死んでも俳優~それこそが役者魂(プライド)~   作:COLK

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3.死んでも俳優が出来る?!

「俺も、最初は信じられませんでした!!!」

 

「おいおい・・・そりゃ、一体、どういう事だよ?」

 

「実は、雨澤は、死んでしまったらしいんですよ!!!」

 

「え!?いや、雨澤君は、昨日も、元気だったじゃないか!!!それが何で急に!?」

 

「いや、コイツの話によると、昨日、帰って、朝起きたら、

 

いつの間にか死んでいて、幽霊になってしまっていたそうなんですよ。ですが、俺にだけは、コイツの姿も見えたし、声も聞こえて」

 

「って事は、今、そこにいるっていう彼は、幽霊なのか?」

 

「そうです!!!」

 

「ん~・・・そう言われても、信じられないね~・・・・・・昨日まで元気だった雨澤君が突然死んで、幽霊としてそこに立っているなんて・・・・・・」

 

 

 

 

 

すると・・・・・・

 

 

「ア・・・アレ・・・・・・!?」とカメラを調整していたカメラマンが言った。

 

「ん?どうした?」

 

「ここに雨澤君と思わしき人の姿が映ってます!!!」

 

「何だって!?」

 

 

 

 

 

「え!?」と、驚いた雨澤が言った。

 

 

 

 

 

カメラマンは、録画したその数秒の映像を再生し、阪部や

 

他のスタッフ達に見せた。

 

 

 

 

 

「アレ!?本当だ!!!それに、声まで入ってる!!!」

 

「阪部君、本当に雨澤君は、死んだのか!?」

 

「はい」

 

「そうか。念のため、もう一度撮ってみよう。雨澤君、

 

そこにいるなら、カメラを意識しながら適当に動いたり喋ったりしてみてくれ」

 

「はい」と、カメラマンに声は届かないが、雨澤はそう答えた。

 

 

 

 

 

「本当だ!!!やっぱり撮れてる!!!姿も声も、生きてる人間と全く同じように入ってる!!!」

 

 

「でも、何でカメラには雨澤の姿も声も入るんでしょうね」と、阪部が言った。

 

「さぁ?それは分からないけど、今、こうして、我々の眼には見えない雨澤君がカメラには映っていて、声も入っているという事は、〝雨澤君が死んで幽霊になった〟というのは、

 

本当のようだね」

 

「はい」と阪部が答えた。

 

「とても残念だよ・・・・・・」

 

 

 

 

 

「あ!!!」

 

「どうしたんですか?」と阪部が聞いた。

 

 

 

 

 

「でも、こうやって、雨澤君の姿も声も、カメラに収められるなら、雨澤君は、俳優を続けられるんじゃないのか!?」

 

「え!?」

 

「まぁ、共演者達は、姿も見えない、声も聞こえない雨澤君と演技をするのは大変だけど、色々工夫すれば・・・・・・」

 

 

「分かりました!!!やります!!!」と雨澤が答えた。

 

「え!?」と、阪部が驚いた。

 

 

 

 

 

「どうした?阪部君」とプロデューサーが聞く。

 

「コイツ、今、〝やります〟って言いました」と阪部が答える。

 

「そうなのか」

 

「はい」

 

 

 

 

 

「でも、お願いしたい事が1つだけあります」と、雨澤が言った。

 

「あの、コイツ、今、〝お願いしたい事が1つだけあります〟と言いました」と阪部がスタッフ達に言った。

 

「え?」

 

「僕が死んだ事を世間には公表しないでください」と雨澤が言う。

 

その事をまた阪部が雨澤の代わりにスタッフ達に伝える。

 

 

 

 

 

「コイツ、ファンの人達に自分が死んだ事を言わないで欲しいみたいです」

 

「そうなのか!?」

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