ボクは君の体の一部   作:タシャラ

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皆さんこんにちは。

ついに令和になりましたね。あんまし実感ないですけど。

今回はかわいい女の子?が出てきます、乞うご期待!


AⅢ44

その一言を見て、ボクは息を飲んだ。

 

と同時に、なるほど。とも思った。

 

つまりは、実験されていたのだ。研究者達に。

 

全てを知ったクローンの行動を。

 

 

よくよく見たら、最後のページに行動の予想が書いてあった。

これを読むと、自我が崩壊すると書いてある。

 

それなら、予想外の結果が出ただろうと思う。普通のクローンなら自我が崩壊し壊れてしまってもおかしくないだろうと、ボクも思う。

しかし、普通のクローンというのが前提の話だ。

あいにくボクは普通のクローンではないらしく、壊れる様子がない。考える力はまだあるし、心なしか頭がさえているような気さえする。

 

……研究者たちには感謝をしないといけないな。なんせ、この本を読んでから外の世界というものに興味が出てきた。

クローンの研究についても少し調べたいと思う。

 

今すぐにでも調べたいが、今は夜でもうすぐ寝る時間になる。残念ながら、このことを調べるのは明日だな。

……明日が楽しみなのは、産まれてこのかた初めてのような気がする。

さて、もうそろそろ寝ようとするか……「お~い!ZⅡ3362番さんや~」  めんどくさい奴が来たな。

 

突然話しかけてきた彼女は、AⅢ44番だ。この施設では珍しい……といっても僕の知っている中では一人しかいない金髪金眼の少女?(年齢不詳。見た目は14ぐらい)だ。

彼女の部屋はボクたちの部屋があるこの場所とは離れているはずなのに、頻繁にこの部屋に来てはボクを話し相手にする。とても面倒くさい。

 

「何か用ですかAⅢ44番さん」

 

「そんなかわいくない番号じゃなくて、アリアって呼んでおくれよ~」

 

「死んでも嫌です」

 

「ちぇっ。冷たいな~キミは」

 

ぶつぶつ言いながら彼女はボクの部屋の前にあるスペースにしゃがみ込む。帰れよ。

アリアというのは彼女の呼び名(コードネーム)だ。呼び名(コードネーム)というのは、6回以上の移植手術を耐えたクローンだけがもらうことのできる称号だと、本に書いてあった。

つまり彼女は、少なくとも6回手術を受けていることになる。

ちなみに呼び名(コードネーム)付きのクローンは珍しく、施設内でも数えるほどしかいないらしい。

補足をしておくと、通常のクローンならば、1~2回程度の手術で使い物にならなくなるという。50%の確率で5回まで耐えられるクローンが出てくる。6回以上耐えられるのは10%にも満たないらしい。

10%の中に入っているということは彼女も凄いのだろうけど、性格のせいか全然凄そうに見えない。

 

「それで、結局何の用なんですか」

 

「いやー別に。ただの気分転換だよ」

 

何か目的があるのかと思い少し強い口調で尋ねるが、彼女は首をすくめて飄々と答えになっていない答えを出した。

 

「ただちょっと……」

 

彼女の視線がボクの枕元に置いてある本に向けられ、含みがある笑顔を作る。

 

「キミが面白いものを拾ったって聞いてね~」

 

その一言を聞いて、背筋が凍った。…………いったいどこから話を聞いてきたのか。

ボクがあの本を拾ってからまだ1時間弱しかたっていないはずだ。本を拾ったときには周りに人っ子一人もいなっかたし、その姿を見られていたという訳でもないだろう。

他にあの場所にあったものといえば監視カメラしかなかった…………。

 

ん?監視カメラ?

 

 

 

――――――――なるほど、そういうことか。

 

考えられる可能性は一つ。彼女が研究員(・・・)とつなっがているということだ。

それならば、ボクが本を拾ったということを知っていてもおかしくはない。

 

「うわああああ!」

 

つんっ、と指で頬っぺたをつつかれボクは変な奇声を上げてしまった。ほかのクローンたちがなんだなんだ、という顔で自室から顔を出すがボクと彼女だと分かると「なんだいつもの二人か」とでも言いたげに戻っていく。

恥ずかしくて顔を赤くしているボクをよそに当の本人はゲラゲラと笑っていた。そんなに笑うほどか?と思うほど彼女は笑っている。

 

「あははははっ、そんなにびっくりしたの~?」

 

ボクをばかにするように笑っている。とてもむかついた。帰り道でこけないかなこの人。あ、クローンか。

 

「人が真剣に考えてるのに……」

 

「ごめんごめん、でも。キミのその推測はあったているかもね」

 

「なっ……」

 

「お姉さんをあまりなめちゃいけないよ?」

 

「誰がお姉さんですか!」

 

彼女は人差し指を口に当てて微笑むが、その目はちっとも笑っていない。

というか、今心を読まれたような気がしたけど気のせいかな……?うん、きっとそうだ。

 

「キミよりも私の方が年上だからだよ?」

 

「そりゃそうですけど!ああもう、いいから帰ってください!」

 

「ええ~」

 

嫌がる彼女の背中を無理やり押し出し、ようやく彼女は自分の部屋へと歩き出した。

 

「またくるね~」

 

「もう二度と来ないでください!」

 

振り返ってかと思うと、手を振りながらそんなことを言う。

今度話しかけてきても絶対無視をしよう。うん。

 

今日はいろんなことがありすぎて疲れた、もう寝よう。

明日はたのしみだなあ…………。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?今回も文字数は少なかったですが、次回は多いはずです、たぶん。
今月から模試が連続で続くので投稿するのは遅くなりそうですが、今月内にはもう1話くらい投稿したいですね。
それでは皆さんさようならです
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