桜色の彼女は記憶喪失   作:逢坂ちと

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2話

予約していた鞄を引き取り、次の目的地の

洋服屋さんへと向かう。

 

 

(ん?ちょっと待った。)

 

 

お店のショーウィンドウに映る

自分の姿を見て足を止めた。

 

 

 

「この格好じゃあの店には行きにくいなぁ…」

 

 

 

そう思ったひなたはジャケットを腕に掛け、

髪の毛も可愛く二つに結い上げ店内へと入っていった。

 

 

お店には白を基調としたワンピースや

スカートなどが並んでいた。

 

 

『生成もいいけどライラックも可愛いかも…』と

呟きながら洋服を選んでいく。

 

 

 

 

「よし決めた。これにしよう」

 

 

 

その日、お迎えしたのは新作の白いブラウスと

ライラックのワンピースと 同色のソックスと

シューズの四点。

 

頭物もほしかったけれど、ときめく物が無かった。

 

 

また今度来ればいいしね。うん、そうしよう!

 

 

綺麗に包んでもらった商品を受け取りお店を後にした。

 

 

道行く人が私のことをチラチラと見ている。

 

 

 

 

 

多分、今着ている服に似つかわしい紙袋を持ってるから

だろうなと思いながら細い路地を抜けていく。

 

 

 

『まだ時間あるしちょっとだけカラオケに行こうかな!』

 

 

近道をし信号が変わるのを待つ。

 

 

『そういえば、警官になる前私がアイドルやってたこと

誰も知らないんだよね。恥ずかしいし何が何でも隠そう!』

 

 

そう考えていると信号が青になった。

 

 

左右前方を確認して横断歩道を渡る。

 

 

 

そのとき悲劇が起こった。

 

 

 

 

信号無視をし猛スピードで交差点に

車が侵入してきた。

 

 

 

 

 

『えっ……』

 

 

 

 

 

 

 

ガシャーン…

 

 

 

 

 

 

 

 

私は避ける間もなく車に轢かれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「痛たたた…。あれ…血……………………?」

 

 

 

 

体から溢れる血。

 

 

 

「ちょっ…待って……?……えっ……」

 

 

自分でも何が起きたのかさっぱりわからない。

 

 

「は…犯人捕ま…えな……いと………」

 

 

 

バタッ…………

 

 

 

そして私の視界は徐々に暗くなっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

次の日になって椿はひなたが出勤してこないことに

気が付いた。

 

 

毎日遅刻もせず朝礼の一時間前には来てる彼奴がいない。

 

 

おかしいと思い携帯に連絡をするが繋がらない。

 

 

 

『昨日の帰り…彼奴一人だったよなぁ』

 

 

 

 

 

 

 

ひなたが行きそうな場所を割り出して

一つ一つ連絡を取っていく。

 

 

 

プリティのお店を出てからの目撃情報が

見つからない。

 

 

 

「あの道は大通りに面してるから目撃情報は

あるはずなのにおかしい…」

 

 

 

 

 

 

椿は仕事が終わってからもパソコンに向かって

ひなたの居場所を探した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

ひなたが出勤してこなくなり四日が経過した。

 

 

 

 

マンションにも訪ねてみたが管理人さん曰く、

あの式典の日から帰っていないとのことだった。

 

 

 

何かの事件に巻き込まれたのだろうか…

 

 

 

 

そんな風に思っていると彼のもとに水野さんから

一つの情報が入ってきた。

 

 

 

式典の日に事故に遭った…

 

 

 

 

『ひ…ひなた……!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

椿はいてもたってもいられなくなりパソコンを閉じ

病院へと向かった。

 

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