の神の才能!!》
《クロトダーン!!クロトダーン!!》
荘厳な音楽と共に、彼の自信と自己顕示欲をこれでもかと詰め込んだ歌が騒がしく流れ出す
と、それに合わせて背後に広がったモニターからゲンムの顔をそのまま大きくしたような鎧が出現する
「グレード、
ガシャットの頂部を、宣言と共にノックする
《ゴッドマーーーキシマーーーーーム!!エーーーックス!!》
背後に出現したゲンムの巨大な頭部が、ゲンムを飲み込む
次の瞬間、その顔面から勢いよく太く逞しい脚や腕が出現、巨大頭部の頂部から内部に取り込まれたゲンムの頭部が現れ、何やらカッコいいポーズをとり、着地する
「神を縛り、人を堕落させ、あまつさえ唯一神たる私の才能を踏みにじった紛い物の王よ、」
ゲンムが巨大な腕に備わる拳を、ギルガメッシュに向ける
「これより示すは、真なる神の才能である。神の恵みを、ありがたく受け取れェェェ‼︎」
『ほざくなァァァァ!!』
怒声と共にギルガメッシュが金の門から雨あられと黄金の武器を降り注がせていく
ゲンムは悠然とその黄金の雨の中を進んで行く、間違いなくその巨体に武器は突き刺さっているが、傷一つつかず、無論ライフゲージも小揺るぎすらしていない
「ブゥン!!」
ズガッシャァァァァァン!!
ゲンムの巨大な拳がギルガメッシュを捉え、アッパーの要領でその体を垂直に打ち上げる
『ぐぁあああああああああああああ!!!!!!』
ギャグかと思うほどの勢いで打ち上がっていくギルガメッシュは、その勢いのまま大気圏を離脱、宇宙へと投げ出される
突然の無重力に狼狽し、もがき、ひっくり返ったギルガメッシュの目に写ったのは、巨大なマスコットじみた顔
「その身に余るほどに、くれてやろう」
《ガッチャーン!! カミワザ!!》
《ゴッドマキシマーーーーム、クリティカーーーール、ブレッシィィィィィィィング!!!!》
ゴッドマキシマムの極太の右脚に黒く荘厳に輝くエネルギーが収束し、ギルガメッシュに向けられる
「これが、神の恵みだァァァァァァァァァァァァ!!」
隕石衝突にも等しい、いやそれ以上のエネルギーがギルガメッシュを直撃、打ち上がりよりも更なる加速をつけて赤熱しながらウルクへと落下する
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!
《神のォ、一撃ィ!!》
衝撃が小クレーターを作り出し、盛大な土煙が静止した世界に巻き上がる
そこから宙返りを決めながら、悠然とレベル0に戻ったゲンムが着地する
《リ、リス、タート……》
小クレーターの中から断末魔のような音声が響き、世界が動き出す
「あ、あれ?……うわっ、何あのクレーター!?」
止まっていた間のことは無論知らないジオウIIは目の前に形成されたクレーターに驚きの声を上げる
「フハハハハハハハァ!! 私の才能は、やはり今日も恐ろしい!!」
「………誰?」
ゲンムの姿を知らないジオウIIが側で高笑いするゲンムに首を傾げていると
『グゥルァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』
クレーターの土煙を吹き飛ばし、獣のような咆哮を上げたギルガメッシュが立ち上がる
「まだ生きていたか……」
ゴッドマキシマムのクリティカルブレッシングを受けたために、腰のベルトは無残にも粉砕され、黄金だった鎧は煤けて鈍い銀色に変色している
『雑種が、雑種どもがァァァァァァァァァ!!許さん、貴様らは、この世界ごと終わらせてくれる!!』
ギルガメッシュが右手をかざすと、そこに今までのものとは違う、何やら円柱のようなよくわからない物体が現れる
「まさか、バヴ=イル……アレを抜くのか!?」
今の今まで飄々としていたマーリンが明らかに焦ったような声を上げる
『くるがいい!!我が至高のざー』
パシッ
と、瞬間ギルガメッシュの右手からバヴ=イルが消える
『ーな』
すぐに行方を探したギルガメッシュの目に写ったのは、その切り札がシアンに揺らめく怪盗の手に握られている様ー
「お宝はいただいたよ、アナザーギルガメッシュ」
『な、き、さまァァァッ!!』
「仮面ライダーディエンド⁉︎」
予想だにしない珍客にウォズがが素っ頓狂な声を上げる
「安心していいよ、今回は味方だから…さっ」
ディエンドはその手に収めたバヴ=イルをジオウIIに投げ渡す
《アタックライド インビシブル…》
「また会おう、魔王くん」
嵐のように現れた怪盗はその姿を透過させ、消える
「なんで、俺にこれを?」
投げ渡されたバヴ=イルをジオウIIは、ソウゴは不思議そうに眺める
