仮面ライダージオウ ~9つのアニメライドウォッチ編~   作:通りすがりの天才物理ゲーマー

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2019:私達の偽物!?ありえない!

「常磐ソウゴが手に入れなければならないのは残り3つ。歪みによっていくつもの世界が融合してしまった世界に、常磐ソウゴ一行は7つめのアニメライドウォッチの持ち主を探す。持ち主に関するキーワードは...光の使者。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2019-

 

 

Fateの世界で『シロウアニメライドウォッチ』をゲットしたソウゴ達。

 

次なるウォッチを求めてまた世界を渡ると、大きな学校がそびえ立っていた。

 

校門に記載されている学校名を見ると『私立黒薔薇ベローネ学院高校』とあった。

 

 

それを見た士郷が疑問に思った事を言う。

 

 

「黒薔薇?高校?これも不安定な状態から起こる影響か...」

 

 

「士郷、ここは何の世界なの?」

 

 

「ここは『二人はプリキュア』の世界。少し変わってしまっているが。」

 

 

士郷は今わかる範囲で『二人はプリキュア』について説明する。

 

 

ウォズもある程度プリキュアを知っていたため、士郷の説明を捕捉した。

 

 

「「ウォズ、なんだそこまで詳しいんだ...?」」

 

 

と、士郷とソウゴに若干引かれていた。

 

 

「以前、門矢士を呼び出すために接触した人物がプリキュアについてとても詳しくてね。まさか、この知識が活躍する機会が来るとは思っていなかったけれど...」

 

 

ウォズは微笑を浮かべながら経緯を話した。

 

 

その話を聞き終えた士郷は、話はほどほどにしてウォッチを集めなければならないと思い、この世界のアニメライドウォッチを手にいれるための計画を立てようと二人に提案する。

 

 

提案を断る理由もないウォズとソウゴは了承する。

 

 

 

二人の了承した様子を見た士郷は、「この世界について調べる必要がある」と言う。

 

 

ソウゴはFateの世界の件で士郷が知っている世界とは変わってきている事を理解しているので、何故?とは聞き返さない。

 

 

ウォズも情報収集が大切な事は知っているので、士郷に何をすればいいか聞く。

 

 

「俺はこの学校に忍び込む。ソウゴは町を歩いている人に最近起こった出来事やプリキュアという言葉に聞き覚えあるか聞いてくれ。そしてウォズは...ソウゴのサポートでもやればいいと思う。」

 

 

 

「私だけ雑な気がするが...まぁいいだろう。我が魔王の従者である私は基本的に我が魔王に就いていなければいけないからね。」

 

 

「頼むよウォズ。...士郷は学校に忍び込むって言ったけどどうやって?」

 

 

ソウゴの疑問を聞いた士郷は指を鳴らす。

 

 

すると士郷の服がみるみると変わっていき、制服になった。

 

 

「うわぁ...すんごいファンタジー...」

 

 

「とりあえずこの服で入り込む。学校内で本来の制服を見て変更すれば問題ない。後は行動さえ気をつければバレないだろう。」

 

 

士郷は灰色のカーテンを出現させる。

 

 

「俺がお前達の前に現れるまで適当にやってくれ。」

 

 

士郷は灰色のカーテンへ入っていく。

 

 

 

「現れるまでって...まぁいいや。いこうウォズ。」

 

 

「仰せのままに。我が魔王。」

 

 

 

ソウゴとウォズも情報を集めるためこの場を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩くこと数分。

 

様々な店が並ぶ道へたどり着いたソウゴは、誰に声をかけるか考えていた。

 

 

「うーん...こういうのってアニメで言うモブキャラに聞いても有益な情報はくれないよね?ウォズ。」

 

 

「まぁそうだね。少し変わった人がいいかもしれない。例えばあそこにいる五人の彼女たちとか。」

 

 

ウォズが言っているのは、一人一人髪色が違うが顔がそっくりな五人の女の子達。

 

 

ソウゴは以前、士郷に髪色がカラフルなのは重要人物である可能性が高いと聞いていた事があったため、話しかけるのは五人の女の子達に決めた。

 

