仮面ライダージオウ ~9つのアニメライドウォッチ編~   作:通りすがりの天才物理ゲーマー

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お待たせしました。9つ目の世界、もうすぐアニメライドウォッチコンプリートです!


時空がかなり歪んでいる2019

「ふぅ。久しぶりに休めた気がする...」

 

彼は常磐ソウゴ。将来の夢は王様になること。

そのために仮面ライダージオウに変身し、ライドウォッチを集めている。

 

「たしかに連戦だったからね。私としてもちょうど休みたいと思っていたところだったよ。」

 

彼はウォズ。未来からやって来た男で、ソウゴを『魔王』へ導こうとしている人物。

 

彼の身体能力は超人並で、素の状態でアナザーライダーと戦えるほど。

さらに仮面ライダーウォズへ変身することもできる。

 

「そうか。俺はいまの体になってから疲れることはなくなったからな。ソウゴ達が疲れることを忘れていた。すまない。」

 

そう言ったのは常代士郷。9つのアニメの世界を救うためソウゴ達を呼び寄せた人物。

 

彼もまた生身で数体の怪人と戦える力を持っており、仮面ライダーディケイドシャドウに変身することができる。

超人的な力と世界を渡る力。そして通りすがりの旅人と名乗る彼は一体何者なのか。いずれわかるだろう。

 

 

現在、ソウゴ達がいる場所は新築の家。9つ目の世界へ来たもののソウゴとウォズが休ませてくれと言ったので、まだ入居者のいない家に勝手にお邪魔している。

(不法侵入?知らんな)

 

この家に入る前に買っておいた飲み物を飲み、横になる二人。

 

この世界の時刻は深夜一時、普通の人はほとんど寝ている時間である。

 

「まぁお前達にとってはかなりハードスケジュールだったぽいし、休ませておくか。...俺一人で暇だな。」

 

士郷は外へ行こうと思ったが、万が一この家の関係者がやって来たり、この世界の住人がやって来たら面倒なことになると考えたため、床に座った。

 

「最初の予定では最後の世界は『魔法少女まどか☆マギカ』の世界だが...プリキュアとカードキャプターの世界が合体していたりと、時空がかなり歪んでいる状態だ。この世界も影響は受けているだろうな...」

 

魔法少女まどか☆マギカ。

士郷はこの世界の事をある程度しかしらない。

 

士郷はこの世界で何をするべきなのか考えようとすると、誰かに呼ばれる。

 

回りにはソウゴとウォズ以外いない。もちろん二人は寝ている。

 

士郷は小さく灰色のカーテンが現れているのに気づく。

 

「なるほど、俺に話しかけたのはお前か。オーマジオウ。」

 

「好き勝手やってくれているじゃないか?常代士郷よ。」

 

声の主はジオウの世界の2068年で魔王として君臨している人物、オーマジオウだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先ほどまで時間が止まっていたのはお前の仕業らしいな?」

 

「そうだ。お前達の世界に悪影響を出さないためにな」

 

「そうか。」

 

「で、お前が世界の壁を越えて話ができるということはどうやらジオウの世界は動き出したようだな。」

 

「それは違う。現在もこちらの世界は止まっている。ただ私が動けるだけだ。」

 

それを聞いた士郷は一安心する。

 

時空の歪みが激しくなっていたため、ジオウの世界の時間停止が解けないか心配していたからだ。

 

オーマジオウは動ける程度には時間停止が解けているが、まぁ大丈夫だろうと思う士郷。

 

「で、わざわざなんのようだ?」

 

「なんのようだ、か。分かっているだろう。お前が行っている行為についてだ。」

 

士郷は舌打ちをする。

 

今士郷がソウゴ達とやっているアニメライドウォッチ集めは、本来のジオウの世界の歴史では存在しない出来事。

ジオウの世界の時間を止めているのは、悪影響を出さないためという理由以外にも、オーマジオウにバレないためという理由もあった。

 

オーマジオウは時の王者。生半可な時間停止など効かない。

士郷は出せる力の限り、ジオウの世界の時を止めていた。

 

それはかなり強力なものだったため、時空の歪みが無ければ最後までオーマジオウhは止まっていただろう。

 

「部外者であるお前に若き日の私の歴史を変えないでもらおうか。」

 