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
気がつくと、ソウゴは真っ白な空間に立っていた
「え、あれ⁉︎ ここどこ⁉︎」
今まで立っていた筈のウルクの地が影も形もないことに驚きを隠せずうろちょろと辺りを見回す
「やれやれ、何やら騒がしくなったと思えば静かになり、果ては珍客とは……どこまでも
荘厳な声が響く。アナザーギルガメッシュのような、それでいてそれよりも軽く、柔らかいのに、耳にするだけでその身を押しつぶさんとする圧を纏った声が
息を呑み、振り返るソウゴ
その前に立っていたのは、どこまでも神々しい黄金の鎧と、どこまでも整った面立ちの、一人の男
「雑種、喜べ。この英雄王ギルガメッシュに謁見するなど、早々得られん光栄だぞ?」
英雄王、ギルガメッシュ
ただ名乗っただけ、それでもー
「あんたが、本物の王様なんだね」
ソウゴにはそこに立つのが本物であると自覚できた
「フン、不敬な物言いの雑種よ。まぁ良い、今は状況が状況故に許しておくとする。だが次はないぞ」
「わかった」
「貴様……もう良い。突然だが問おう雑種よ。貴様は、王になりたいと望むか?」
「うん。俺は、最高最善の魔王になる」
「ハッ、最高最善でいて魔王とは、実に酔狂な夢よ。まぁ、貴様のごとき雑種が、王に辿り着くなぞ普通ならば夢物語よ」
「そうかなぁ……?」
「ー重ねて問おう、魔王を目指す雑種。貴様は、己の民を信じられるか?どれほど愚かでも、どれほど矮小でも、」
「………わかんない」
「……ほう?」
「俺は、まだまだ勉強中だから。民を守るのが王の仕事ってのはわかるけど、信じ切れるかはわからない」
「………雑種らしい、曖昧極まる答えよ」
「俺が今信じられるのは、人間は前に進めるってことだけ。神様なんかいなくても、自分たちで足掻いて、前に進んでいける、そう俺は信じられる。俺自身がそうだったから。まぁ、ゲイツたちがいたからだけどね」
「フッ、フハッ、フハハハハハハハハハハハハ!!」
ギルガメッシュは腕を組んだまま心底愉快そうに笑う
それを見たソウゴは首をかしげる
「そんなおかしいこと、いった?」
「いや、あまりにも青臭い、あまりにも真っ直ぐにすぎる答えに拍子が抜けただけよ」
ひとしきり笑ったギルガメッシュは、再び威厳を振りまく表情に戻り、ソウゴを見据える
「貴様の覚悟、信念、それは見せてもらった」
「ー貴様が王なぞ、まだまだ程遠い」
ギルガメッシュの言葉にも、ソウゴは怯まない
「ー故に学べ。幸い、これより先に貴様は
「
そう閉めた英雄王は、ソウゴになにかを差し出す
それは、金色に煌めくライドウォッチ
「特別だ。
「王の道の一歩にはあまりにも大きいだろうが、何、旅立ちは盛大な方が興が乗ろうよ」
ソウゴがウォッチを受け取るのを見届けた英雄王は、不敵な笑みを浮かべる
「ありがとう、王様」
「礼なぞ不要だ。疾くあの不敬極まる紛い物を潰して見せよ」
と、ソウゴの姿が薄まり、消えていく
消えゆく直前に、ギルガメッシュが再び口を開く
「我が友に、よろしく伝えておけ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『ぐぁあああああああああ!!!!』
獣じみたアナザーギルガメッシュの咆哮に、ソウゴの意識が現実に引き戻される
「夢……?」
いや、違う。バヴ=イルを握っていたその手には、英雄王から預かってライドウォッチが握られていた
「なんか、行ける気がする!!」
《ギルガメッシュ‼︎》
ギルガメッシュライドウォッチの竜頭をノックし、ドライバーに装填、ぐるりと回転させる
《キング‼︎ アーマータイム‼︎》
《ギルガメッシュ‼︎》
音声と共に、ジオウの眼前に腕組みをした黄金のアーマーが出現、瞬時に分解され、ジオウの体に黄金のアーマーが装着、肩には天地を割く王の剣を模したパーツが装着され、最後にそのマスクに《ギルガメッシュ》と文字が収まる
「これは……」
さすがのウォズも、魔王が披露した未知なる鎧に困惑し絶句している
ーそんな預言者を尻目に、桃色の花弁を散らしながら白いフードの青年が歩み出る
「ー祝福しよう‼︎」
「ー過去と未来を統べる時の魔王、その覇道を歩む王」
「ー名を、仮面ライダージオウ ギルガメッシュアーマー」
「ーかの王はここに、新たに王を学んだのさ」
としたり顔でジオウに並び立つマーリンが締めくくる
「え、誰……?」
「………私の仕事……」
「ま、マーリンさんが言うんですね…」
「なんでかわからないけど、言ってみたかったのさ。いやぁ、これ気分がいいねぇ‼︎」
