【完結】ありふれたハジケリストは世界最狂   作:味音ショユ

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奥義103 熱血スポーツバトル! 人数足りなきゃ分身か召喚しろ!!

前回のあらすじ

 

 ティオちゃんは、フリードと白竜を倒すのを、凄く頑張ったヨネ!エライ!\(^o^)/

 でもあんまり、ボーボボ要素、なかったネ(>_<)

 やっぱり、ボーボボ二次って、難しいのカナ(´・ω・`)

 おじさんには分からないけど、困ったことがあったら、相談乗るよ(^_-)-☆

 頑張ろ!

 

 あ、後フリードと白竜が、融合したけど、あれはビックリだよね!( ゚Д゚)

 

 

 大体こんな感じだった。

 

シア「何でおじさん構文!?」

ティオ「創作はもっと自由でいい……作者は割と常日頃そう思っておるのじゃ」

シア「自由過ぎません?」

 

 


 

 

「見せてやろう、我が力を」

 

 フリー・ドラゴニックが自信満々に告げると、彼は背中のドラゴンの翼を羽ばたかせ宙に浮かび、今度は天使の翼が光を放ち、やがてそれはサッカーボール程の大きさの球形となり彼の右足元に漂う。

 

「それをシュート!!」

「本当にサッカーボール扱い!?」

 

 フリーが蹴り飛ばした光の球はティオの耳元をかすめ、後ろにあったサッカーゴールの中へと吸い込まれる。

 

「いつの間にゴールが!?」

「ごはぁ!!」

 

 それだけでティオは血を吐き、思わず地面に崩れ落ちた。

 

「何でですか!?」

「これぞ我が奥義、ドラゴニックサッカーバトル! 我がシュートを受け止めなければ貴様は傷を負う!!」

「上等じゃ……! ならばもう一度やって見せよ」

 

 フリーの得意げな説明に対し、ティオは不敵な笑みを浮かべ挑発する。

 彼はそれに迷うことなく乗った。

 

「いいだろう。その挑発に乗ってやろう! 食らえ、ゴッドノウズ!!」

「これイナイレですぅ!?」

 

 フリーもう一度ドラゴンの翼をはためかせるのみならず、今度は天使の翼も羽ばたかせ、さっきよりも強力なシュートをティオの後ろにあるゴール目掛けて放つ。

 

「どうだこのシュートは!? 貴様如きに止められるか!?」

「ティオさん!」

「ふっ……まあ見ておれ」

 

 自信満々なフリーに対し、ティオは一言こう呟く。

 

「“竜化„」

 

 それだけでティオは竜の姿となり、ゴールを易々と塞ぐほどの巨体となってシュートを防いだ。

 

「いや、なんかセコいですぅ!?」

「サッカーに選手がPK戦において、竜になってはならぬというルールは、ないのじゃ!!」

「そりゃそうでしょうけども!!」

「ぬかった……!!」

 

 ティオの暴論にツッコミを入れるシア。納得し思わず崩れ落ちてしまうフリー。

 しかし彼は即座に立ち上がり、未だ闘志を絶やさずティオとシアの二人を睨み叫ぶ。

 

「ならば貴様らは我が究極奥義で葬ってやる……! CMの後でな!!」

「CM!?」

 

 


 

 

 防振り二期、23年一月より放送開始!!

 

 


 

 

「本当にCM入ったですぅ!?」

「妾はツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さんが楽しみじゃのう。前に漫画版読んだら面白かったのじゃ」

「我はトライガンだ!!!」

「確かにそれは見なければならぬ」

(敵までアニメ談義に入ってきたですぅ……いや、戦闘中にアニメの話してるのがおかしいんですけどね?

 

 CMのせいで唐突に始まるアニメ談義。しかし彼らの戦いはそれで収められるものではない。

 フリーはCM前の宣言通り、究極奥義を発動した。

 

「究極奥義、ベズボールアバンギャルド!!」

「ベズボール!?」

「野球のフランス語じゃな」

「サッカーじゃないんですね……」

 

 フリーが奥義を発動すると、辺りの景色が一変する。

 数万人は収納できそうな巨大な野球場。その中にあるグラウンドには、ホームベース側から見て▽の形に白線がひかれている。

 

「三角ベース!? こんな大きなスタジアムで!?」

「貴様らは野球をするのに人数が足りぬだろう?」

「そっち一人ですよね!?」

 

 なぜかドヤ顔をかますフリーにツッコミを入れまくるシア。

 だが彼は表情を崩すことなく、胸の間で両手を組んで両方の人差し指を立ててこう叫ぶ。

 

「忍者が一人、忍者が二人、ファイナル分身!」

 

 するとフリーが一人二人とどんどん増えていき、最終的には五人となった。

 

「三角ベースって五人必要でしたっけ!?」

「一人は監督だ」

「監督!?」

「ならばこちらも頭数を揃えようぞ」

 

 分身で頭数を増やしたフリーに対抗するべく、ティオもまた奥義を発動した。

 

「竜人族流奥義、限定召喚(ピックアップ・サモン)!!」

 

 そう叫ぶとティオは懐からスマホを取り出し、何やら画面を触り始める。

 

「えっと、今残っている石の数なら十連が五回は引けるの……」

「ソシャゲのガチャ!? ピックアップってそういうことですか!?