「嫌だね。今は若いお前の力を借りなきゃならない。と言うかそもそも俺と関わった記憶は無くなる。一部人間を除いて。」

 

士郷と関わった記憶は消える、それは士郷の体質によるもの。

 

記憶が消えないのは、門矢士、海東大樹、そしてオーマジオウ。

 

この三人は士郷の体質を受けない。

 

「お前が覚えているのは時の王者になっているからだ。今の常磐ソウゴはまだなっていないから俺の影響は受けるわけ。お分かり?」

 

「若き日の私だ。お前の影響を受けなくてもなんら不思議ではない。」

 

「その時は無理やり記憶を消すまで。安心して2068年で遊んでなオーマジオウさん」

 

士郷はオーマジオウが写っている小さな灰色のカーテンを破壊する。

 

完璧な力が出せない状態であるが、この程度ならば簡単に破壊することができる。

 

「早いとこ終わらせないと、ヤバイかもな...」

 

士郷は夜が明けたらすぐに9つ目のアニメライドウォッチを集めようと決心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、少々遅れたがいつものをさせてもらおう。...集めなければならないアニメライドウォッチは残り一つ。9つ目の世界は魔法少女と魔女が存在する世界。時空の歪みによって本来の歴史から変わってしまった世界で無事、ゲットすることはできるだろうか?」

 

朝9時。目が覚めたソウゴは士郷と既に目覚めていたウォズのもとへ歩く。

 

「おはよう我が魔王。」

 

「おはようウォズ。それと士郷も」

 

「おはようソウゴ。..よし。ソウゴも起きたことだし昨夜起きた出来事についてと、この世界ですることを言うぞ。」

 

士郷はオーマジオウからの連絡があったことを話す。

それを聞いたソウゴは驚いていたがウォズは驚いていなかった。

 

「この本には士郷君が追記したこと以外アニメについて書かれていない。今回の件が正史ではないというのは間違っていないだろう。」

 

「でもそれって最低最悪の魔王の歴史から離れていってるということだよね?だったら俺としては士郷に感謝しなきゃだね。」

 

「そうそう俺に感謝しなさいな。...で、次の話をしてもいいかな?」

 

「うん、いいよ」

 

士郷はこの世界でする事を話す。

 

「まずはこの世界に『鹿目まどか』が存在しているかを確認しなければならない。」

 

「鹿目まどか?」

 

「追記されたこの本によれば鹿目まどかという人物はこの世界の主人公の少女、とかかれている。」

 

「その鹿目まどかが存在しているかしていないかで次の行動が決まる。」

 

「わかった!じゃあ早速確認しにいこう!」

 

「我が魔王、その前に歯磨きと顔を洗いたまえ。」

 

ソウゴは洗面台に行く。

 

士郷は勝手に使っていいのだろうか?と今頃な疑問を持った...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備を終えて、家を出た三人。

鹿目まどかの自宅がある場所へ向かう。

 

「ここだ」

 

家はあった。だが長年使われていないような状態だった。

 

「この家に人が住んでいるとは思えないね。」

 

「そうだな。ということは鹿目まどかは存在しないと考えてよさそうだ」

 

士郷は次の目的地へ向かため灰色のカーテンを出そうとする。

その時、妙な感覚に襲われる。

 

「どうした?士郷」

 

「いや今何か変な感じがしたような...まぁいい、行くぞ」

 

三人は灰色のカーテンのなかへ入っていった。


白と桃色を基調としたドレスにロングヘアーのツーサイドアップの髪を持つ神々しい女神がソウゴ達を見ていた。

 

「あれが...世界を滅ぼす魔王...」

 

彼女はソウゴのことを知っていた。

 

「存在が消えたはずの魔女や私の偽物までいる...一体どうなってしまうの...?」

 

自分の世界に異変が起きているためそれを元に戻したいが、自分が干渉したらさらに時空を歪めることとなるのでできなかった。


「ねぇウォズ、あのビルの屋上に誰かいない?」

 

ソウゴが指を指した先には今にもビルから落ちそうな女性が立っていた。

あまり詳しく見えないが、様子がおかしいのはよくわかる。

 

「まさかあれって...危ない!」

 

『ジオウ!』

 

女性がビルから落下していく。ソウゴは助けとうとジオウに変身しようとする。

 

しかし、ソウゴが変身することは無かった。

 

「あれは...この世界の住人だ。」

 

