偽典・女神転生ーツァラトゥストラはかく語りき 作:tomoko86355
ライドウがヴァチカンに収容されて、療養中の間にあった出来事です。
世界最小の国―ヴァチカン市国。
カトリックの総本山としても広く知られるこの国は、イタリア・ローマ北西部、テベレ川の右岸にある世界最小の独立国家である。
面積は東京ディズニーランド(0.52km2)よりも小さく、国の総面積は約0.44km2程しかない。
しかし、狭い領土の中には、サン・ピエトロ広場を始め、サン・ピエトロ大聖堂、ヴァチカン宮殿、ヴァチカン美術館など、歴史的にも芸術的にも重要な建築物が多数、肩を並べている。
「見て見てぇ♡ライドウくぅん♡このエンパナーダ(肉包みミニパイ)美味しそうだよぉ♡」
昼のオッタヴィアーノ通り。
道路の屋台に陳列されている料理を眺めながら、瓶底眼鏡の科学者は口から大量の涎を溢れさせていた。
「おい、さっき滅茶苦茶昼飯喰った筈だよなぁ?」
カジュアルジャケットにビンテージジーンズ姿の少年が、呆れた様子で子供の様にはしゃぎ捲る超天才科学者に言った。
テメンニグル事件から数日後―怪我の経過が良好と教会の専属医師から診断を貰ったライドウは、射場流の計らいでリハビリも兼ねての市内観光をしていた。
ヴァチカン市内のイタリア料理店で、ピザやパスタをこれでもかと平らげた筈であるが、この瓶底眼鏡の優男の胃袋は底なしらしい。
露店でグリッティベンツと呼ばれる人形型のパンを紙袋一杯に買い込み、笑顔でその一つを齧っている。
「見て見てぇ♡あそこで何か楽しそうな事してるぅ♡」
ヴァチカン庭園を訪れたライドウ達は、観光客相手に大道芸を披露している一団を見かけた。
大怪我を負っている少年の事等お構いなしに、瓶底眼鏡の優男は、グイグイとその細い腕を掴んで引っ張り始めた。
「うぉおおおい!(# ゚Д゚)まだアバラが痛ぇ・・・・・駄目だ聞いてねぇ。」
純真な子供の様に眼をキラキラと輝かせ、大道芸を眺めている流を見て、ライドウはガックリと項垂れた。
本当にコイツがヴァチカン最高の頭脳なのかぁ?
ヴァチカン悪魔殲滅部隊―『ドミニオンズ』が使用している強化鎧骨格―タクティカルスーツや、フレーム・アーム。
果ては、空中移動要塞『アイアンメイデン』の設計など、全て彼が手掛けている。
そればかりではなく、人類の最終兵器と言って過言ではない軌道衛星魔導兵器―『ロンギヌスの槍』の開発なども行っていた。
「あー、楽しかったねぇww明日は何処で遊ぼうかぁ?」
再びオッタヴィーアーノ通りに戻って、その商店街のカフェテラス。
最早致死量近い砂糖をこれでもかと投入したカプチーノを一口飲んだ流が大満足の溜息を吐いた。
そんな瓶底眼鏡の科学者を軽蔑しきった眼差しで悪魔使いの少年が見つめている。
「あのなぁ・・・此処数日、俺と一緒に市内観光してるけど、仕事とか大丈夫なのかよ?」
最も過ぎる質問。
ヴァチカン科学技術開発部の総責任者が、こんな連日遊び歩いて本当に大丈夫なのかと他人ながらに心配になる。
「アハハッ、大丈夫大丈夫(^▽^)/、化学班のチームは僕より数百倍優秀だからねぇー。僕がいなくてもちゃーんと仕事は回るんだよぉー。」
「お前・・・自分でそれ言ってて悲しくならないか?」
へらへら笑う瓶底眼鏡の優男が急に哀れな小動物に見えて来た。
きっとチームのスタッフ連中から、大分煙たがられているに違いない。
「そうだ、今度はジョンを誘って3人で遊ぼうよ?昔に戻ってさぁー。」
ジョンとは、ヴァチカン異端審問官13機関(イスカリオテ)の総司令官―ジョン・マクスゥエル枢機卿の事だ。