爽やかに笑うマーリンをマスク越しにもわかる怨嗟の表情でウォズが睨みつける中、ジオウが前に歩み出る
「さぁ、決着をつけよう。アナザーギルガメッシュ‼︎」
『ほざくな‼︎』
咆哮に合わせ、アナザーギルガメッシュが金色の門から武器を撃ちまくる。が、ジオウも同じように右手を正面に向け、背後に金色の門を開き、大量のジカンギレード(剣モード)を発射し、相殺していく
『バカな……んんんんァァァ!!』
撃ち合いが不利と判断し、武器を携えたアナザーギルガメッシュがジオウに駆ける。それに対抗してジカンデスピアとジカンザックスを召喚、アナザーギルガメッシュの武器を弾き、その煤けた鎧に二度、三度と攻撃していく
「おりゃああああああ!!」
『ぐっァァァァァァ!?!?』
ジオウの一撃に、アナザーギルガメッシュが大きく吹き飛ばされる
『くそっ、くそォ!!』
最早王の威厳をカケラも感じない姿でジオウに背を向け、逃げていく
が、突如ジオウの背後から伸びてきた金色に輝く鎖の束がそれを許さなかった
『ガッ、ぐぁあああああ!?』
鎖に絡めとられたアナザーギルガメッシュが、情けなくジオウの前に叩きつけられる
「やっと、やっとわかったよ。僕のこの不調が」
女性とも、男性とも取れる声が響く
その声につられ、横を見るとジオウの隣には、簡素な白い服を纏った、長い緑の髪を揺らした中性的な人物が立っていた
その周囲には、先の金色の鎖が渦巻いていた
「もしかして、エルキドゥ⁉︎」
そのジオウの言葉に、エルキドゥは静かな笑みで応える
「ー僕の思考を妨げていたこの渦巻く不快感、これは……怒りらしい」
「
静かながら、怒りが吹き出しているかのようなプレッシャーを放ちながら、エルキドゥはその鎖を己が身に束ね始める
「ジオウ、共に決めよう」
「わかった‼︎」
エルキドゥに応え、ライドウォッチの竜頭をノックしドライバーを回転させる
《フィニッシュタイム‼︎》
《ゲート・オブ・タイムブレーク‼︎》
大規模にジオウの背面から門が展開、大量のジカンギレードやジカンザックス、ジカンデスピアが装填される
「いっけぇ‼︎」
それら大量の武器が一気に、アナザーギルガメッシュへと降り注ぐ
その後方、金色の渦巻く鎖と一体化したエルキドゥが追従してくる
「ー呼び起こすは星の息吹。人と共に歩もう、」
「ー僕は、故に」
「ー《
鎖の束と一体化し、黄金の巨大な槍となったエルキドゥ、降り注ぐ武器でダメージを負ったアナザーギルガメッシュにそれを避ける術は無論あるはずもなく……
『あ、ぐギャアアアアアアアアァァァァァァ!!!!!!』
金色の流星に余すところなく全身を貫かれたアナザーギルガメッシュは断末魔と共に爆散、ぼろぼろになったみすぼらしい身なりの男が転がり、その側に二つのアナザーライドウォッチが転がり落ちる
《ク、クロノ、ス………》
緑と黒のライダーの顔が描かれたライドウォッチは粉々に弾け飛び、機能を停止した
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「王さま、死んだった」
その様を遠く、ウルクの王城から眺めていたゴスロリ少女はつまらなそうに呟く
「いやぁ、行けると思ったんだけどな〜このスーパーアナザーライダー君は」
と、そのゴスロリ少女の背後からハットを被った男が現れる
その手には、ヒビが入り機能を停止したアナザーギルガメッシュライドウォッチが握られている
「オーマジオウの代わり、見つからない?」
「いやいやぁ、落胆するのはまだ早いよ、トレグ。これはまだ7分の1だからねぇ」
ハットの男はニヤニヤと楽しげに笑いながらトレグと呼ばれた少女の頭を撫でる
「次はそうさなぁ、見世物としては最高に楽しいし、ローマでも覗いてみようかなぁ」
次章予告
「歴史の歪み、残すところあと6つ存在している」
マーリンの導きに応じ、ウルクを出立した一行が次にたどり着いたのは、暴君が支配し日夜血で血を洗う血闘競技が繰り広げられる古代ローマ帝国
「さぁ、命がけで娯楽を享受せよ。余と共に、狂乱たる興行を楽しむがよい!愛しいローマの民たちよ‼︎」
「よろしくね、魔王様。あたしはブーディカ。クラスはライダーだよ」
「ライダー……なんだか親近感ある気がする!」
闘技場で再び巡り巡るサーヴァント、そしてライダーとの出会いー
「ワテクシのプロの技で、観客も皇帝も釘付にしてあげるわ‼︎」
「こっちも負けたら痛い目に会うんだ、悪く思わないでくれよ‼︎」
さらに蠢きだす、黒幕の影
「ジオウ、邪魔い。死んで」
《フェイクタイム‼︎》《王蛇‼︎》
次章 仮面ライダージオウ The KING order
『0054:血闘繚乱遊戯皇国』編