女性を受け止めたのは金髪の少女だった。

 

少女は隣のビルまで走るとどこかの空間につながる入り口を開く。

 

「うわっあの女の子壁に穴開けたよ...」

 

「あれは魔法少女の能力のひとつ。あっ魔法少女というのは...」

 

士郷はこの世界について知っていることを二人に話す。

 

「で、先程の彼女はその魔女がいる空間に入ったと。」

 

「そういうことだ。どういうものか見てみるか?」

 

「見たいみたい!」

 

ソウゴは魔女を人目見たいらしく、興奮していた。

 

「我が魔王、なぜそんなに興奮しているんだい?」

 

「魔女ていうのは妖怪とかに近いんでしょ?妖怪とかお化けに一度は会ってみたいのさ」

 

「お化けならば自分が経験しているのにかい?」

 

「自分じゃだめなの」

 

「王様になる男は会いたい奴も変わっているのか...」

 

ソウゴの言葉に士郷は少し引いている。

 

ウォズは「我が魔王のやりたいことであれば...」と言っていた。

 

「じゃあ行くぞ。念のためいつでも変身できる状態にはしておけ。魔女やら使い魔が襲ってくるかもしれないしな」

 

「わかった」「ああ」

 

ソウゴは先程の出来事で既に準備はできているため、ウォズがビヨンドライバーを装着する。

 

装着したのを確認した士郷は灰色のカーテンを出現させ、そのなかに三人は入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

灰色のカーテンの先にはなんとも不気味な空間だった。

そこらに様々な文字が書かれており、変な形をしたブロックが転がっていた。

 

戦闘している音が聞こえるので、そちらに向かうと、背後から何者かに声をかけられた。

 

「君たちが魔王だよね!」

 

「君は?」

 

声の主は黒くて耳が短く長時間見続けると気分が悪くなりそうな姿の生き物だった。

 

「魔女の婚約者になってよ!魔王様!」

 

謎の生き物がそう言うと、ソウゴを包むように音波が流れる。

 

それを受けたソウゴはウォズと士郷を蹴飛ばした。

 

二人は受け身をとり、ダメージを減らしたが、突然攻撃をしてきたソウゴに驚きを隠しきれなかった。

 

「我が魔王!急にどうしたんだい...?」

 

「さっきの言葉に洗脳の類いの能力があったか...」

 

士郷の言う通り、さっきの言葉にはソウゴを操る力が込められていた。

 

「魔女でも使い魔でもなく、一緒にいた奴と戦うことになるとはな。いくぞウォズ。一発かまして目を覚まさせてやるぞ」

 

「そうしかないようだね。」

 

『ウォズ!』

 

「じゃあ魔王様、さっさとこいつら倒して魔女様を迎えに来てね♪」

 

「...」

 

『ジオウ!』

 

黒い生き物は姿を消すと、ソウゴはジオウライドウォッチをジクウドライバーにセットする。

 

ウォズもウォズミライドウォッチをビヨンドライバーにセットする。

 

『アクション!』

 

お互いに待機音が流れ出し、ソウゴは一回転、ウォズはビヨンドライバーを折り畳む。

 

『ライダータイム!』

『仮面ライダージオウ!』

 

『投影!フューチャータイム!』

『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

二人は変身完了すると同時に士郷もディケイドSに変身した。

 

「若き我が魔王とはじめての手合わせがこのような形になるとは...」

 

「...!!」

 

ジオウがジカンギレードで斬りかかる。

 

ウォズはジカンデスピアーで攻撃を受け止め、ジオウを押し返す。

 

ディケイドSがジオウに蹴りを入れると転がっていった。

 

「戦闘能力が落ちている?いつもであれば今の程度の攻撃ならば避けられたはずだ」

 

ジオウはクウガライドウォッチを起動させ、ジクウドライバーにセットする。

 

それを見たディケイドSは一枚のカードを取りだし、装填する。

 

『アーマータイム!』

『~♪ク~ウ~ガ~!』

 

-KAMEN RIDE KUUGA-

 

ジオウはクウガアーマーを装着し、ディケイドSは仮面ライダークウガへカメンライドした。

 

ジオウはディケイドSに向かって小ジャンプをしてパンチをする。

 

それを片手で受け流し、カウンターでジオウを殴る。

 

そのままディケイドSはジオウを殴る蹴るで攻めていく。

 