「アホか、今のアイツは義理の兄貴を法王猊下にしたくて色々駆けずり回っているんだろ?忙しいんだからそっとしとけ。」
法王選出のコンクラーヴェは明日から行われる。
昔と違い、現在は投票制で選挙が行われ、その期間は最長で1週間以上だ。
所定の用紙に無記名で行われ、投票者自らが手書きで記入し、容器に入れる事としている。
第一日目の午後、最初の投票が行われ、それで決まらなければ、翌日、午前2回、午後2回の計4回の投票が実施される。
又3日目になっても決まらない場合は、1日投票のない日が入り、祈りと助祭枢機卿の最年長者による講和が行われる。
そして、更に7回の投票が行われ、それでも決まらない場合は、再び無投票の日が入り、今度は司祭枢機卿の最年長者が講和を行い、それでも決まらなければ、同じことを繰り返して、次は司教枢機卿の最年長者の講話が行われる。
それで最後の投票で最多得票を得た上位2名の候補者による決選投票に移行する。
因みに決選投票に候補者達は加わる事が出来ない。
「ユリウス様が次期教皇になるのは決まっているのにねぇ?何故、あんな面倒臭い選挙を一々するのか、ぼかぁ全く理解が出来ないよ。」
ガーイウス・ユリウス・キンナ。
危機的状況に陥ったイタリア経済を救ったITの世界的大企業―ヘルメスの現CEOである。
彼の祖父母がイタリア出身で、祖国の経済的危機を知った彼の父が何とか貢献出来ないかと多額の資金援助と経済向上を率先して行った。
そのかい有り、イタリアは危機的状態から何とか平均的な水準へと回復する事が出来たのである。
その為、キンナ一族は、世界的大富豪と知られる他、イタリア政府の救世主として名を轟かせる事にもなった。
「声がデカいぞ?あんまり外でそんな事を言うんじゃねぇ。」
コイツは怖いモノ知らずか?
ライドウは、ココアパウダーがたっぷりと乗ったティラミスを上手そうにスプーンで掬(すく)って口に運ぶ科学者を呆れた様子で眺めた。
「うーん、難しい話はこの際置いといて・・・君、ジョンと寝たの?」
流の核爆弾に匹敵する質問にライドウは盛大に口に含んでいたフルーツのフレーバーティーを噴き出した。
「な、ななななななななななな、何言ってんの?君何をほざいていやがるんでござりましゅるかぁ???????」
「アハハハハッ、ライドウ君凄い顔♡」
顔中紅茶と涎まみれな悪魔使いをヴァチカンの頭脳が指を差して笑う。
「もー、お互い結婚する前の話でしょ?ノーカンノーカンww」
「ノーカンじゃねぇ!てか何処をどうやったら、そんな頭イカレポンチな質問が出て来るんだよぉ!」
テーブルに置かれている使い捨てのナプキンで顔を拭きながら、物凄い形相で向かいに座る優男を睨み付ける。
「だって君達あんなに仲が良かったのに、急に疎遠になるし・・・おまけに折角会っても余所余所しいし、これは何かあるなぁ?て勘繰るのが普通でしょ?」
「別に大した事はねぇ・・・ホラ、有名なバンドが突然解散する理由と同じで、お互い音楽性の違いってヤツで仲が悪くなるのと一緒だ。」
余りジョンとの関係は突かないで欲しい。
確かに流が言う通り、一度は性的関係になった事もあるが、それっきりだ。
当時は、彼にもれっきとした婚約者がいたし、自分も先代―16代目、葛葉ライドウの愛娘、月子との婚前の儀を控えていた。
あの出来事は若気の至り・・・ちょっとした火遊びと一緒だ。
「因みに再婚する気は無いの?君のお子さんまだ小さいでしょ?」
「・・・・・無いな・・・あの子等がそれを望んでいない。」