 

二人はなにやら話が盛り上がっている五人の女の子達に声をかける。

 

 

「そこの五人、ちょっと聞きたいことがあるけどいいかな?」

 

 

ソウゴの声に、ピンクのロングヘアーの女が反応する。

 

 

「え?何?私たちになにか用?」

 

 

「うん、用だよ。プリキュアに会いたいんだけどどこにいるか知ってる?」

 

 

ソウゴの質問にアシンメトリー調のショートヘアーの女が反応する。

 

 

「え、えっとそれってどういう意味かな?」

 

 

「だからプリキュアに会いたいから場所を...」

 

 

ソウゴの説明を遮り、ピンクのロングヘアーの女が喋る。

 

 

「え、あんたまさかいい年して()()()()()()()()()()()()()()なんて言ってるの?」

 

 

「テレビの中のキャラ...?」

 

 

ソウゴは士郷からプリキュアの世界だと聞いていたので、プリキュアが存在すると思っていた。

 

だが目の前の女が言った『テレビの中のキャラ』というキーワードを聞き、驚いている。

 

そんな様子のソウゴを見て、ピンクの髪の女が一緒に話していた四人に声をかける。

 

 

「ほら、こんな頭のおかしいやつなんてほっといてパフェでも食べに行きましょ」

 

「ナイスアイデア!二乃」

「私抹茶パフェ食べたい」

「私はなんでもいいですよー!」

「私はお腹一杯食べられたら満足です」

 

「じゃあ決まりね!」

 

五人はパフェを食べるらしく、ソウゴとウォズから離れていった。

 

「我が魔王を頭のおかしいやつ呼ばわりは気にくわないが、二乃と呼ばれた彼女は気になる発言を残していったね。」

 

 

ソウゴは頷く。

 

ソウゴ達は今までアニメの世界は7つ巡っているが、アナザーアニメによって歴史が改編されても、テレビの中の存在、といったことは一度もなかった。

 

 

士郷とウォズのプリキュアについての説明でも、そのような説明は無かった。

 

 

「『テレビの中の存在』...まるで以前私たちの身にも起こった出来事にそっくりだね、我が魔王。」

 

ウォズが言っているのはアナザークウガ=ディードが起こした事件。

 

仮面ライダーの存在を消すために、特異点である少年を2000年から拐い、仮面ライダーが架空の存在となってしまった世界を作った。

 

(この出来事については『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』を見て確認してほしい)

 

 

本来ならば現実の存在だったプリキュアが架空の存在になっているならば、同じことが起きている、とウォズは考える。

 

 

「もし、俺たちが前経験した事と同じ事が起きているなら、あのアナザークウガがまた暴れているてこと?」

 

 

「彼は20人の平成ライダーによって完全に倒されたはず。よってまた別の何者かがやったか、アナザーアニメが生まれて歴史が消えただけか。だが、アナザーアニメによる影響ならば、プリキュアという存在が架空になることは無いはず。」

 

 

「じゃあ別の誰かがやった可能性が高いってことだね。」

 

 

「そういう事だね我が魔王。」

 

 

今の状況ではこれ以上情報は得られないと考えた二人は、士郷が来るまで近くにあったベンチに座って、色々と話そうとする。

 

 

だがそれはひとつの悲鳴によって遮られた。

 

 

 

「キャアアア!」

 

 

「今の悲鳴は...」

 

 

「行こうウォズ!」

 

 

二人は悲鳴の聴こえた方角へ走っていった。

 


 

時間は少し遡る。

 

ソウゴとウォズペアと別行動を開始した士郷。

 

 

灰色のカーテンの先はトイレへ繋がっていた。

 

 

「今が無人なのは知っていたからな。さてと、この学校の制服でも見るとするか。」

 

 

士郷はトイレから出る。

 

 

周りを見渡していると外から声が聞こえた。

 

 

何かと思い外を見るとその声の主は、部活動を行っている学校の生徒だった。

 

 