そして回し蹴りを放つ。

 

ジオウは受け身も出来ず、派手に転がっていく。

 

「まるで人形と戦っているようだ。」

 

「おそらく無理やり我が魔王を動かしているため力まで出せなかったのだろう。士郷君、必殺技でフィニッシュといこうか」

 

『ビヨンドザタイム!』

 

-FINAL ATTACK RIDE K K K KUUGA-

 

『タイムエクスプロージョン!』

 

ディケイドSは助走を付けて飛び上がり、ウォズはその場で飛び上がる。

 

ディケイドSは空中で一回転してジオウにキックを放つ。

 

「でやぁああ!!」

 

続けてウォズもジオウ目掛けてキックを放った。

 

ダブルライダーキックを受けたジオウは変身が解除された。

 

「うっ...痛てて...ん?あれなんでこんなに痛いの?」

 

「目が覚めたかい我が魔王。」

 

「あっウォズ!なんで変身してるの?」

 

「記憶が無いって感じだなソウゴ。」

 

「士郷まで...なんで?」

 

士郷は操られていたことを言うとソウゴは驚いていた。

 

「ええ!?俺が二人を!?」

 

「まぁいつもより弱かったが...」

 

「次、あの生物と出会うときは気を付けたほうが良さそうだね。」

 

ふと士郷はあることに気づく。

 

「そう言えば戦闘の音が聞こえなくなっているな。終わったのか?」

 

「言われてみれば...」

 

「じゃあ帰るか。」

 

士郷は灰色のカーテンを出現させる。

 

その中へ入ろうとすると女の呻き声が空間中に広がった。

 

「うわっなに!?何!?」

 

「なんとも不気味な...早くここから出るぞ!」

 

士郷は直感的に嫌な予感がしたため、早く灰色のカーテンへ入るように二人を促す。

 

ソウゴとウォズが入り、残すは士郷だけとなったとき、それは現れた。

 

「hsjshwんsっj!!!!」

 

士郷は声のした方角を振り向いた。

 

するとそこには異形の怪物が宙に浮かんでいた。

 

それは直視するにはかなりの勇気が必要である程、あまりに醜く、あまりにも恐ろしかった。

 

足には『MADOKA 2011』と表記されていた。

 

「この空間の主はアナザーアニメだったわけか。だが悪いな。今はお前と遊んでる暇は無いんでね。」

 

士郷は右手で風圧を発動させ、アナザーまどかを吹き飛ばそうとした。

 

だがアナザーまどかはびくともせず、士郷に向かって禍々しい紫のエネルギー弾をを飛ばした。

 

士郷はそれを避け、その動きを利用して灰色のカーテンの中へ入っていった。

 

アナザーまどかは士郷を追いかけるが、灰色のカーテンが消えたため目標へたどり着けなかった。

 

「がhjsjsj!!!」

 

だがアナザーまどかはこの空間の主。ちかくに空間の穴を開けて士郷達がいる場所へ向かっていった。

 


少女は見ていた。ソウゴ達の戦い、金髪の魔法少女の戦いを。

 

結果から言うと金髪の魔法少女は殺されてしまった。アナザーまどかによって。

 

少女は悲しんだ。こうならない世界を作ったはずなのに、前の世界と同じ出来事が起こってしまったからだ。

 

これも全てジオウとアナザーまどかのせいだ--そう考えていた。

 

だが、今までソウゴ達が過去に行っていた行為を見てみると、そうではないかもしれないという考えが出てきた。

 

もしかしたら、彼らはこの状況を救ってくれるのではないかと。

 

少女は右手に握る時計のような物をみる。

 

それはソウゴ達が持っているライドウォッチだった。

 

(これをあの魔王、ソウゴさんに渡せば...)

 

だが自分が干渉すると世界が大きく歪んでしまう。

 

渡せたくても渡せない。そう思ったとき、右手のライドウォッチが輝きだした。

 

『まどか!』

 

「これは...私の力?」

 

(なんだかわからないけど...これがあれば少しの間だけ私が干渉しても世界は歪まないかも...)

 

そう思った少女はソウゴ達に干渉するため、世界へ入った。




作者である私のまどマギの知識が数年前みただけなので怪しいです。

そのため設定がおかしい箇所もあると思いますが、ご指摘くださると幸いです。

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