 

 ティオは残っている石をすべて使い、十連を五回引いた。

 その大半はコモンであり、戦力にならない者だったが、SSRもいくつか引いた。

 内訳は

 

「首領パッチよ。あんたがアタイの鑑定士(プロデューサー)?」

「ところ天の助だ。お前は、オレを食うに値する存在だといいな」

「谷口鈴だよっ! 皆と一緒にハジケていこうね!!」

「いや何だこれ!? 何でいきなり別の場所になってんだよ!?」

「知らないけど、どうせ南雲かその仲間の仕業でしょ」

 

 名乗っている上三人と、蹴りウサギに中村恵理の計五人だった。

 この結果にティオは地面に蹲り、泣き始めた。

 

「ぬおおおおお!! 持っておるのばっかりじゃ~! 大爆死じゃあ~!!」

「この場面で知らない人に来られても困りますけど!?」

 

 号泣するティオにツッコミを入れるシアだったが、ここで彼女は恵理の存在に気付き、訝し気に見つめるが、見つめられている側はおざなりにこう言い始めた。

 

「いや、そんな目で見られても呼び出したのはそっちじゃん」

「まあそうなんですけど……」

 

 そう言われれば反論はできないが、言いたいのはそんなことじゃない。

 シアの言いたいことを分かっているのか、恵理は言葉を付け加える。

 

「心配しなくても、この戦いの間は首領パッチ達に手を出さないし、エヒトに付こうとも思ってないから。今は負け犬らしく、大人しくしてるよ。まあ――」

 

 ここで恵理は一度目を伏せたかと思うと、即座に面を上げシアを強い視線で捉えて宣言した。

 

「――復讐を諦めるつもりは、毛頭ないけど」

「そうですか。でもそれ――」

 

 シアは強気に宣言した恵理に対し、呆れた表情で見つめる。なぜならば

 

「鈴さんに膝枕された状態で言っても、恰好つきませんね」

「うるさいな! こっちはボロボロなんだよ!!」

「エ、エリリン……お饅頭食べる? 抹茶バターライス味の」

「絶対食べない」

「どんな饅頭ですか!?」

「おーいシア!」

 

 シア、恵理、鈴の三人で話していると、少し離れた所から首領パッチが呼んでいる。

 それにシアが応じ彼の元に駆け寄ると、どうやら打順を決めていたらしく、一番バッターは彼女に決まっていた。

 

「というか、いつ先攻後攻とか決めたんですか?」

「描写せぬとは思わなかったじゃろ……そなたたちの先見性のなさじゃ」

「いやどうでもいいですぅ」

 

 首領パッチがシアを嘲るように言う。

 確かに疑問はあったが、じゃあ見たかったのかと言われると、彼女は別にそんなことはなかった。

 なので彼女は大人しくバッターボックスに入るが、ここであることに気付く。

 

「あれ、そういえばバットはないんですか?」

「ピアニカソードを使え」

「そう熱くなるな……たかがデュエルだ」

 

 シアの疑問はピッチャーとキャッチャーのフリーに返答されたが、同じ声が前後から聞こえるので、彼女はなんとなく変な気持ちになる。

 だが誰もそんな思いを勘定したりしない。

 ここでピッチャーの第一球。

 

 ズドン!

 

 ボールが投げられた瞬間、キャッチャーミットから轟音が響き渡った。

 シアがそう勘違いするほどフリーの球は早く、目で追うことすらできなかった。

 彼女は思わずマウンドを見る。

 そこにあったのは、硝煙を吐く一つのショットガン。そう、彼は銃にボールを籠めて発射したのだ。

 

「投げてないですぅ―――――――――!?」

「そんなお行儀のいい三角ベースをするつもりだったのか?」

「そう熱くなるな……たかがデュエルだ」

「このキャッチャーさっきから同じことしか言いませんね!?」

 

 キャッチャーが謎のbotと化していることにツッコミを入れるシアだが、結局彼女はフリーの球を打てず凡退。次に託すことに。

 次のバッターは首領パッチ。彼にはショットガンから放たれるボールに対する秘策がある。

 

「これだ」

 

 そう言って首領パッチがドヤ顔を見せつつ取り出したのは、何やら古びた本だ。

 大きさは百科事典ほどだが、表紙に使われている文字は誰も読めないものだった。それを天の助に渡す。

 

「お前なら中を読めるだろ。いい感じに頼むぜ」

「任せな」

(指示雑っ!?)