ライドウにとって最愛の宝物―”明”と”ハル”は、もう既に彼の手元から消え失せている。
長男の明は、自分を忌み嫌い決して顔を合わせ様ともしないし、妹のハルに至っては、その類稀な霊力と魔力を組織『クズノハ』の上層部に目を付けられ、身柄を拘束されている。
そんな友人に対し、何かを悟ったのか、普段ガサツで無神経な流はそれ以上聞いて来る事はしなかった。
「そういうお前はどーなんだよ?あの美人な彼女さんと結婚しないのか?」
ティラミスを平らげ、更にスィーツの追加注文をしようとしている大喰らいの優男にライドウが半ば呆れつつもそう言った。
「アレックスの事?確かに彼女とは何回かHしてるけど、お互い全然そういう感情は湧かないなぁ?」
同じ職場の女性とは、単なるセックスフレンドとして仲良く付き合っている。
向こうにも何人かボーイフレンドがいるし、自分も彼女と似たようなモノだ。
それに結婚で束縛されるなんて、正直考えたくもない。
「あ、そうだ・・・後で僕の仕事場に立ち寄らないかい?君に是非見せたいものがあるんだ。」
「見せたいモノ・・・?」
追加注文したグラニータと呼ばれるフルーツをシャーベット状にしたドルチェを美味しそうに食べながら、流はライドウにそう言った。
トリノで最も有名な広場の一つ、サン・カルロ広場。
その広場に宮廷文化を今に伝える、トリノ王宮が建っている。
普段は、観光客にイタリアに君臨していたサヴォイア王家ゆかりの武器やコレクションを公開しているが、その地下に巣(ネスト)と呼ばれる蜂の巣上の巨大研究施設がある事は、ヴァチカンの上層部以外知られてはいない。
「おい、大丈夫なのかよ?いくら同盟契約を結んでいるとはいえ、俺は完全な部外者なんだぞ。」
地下研究施設―巣(ネスト)へと続く直通エレベーター内で、ライドウは不安そうに自分よりも頭一つ以上高い、流を見上げた。
「大丈夫大丈夫。僕は此処の責任者だよ?その僕が良いと言っているんだから何も問題はなーいよ♡」
ぶっちゃけ全然大丈夫ではない。
名義上、『クズノハ』と『ヴァチカン』は、同じ思想を掲げる故に協力関係になってはいるが、第二次世界大戦終結以前は、血で血を洗う勢力争いを行っていた。
今でも、『クズノハ』の中では『ヴァチカン』に対して良い感情を持っている者はおらず、隙あらば潰そうと考えている物騒な輩もいるのだ。
その代表格が、八咫烏総元締め、十二夜叉大将の長、薬師如来の名を冠する化け物龍―骸である。
手が自然と常に常備している腰に下げられた赤味の鞘に収まっている刀に触れる。
これは歴代ライドウが所有している神器で、名を『草薙の剣』と呼ぶ。
噂によると本来の持ち主は骸で、初代ライドウ―安倍晴明が彼から承ったのだそうだ。
「着いたよww」
電子音声と共にエレベーターのドアが開かれる。
そこに脚を踏み入れた刹那、ライドウは思わず言葉を失った。
壁一面に展開されるマリンブルーの大パノラマ。
蒼い海の世界を我が物顔で泳ぐ魚達の群れ。
その中には、大型の海洋生物の姿も何体か見られる。
「どう?凄いでしょ?100年ぐらい前に絶滅した海洋生物の遺伝子を採取して、複製したんだ。」
流は、巨大水槽の世界で泳ぐ魚や哺乳類達を一つ一つ丁寧に説明していった。
曰く、彼等は海洋生物学者達が採取したDNAのサンプルをバイオテクノロジーで再生。
見事現代に蘇らせる事に成功したのだという。
今の時代、塩素配列の研究は80%解読されている。
人のDNAによるクローン臓器や角膜、はては血清などもごく普通に医療業界では使用されているのだ。