「部活動か。残念ながら外の部活動じゃ生徒が分からないな。校舎を歩くか。」

 

 

士郷は外から目線を外し、廊下を歩き出す。

 

 

何かしら教室を見ていくがどれも『教室A』や『教室B』と書かれていて、中を除くと机と椅子がバラバラに置かれていたり、段ボールが積み重なっていたりと、倉庫と化している教室だらけだった。

 

 

それを見た士郷はこの階には何も情報がないと判断して階段がある場所へ向かおうとする。

 

 

すると突然、倉庫と化していた教室の扉が開いた。

 

 

士郷は振り向くと、教室から一人の男子生徒が出てきた。

 

 

その男子生徒は士郷の存在に気づくが、時にアクションを起こさずに通りすぎようとする。

 

 

これがただのモブキャラであれば士郷も無視していたが、今士郷の横を通ったのはとある世界の主人公ため、呼び止める。

 

 

「少しいいかな?比企谷八幡。」

 

 

八幡と呼ばれた男子生徒は歩くのをやめて士郷の方を向く。

 

 

「なんか用すか?」

 

八幡は気だるそうに返事をする。

 

「そんな、嫌だなぁ...早く終わらせてくれよ...って言いそうなオーラ出さなくてもいいじゃないか。すぐに済むから安心しろ。」

 

 

八幡は「すぐに済むっていうやつに限って早く終わらないんだよなぁ...」と思っているが、そんなのお構いなしに士郷は質問を開始する。

 

 

「君はプリキュアという存在をしっているかい?」

 

「え、あんたプリキュア見てるの?」

 

「見てる?テレビで放送されているのか?」

 

士郷は『見てる』という言葉に引っ掛かり、聞き返す。

 

 

士郷の質問に答える八幡。だが、先程よりテンションが上がっているのか、どこかのあざとい女子高生のような口調になっていた。

 

 

「そりゃあプリキュアは名作アニメじゃないですかー。チバテレビで放送している名作じゃないですかー」

 

「アニメ、か。そうか、変な質問をしたな。時間を取らせた。すまない。」

 

「あっそうすか。じゃお言葉に甘えて。」

 

 

士郷が話を終えることを言うと八幡は最初のテンションに戻り、廊下を歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからしばらく学校内を調べたが特に有意義な情報は得られなかった。

 

だがみんな口を揃って言うことがあった。

 

『プリキュアは架空の存在』と。

 

別世界でアニメとして扱われているならば、別におかしいことではないと思うが、ここは『二人はプリキュア』の世界。いくら時空の歪みによって世界が雑ざっていても、二人はプリキュアのオリジン・ワールドでアニメ扱いされるはずはないと、士郷は考える。

 

「情報が少なすぎる...ソウゴ達と合流するか...」

 

このまま少ない情報で一人で考察しても延びないと思い、ソウゴ達と合流しようとする。

 

 

時計を見るとソウゴ達と別れて一時間ほど経っていたため、時間的にも情報が集まっているだろうと思い、士郷は近くのトイレに入り灰色のカーテンを出現させて、その中へ入っていった。

 


 

ソウゴとウォズが声の聴こえた場所へたどり着くと、そこには全身がピンク色で髪は金髪、顔全体を隠すように被っているピンクの帽子に、腕にカードのようなものが刺さっている怪物が暴れていた。

 

 

ウォズがその怪物の背中に表記されている文字を発見する。

 

 

「背中に『CC.SAKURA 1998』と書いてあるね。プリキュアの世界にもかかわらず別作品のアナザーアニメとはね。ここはこのアナザーアニメの動きを止めよう我が魔王。」

 

「わかったよ!」

 

 

ソウゴはジオウライドウォッチとディケイドライドを起動させる。

 

『ジオウ!』『ディディディディケイド!』

 

そのまま二つのライドウォッチをジクウドライバーにセットする。

 

「変身!」

 

『ライダータイム!』

『仮面ライダー!ジオウ!』

 

『アーマータイム!』

『カメンライド!ウワァオ!ディケイド!ディケイド!ディ~ケ~イ~ド~!』

 