 

 首領パッチのざっくりした発言に蹴りウサギが内心でツッコミを入れる中、彼は堂々とバッターボックスに入る。

 対するピッチャーのフリーは、再びショットガンをキャッチャーに向けて構え、引き金に指を掛ける。

 だが――

 

「ザケル!!」

 

 球が発射されるより前に、いつの間にか本を開いていた天の助が呪文を叫ぶと、首領パッチの口から雷が発射され、ピッチャーのショットガンを破壊した。

 

「いや何でガッシュ!? さっきの本って魔本だったんですか!?

 

 ショットガンが破壊されたことにより、中に入っていたボールは緩やかな山なりの軌道で首領パッチの元へ飛んでいく。

 当然、彼はそんな緩い球を見逃すつもりはない。

 

「もらった!!」

 

 ドンパッチソードを振るい、確実に命中させた首領パッチ。

 球は凄まじい勢いでスタンドの向こう側まで飛んでいき、完全に場外ホームラン。ただし――

 

「ファール!!」

 

 球審ノーデンスがファールを宣告しなければの話だが。

 

「旧神が球審してるですぅ――――――――――!?」

「ダジャレかよ」

 

 シアと蹴りウサギがそれぞれツッコミを入れている一方、首領パッチは球審にバットを向ける。

 これは予告ホームランのサインだろうか? 否!

 

「次は球審、テメエの頭を吹き飛ばす……!!」

「審判に殺意を向けんな!!」

「わが友を殺させはしない!!」

「わが友!?」

 

 首領パッチの迸る殺意を球審に届かせないため、ピッチャーは次の一球を投げるべく、球を握りその場から垂直に跳び上がる。

 

「うおおおおおおおおおおお!!」

 

 そして数メートル跳び上がった段階でピッチャーは振りかぶり、全力で球を投げる。

 投げられた球は斜め下へと進んでいく。このままでは地面に落ちるだけかと思われたその時、なんと球は斜め下から斜め上へと軌道を大きく変える。

 それを幾度も繰り返し、最終的に球は大きなWの軌跡を描きながらキャッチャーのミットに収まった。

 

「どうだ、これがW(ワンダー)W(ワイド)W(ホワイト)ボールだ!! ドランプ、借りは返したぞ!!」

「くっ!」

「誰だよドランプ」

「懐かしいですねドラベース……」

 

 フリーの球を打てず悔しがる首領パッチの後ろで、思い思いのツッコミを入れる蹴りウサギとシア。

 結局、その後彼は三球目のW(ワンダー)W(ワイド)W(ホワイト)ボールも打てず三振。次のバッターに託すこととなった。

 

「次のバッターは妾じゃ。あの球は必ず攻略するのじゃ! なんかすごい感じに!!」

 

 謎の自己主張をしながら、ティオは折り畳み傘を構えてバッターボックスに入る。

 

「全力で行くぞ! 竜人族!!」

「来いッ! ピッチャ神父!!」

 

 ピッチャーの第一球は、最初から全力のW(ワンダー)W(ワイド)W(ホワイト)ボールだった。

 しかし、彼女には秘策があった。それは――

 

「バントじゃ」

「バントですか!?」

 

 バントの構えで待つティオ。そしてW(ワンダー)W(ワイド)W(ホワイト)ボールがホームベースの上に入った瞬間、彼女は折り畳み傘をピッチャーに向けて勢いよく開く。

 

 ガッ!!

 

 すると傘の骨組みの一つにボールが当たり、彼女はここで傘を全力で押し込んだ。

 

「うおおおおおおおおおお!!」

 

 ボールは傘に押され、マウンドの方へと跳ね返される。

 そしてボールはピッチャーの腹部に命中し、そのままの勢いでバックスクリーンに彼諸共バックスクリーンに叩きつけられた。

 

「ホームランじゃ!」

「我の、負けか……!!」

 

 ガッツポーズで勝利を誇るティオとは対照的に、バックスクリーンのフリーは融合が解け、フリードと白竜に戻りながら気絶する。

 それと同時にスタジアムも消えて元の世界に戻り、こうしてティオ達はフリード達を倒した。

 

「これで決着!?」

 

 残るはエヒトのみ!!

 

「地の文がゴリ押してくる!! 何で!?」

「オレのところてん打法を披露する暇がなかっただと……!?」

「鈴のハンドサインも……」

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