しかし、人体の構造に関しては、未だ100%解明されてはいなかった。
「出来る事ならさ・・・この子達を海に返してあげたいよね?でも帰るべき家が毒の巣じゃ、この子達は長くは生きられないだろう・・・。」
いくら人体解析のプログラムの一環で生まれた存在とは言え、こんな狭い水槽の中で生かし続けるには余りにも忍びない。
しかし、返してあげたくても、人類の長年の愚行により海洋汚染は深刻なレベルまで進んでいた。
「口では環境汚染がどーとか、対策がどーとか理想ばかり言ってるけど、現実問題、汚染区域が全くと言っていい程改善されてない。汚染した土壌を再生する技術は開発されてるけど、いかせん予算が少なすぎてね。」
皆自国の経済を発展、安定するのに忙しく、環境にまで回す資金がないのだそうだ。
おまけに、未だに毒の液体やガスを垂れ流す愚か者が居なくならない。
こんな調子では、環境が安定するまで2000年以上はかかるだろう。
「・・・・・俺と同じだな・・・・。」
限られた空間でしか生きられない魚達を見て、悪魔使いはぽつりと呟いた。
人の理から外れてしまった自分。
組織『クズノハ』の中でしか生きられない己とこの水槽の中でしか生きられない魚達を重ね合わせているのだろう。
淡いマリンブルーの照明に照らされる悪魔使いの少年を流は素直に美しいと思った。
「ねぇ・・・キスしても良いかな?」
自然と伸びた流の手が、悪魔使いのビスクドールの様に整った頬に触れる。
不釣り合いな黒い眼帯。
この下には、マリンブルーの照明と同じ、蒼い魔眼が隠されている。
「・・・・・別に・・・・好きにすれば良いだろ?」
まるで壊れ物を扱うかの様に、慎重に触れる科学者の手の感触を感じながらそっと目を閉じる。
この男に触れられるのは不思議と嫌じゃない。
おずおずと言った感じで降りてくる唇も・・・・自分を抱きしめる大きな腕も・・・自然と受け入れられる。
気が付くとライドウは、相手の大きな背に細い腕を回していた。
「フフッ・・・流石にこれ以上を君に求めちゃうと、番の彼に怒られちゃうかな?」
短くそれでいて濃厚な口付けの後。
瓶底眼鏡の優男は、腕の中の悪魔使いにヘラっと何時もの笑顔を向ける。
「・・・・・・馬鹿々々しい、俺達、召喚術師にとって性行為何か手段の一つだ。アイツも俺も割り切って番と主人の関係を続けてる。そこに愛なんてある筈が無いだろ。」
そう、魔導士にとって性行為は、魔力を得る為の習慣にしか過ぎない。
故に道徳心とか人間としての理性とかを求めてしまうのが可笑しいのだ。
「でも、彼はそう思っていないかもしれない。我が身を犠牲にして、君への愛に殉ずる。素晴らしい事じゃないか。」
「・・・・。」
流の言っている事は、全て的を射ている。
現在、自分の番を務めているクー・フーリンは、半分人間の血が流れていた。
矢無負えない事情が出来たので、魔界から人間界に連れ帰ったが、仲魔として育てるつもりなど微塵も無かった。
本当なら、人間としての生を全うさせてやりたかったのだ。
しかし、クー・フーリンはそれを捨てて、完全な悪魔になる道を選んだ。
自分を護る為に、無力な人間のままでは限界があると知ったからだ。
翌日、フェミチーノ空港。
キャリーバッグを下げた悪魔使いがそこに居た。
未だ本調子とは言い難いが、このままズルズルとヴァチカンの世話になっている訳にもいかない。
日本にはまだやる事が山程残っているのだ。
それに、早く帰って息子を安心させてやりたい。
「傷が完治するまでゆっくりすれば良いのに・・・。」