 

ソウゴは仮面ライダージオウ・ディケイドアーマーヘ変身した。

 

 

『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

ウォズも仮面ライダーウォズへ変身して、ジカンデスピアー・ヤリモードでアナザーサクラを突く。

 

 

ジオウもライドヘイセイバーでアナザーサクラを切り裂いていく。

 

『Hey!ブレイド!』

『ブレイド!デュアルタイムブレーク!』

 

ライドヘイセイバーにブレイドが持つ力、『サンダー・ディアー』が付与される。

 

 

ジオウはそれでアナザーサクラに攻撃する。

 

 

アナザーサクラは右手でライドヘイセイバーを受け止めるが、感電してしまう。

 

 

『Hey!リュウキ!』

『リュウキ!デュアルタイムブレーク!』

 

 

ジオウは流れるようにライドヘイセイバーの針を動かして、龍騎の契約モンスター『ドラグレッダー』の力を剣に纏う。

 

 

アナザーサクラに向かって火山よりマグマより熱い炎の斬撃を飛ばす。

 

 

だがアナザーサクラが起こした竜巻によって炎は掻き消される。

 

 

ジオウは竜巻が晴れたのを見てアナザーサクラを斬りかかろうとするが、先程までいた場所には居なかった。

 

姿を消したアナザーサクラに困惑するジオウ。

 

「上だ!我が魔王!」

 

 

「え?」

 

 

ウォズに言われ上を向くと、背中から翼を生やしたアナザーサクラが浮遊していた。

 

 

空中にいるアナザーサクラは、指を鳴らす。

 

 

するとジオウの体が突然斬りつけられる。

 

突然の出来事に驚くジオウ。

 

 

「我が魔王、大丈夫かい?」

 

「なんか急に刃物に切り裂かれた感覚がした。多分あのアナザーアニメの能力だと思う。」

 

 

ジオウが立ち上がろうとするとアナザーサクラから無数のイナズマ状のエネルギーが跳んでくる。

 

 

ウォズはとっさにジオウを庇う。

 

一発の威力は低いが、数が多いため少しずつダメージを受ける。

 

 

「ウォズ!」

 

 

「私は大丈夫だ我が魔王。我が魔王はあれを落とす方法を考えてくれ。」

 

 

『キカイ!』

『アクション!投影!フューチャータイム!』

『デカイ!ハカイ!ゴーカイ!フューチャーリングキカイ!キカイ!』

 

 

ウォズは耐久力を上げるためフューチャーリングキカイへ変身する。

 

 

「分かった!えっとどうしようかな...」

 

ウォズが耐えている内に考えなければならないというプレッシャーからか、なかなかアイデアが浮かばないジオウ。

 

ふとジクウドライバーに刺さっているディケイドライドウォッチを見ると、ジオウはひとつのアイデアが浮かび上がった。

 

 

「よし、これなら...」

 

 

ジオウはどこからかカズマアニメライドウォッチを取りだし、ディケイドライドウォッチの『F.F.T.スロット』へ差し込む。

 

 

するとディケイドライドウォッチから音声が流れた。

 

『ファイナルフォームタイム!ライドウォッチ!』

 

ディケイドアーマーのデバイス装甲『コードインディケーター』に表示されていた『ディケイド』の文字が『アニメ』になり、バーコード部分が『サトウカズマ』

に変わる。

 

顔の『ディメンションフェイス』は変わらずディケイドのまま。

 

対応していないライドウォッチを装填したことで不具合が起き、本来変わるはずのディメンションフェイスは変わっていなかった。

 

ディケイドアーマーは、不具合が起きつつもカズマアニメライドウォッチの力を一段階上げることには成功していた。

 

「これで、行ける気がする!ソゲキィ!」

 

ジオウはディケイドアーマーで強化された弓を右手に装備し、ウォズの首と肩の間から矢を射る。

 

 

アナザーサクラはそれに気づき回避しようとするが、ジオウの放った矢は追尾機能があるため、避けることが出来ず矢が刺さり、爆発を起こす。

 