名残惜しそうに流が、頭一つ分低いライドウを見下ろす。
結局、あの後、二人の間に何も起こる事は無かった。
巣(ネスト)から寄宿舎に帰り、主治医から無理矢理、日本への帰国許可を出させたのだ。
医者は終始、渋い顔をしていたが、有無を言わせぬライドウの言葉に渋々了承するより他に選択は無かった。
「お前と違って俺は忙しいんだよ・・・最近、内壁の悪魔共が騒がしいらしいからな。それに、DDSネットにスティーブンってハンドルネームの奴が、悪魔召喚プログラムをばら撒いたらしい。悪用される前に対策を立てないとな。」
「わぁーお、それは大変・・・。」
瓶底眼鏡の優男が大袈裟に驚いて見せる。
悪魔召喚プログラムとは、悪魔を現世に喚び出す為の魔法陣の構築、並びに儀式などを簡略化してくれるプログラムの事である。
本来ならば、このプログラムは極秘事項として国が厳重に取り扱ってきたが、一体どういうルートで手に入れたのか、そのスティーブンと言うハンドルネームの人物は、一般人にも簡単に使用出来る様に改造して、ネットに流したのだ。
悪質なソフトとして消去してくれれば良いが、悪魔に対して多少知識のある者や、興味本位で手を出す輩がいたら、非常に厄介な事態になる。
「あ、そうだ忘れる所だったよ。」
流は手をポンっと叩くと、一緒に付いて来た助手のアレックスに、目配せした。
モデル並みに見事なプロポーションと美貌を持った助手は、黒い大きなアタッシュケースを上司に渡す。
「これ、君から預かったモノだよ。データは粗方取ったから君に返すよ。」
ずっしりと重いアタッシュケース。
中身は、テメンニグル事件でライドウが魔界から持ち帰ったスパーダの愛刀『大剣フォース・エッジ』である。
「それとダンテ君の身元引受人が見つかったらしい・・・名前はJ・・・うーんと何だっけ?」
引受人の名前を度忘れした流が、後ろに控えている美貌の助手に小声で聞いた。
「J・D・モリソン。」
「そうそう、その何とかモリソンって名前の情報屋だよ・・・詳しい事は全然分からないけど。」
ヘラヘラと笑う天才科学者を美貌の助手と悪魔使いが冷めきった表情で眺めた。
空港から飛び立つ旅客機。
ビジネスクラスのゆったりとした座席に身を預け、ライドウは小さくなっていくヴァチカン市国を飛行機の窓から見つめた。
別れ際、流の助手であるアレックスから、J・D・モリソンの連絡先を聞いている。
日本に帰ったら早速、大剣『フォース・エッジ』を返す為に使いをモリソンの仕事場である事務所に派遣させる予定であった。
(・・・ダンテ・・・・か・・・・。)
素肌に深紅のロングコートを纏った奇抜なファッションセンスの銀髪の大男。
まだ、少年の幼さを残す魔狩人は、若さに任せて大分自分に不敬な態度を取り捲っていた。
最後に分かれたのは、不浄なる地獄の門だった。
たった一人の家族を殺され、きっと彼は自分を激しく憎んでいるだろう。
そっと自分の唇を手で触れる。
悪質な冗談とはいえ、あの時は、2度ほどダンテとキスをした。
かなり濃厚で情熱的なキス。
昨日、流と交わした相手を思いやる優しい口付けではない。
全てを奪い取る様な、荒々しいやり方であった。
(ちっ、俺もどうかしてるぜ。)
いかがわしい妄想に発展しそうになり、慌てて打ち消す。
今は下らない事を考えている余裕は無かった。
一刻も早く日本に還らなければ・・・子供達の待っている葛葉の屋敷に還らなければならないのだから。
軽いネタバレが幾つか・・・現在、連載している話と一緒に見てくれると嬉しいです。