その威力はディケイドアーマーによって強化されているので、通常のカズマアーマー以上のものとなっており、それを受けたアナザーサクラは背中に生やしていた翼を維持できず、地上へ落下した。

 

 

「よし!作戦成功!」

 

「さすがだ我が魔王。」

 

「ウォズのおかげだよ。今回復するね。」

 

ジオウは『ヒール』をウォズに発動する。

 

強化されたヒールによってウォズはみるみると回復していく。

 

 

「一緒に決めよう、ウォズ!」

 

「あぁ。」

 

『ライドウォッチ!ファイナルアタックブレーク!』

 

『フィニッシュタイム!爆裂DEランス!』

 

アナザーサクラの足元に大きな魔方陣が現れる。

 

アナザーサクラは逃げようとするが、魔方陣から足が離れず身動きができない。

 

ウォズはジカンデスピアーをアナザーサクラ目掛けて投げる。

 

ジカンデスピアーが刺さると、周りに黄色の歯車型のエネルギーが現れ、アナザーサクラにダメージを与えていく。

 

「紅き黒炎、万界の王。天地の法を敷衍すれど、我は万象昇温の理。崩壊破壊の別名なり。永劫の鉄槌は我がもとに下れ!エクスプロージョン!」

 

ジオウが詠唱を終えると、アナザーサクラの足元に広がっていた魔方陣を起動し、エクスプロージョンが発動する。

 

 

「ガアアアアア!!!」

 

 

アナザーサクラは消し炭と化した。

 

 

「よし!これでしばらくは現れないかな?」

 

「アナザー白血球のようにすぐに復活するかもしれないが...どうやらしないようだね。」

 

 

アナザー白血球のようにすぐに復活することを警戒していたウォズだったが、しばらく経っても復活する様子がないため安心し、変身を解除する。

 

 

ジオウも釣られるように変身を解除すると、ウォズから絶賛の声をかけられる。

 

 

「素晴らしいよ我が魔王!ディケイドライドウォッチにアニメライドウォッチを装填するという考えがとっさに浮かぶとはね。」

 

「まぁなんか行ける気がしたからやってみたら...。あっウォズ、あのウォッチって別のウォッチ差し込んだら『ビ、ビ、ビ、ビルド!』とか『エ、エ、エ、エグゼイド!』とか鳴るけど、このアニメライドウォッチを差し込んだ時は『ライドウォッチ!』って鳴ったのはなぜかわかる?」

 

 

「アニメライドウォッチのことを私に聞かれてもね...まぁ私の予想は仮面ライダーのウォッチじゃなかったから、未対応のライドウォッチだからと考えているね。」

 

 

『F.F.T.スロット』に差し込んだ時、それがビルドライドウォッチならばソウゴのいった通り『ビ、ビ、ビ、ビルド!』と鳴る。

 

だがカズマアニメライドウォッチを装填したときは『ライドウォッチ!』と鳴った。

 

これはディケイドアーマーの不具合と同じく、未対応のウォッチを装填され、ディケイドライドウォッチにも不具合が起きていたからである。

 

そもそも不具合が起きていたら、フォームチェンジは起きないはずだが...

 

破壊者のライドウォッチと言ったこともあってか、不具合を破壊したのだろう。

 

 

「ふーん。でも反応するみたいで安心した。さて、後は士郷が来るのを待つ?」

 

「私たちが得られる情報はもう無さそうだからね。待つとしようか我が魔王。」

 

 

ソウゴとウォズは少し離れた場所に座れる場所を見つけ、そこで士郷を待つこととした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プリキュアは架空の存在となった世界、そして現れるアナザーサクラ。次々と出てくる問題に常磐ソウゴはどう立ち向かうのか。そしてアニメライドウォッチはゲットできるのか。それは『二人はプリキュア』の誕生した年が鍵となる....」




ディケイドアーマーカズマフォームは初期案では顔もカズマに変わる予定でした。ですがその姿を想像した時、少し気持ち悪いなと思ったので顔はディケイドのままにしています。

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