設定は組み終わっているからあと書くだけなんだけど……群像劇って難しい
続きを投稿できるのはいつになるやら
あとネーミングセンスなさすぎ
まどマギ勢の魔法少女名から漂うコレジャナイ感はスルーしてください……
それにしてもこれほど原作キャラ死亡のタグがあてにならない作品もあるんだろうかw
まぁ何が言いたいかというと、ラピス・ラズリーヌは可愛い(迫真)
☆森の音楽家クラムベリー
「ふむ、ここがM市ですか」
近年になって行われた近代的な都市開発により、近辺最大規模の都市になった地方都市、M市。
この都市には、学校を筆頭とした奇抜な建物が乱立する近未来的なビル群、人工的な景観の緑地、最新の医療機器を備えた大病院、経営が立ちいかなくなって倒産した大工場、それらが同居する「都市開発により無理やり作られた近代都市」特有の歪さがあった。
さて、そのM市内において、『魔法少女』の目撃情報が報告されるようになった。
何故か突然、衝動的にビルの屋上から飛び降りたところを、黄色いリボンの魔法少女に助けてもらった。
なんだかよくわからない歪な空間に閉じ込められたのを、青い剣の魔法少女に連れ出してもらった。
車道に飛び出して轢かれそうになった子猫を、桃色の魔法少女が助けていた。
『この世のものとも思えないほど美しい少女だった』という共通点以外は、容姿、服装、状況、すべてがバラバラで、都市伝説としてもまとまりがない。
当初は、妄想、法螺、嘘八百として一笑に付されていたが、目撃談は増え続け、そのうちの一人が撮影したという『爆走する車椅子に乗った深窓のお嬢様』の動画が動画投稿サイトにアップされたことで、噂は爆発的に広まった。
「マスター、来るのが遅いぽん」
「ああ、魔法の国の方で色々とありまして。本来なら貴方に任せるところだったのですけどね。貴方はこちらにいましたから」
あの動画は本物である、いいや偽物だ。
議論は白熱し、時には少女に助けられたという本人たちすらもそこへ混ざり、動画の真偽と少女たちの存在について話し合った。
少女から助けられた一人が「貴女はなにものなのか?」と質問したところ、「私は魔法少女である」という答えが返ってきたという体験談は、『謎の少女』に『魔法少女』というキャラクターを与えた。
ファンサイトや研究サイトが次々と開設され、目撃情報を集めたまとめサイトは連日更新されている。今、M市で一番熱い話題は『魔法少女』についてでほかならなかった。
「それはファブの責任じゃないぽん。配役を間違えたマスターの責任だぽん」
「まぁ、そんなことは別にどうでもいいのですよ。そんなことより魔法少女は16人揃いましたか?」
「バッチリだぽん。マスターでちょうど16人、これでやっと試験が始められるぽん!」
遥か空には満月が輝き、神秘的な月の光を街に投げかけている。
『森の音楽家クラムベリー』はM市で最も高いビルの上に立っていた。
その手に持ったハート型に切り抜かれた端末の画面から、立体映像で蝶の片羽の生えた白黒2色の球体が飛び出している。
球体の名前をファブ、俗に言うマスコットキャラクターだ。
「そうですか。それならば、ファブは魔法の国へと戻ってください。今回の試験はイレギュラーだらけです。私と貴方がどちらもここにいたのでは対処できないこともある」
「は? そしたら魔法少女たちのナビゲーターは誰がやるぽん? まさか、マスターがやるなんて言わないぽん?」
真夜中の静寂にファブの甲高い子供のような声が響き渡る。
高いところというのは魔法少女にとって最適な休憩場所だ。
人気のない廃屋がその相応しい住居であるように。
人間としての生活を持たない魔法少女は、得てしてそういった場所にいることが多い。
クラムベリーも例には漏れなかった。
その時、白い影がクラムベリーの足元を過ぎる。
「それは僕が担当するよ」
そこにいたのはつるっつるの白い毛並みをした、長い耳を持った小動物だ。
そのネコにもウサギにも見える不思議な生物は、なるほど魔法少女のマスコットに相応しい見た目をしていた。
「僕の名前はキュゥべえ。普段は契約を取り付ける仕事をしている」
紅い、ルビーのような目を光らせたキュゥべえが、クラムベリーの足へ自身の体をすり寄せている。
クラムベリーは何気ない動作でキュゥべえを拾い上げると、胸にしっかりと抱き込み頭を撫で始めた。
「今回の試験の相棒にキュゥべえを使うことは、魔法の国からの通達でもあります。ファブ、貴方は魔法の国で私のフォローをお願いします。貴方がどういう理由で私の相棒をつとめているか、よく知った上での判断です」
それを、変化しない笑顔のまま見つめることしかできないファブ。
今まで二人三脚でやってきた。
一度も離れたことはなかった。
クラムベリーが魔法少女になった時からの付き合いなのだ。
しかも今回はとびっきりの試験。
今までの試験と比べてもよっぽど面白くなるはずなのだ。
それを、目の前にご馳走を置かれて、魔法の国へ帰れだなんて、なんという裏切りだろうか!
そんなことがありえて、いいはずがなかった。
仕事で付き合っている間柄とはいえ、そこだけは今までもずっと守られてきた。
「知っていて、知っていてその仕打ちかぽん? ファブが何を求めているか一番知っているのはマスターのはずだぽん」
「ええ、貴方がどれだけ娯楽を求めているのか私はよく知っています。それでも、今回ばかりはそうせざるを得ないのです。今回の試験は、この私ですら危ない橋を渡らねばいけないものなのですよ」
クラムベリーの口調は頑なだ。
なにがあってもファブを魔法の国へと送り返すつもりだろう。
一人で楽しもうとするなんて、なんてひどい相棒なのだろうか。
ファブはとても悲しくなった。
そして怒りを覚えた。
「なあマスター、残念だけど、それは契約違反だ」
それまで全く微動だにしなかったファブの口が、真一文字に結ばれていた。
旧式のマスコットであるはずのファブには本来そんな機能はない。
ファブの表情は一定でしかるべきなのだ。
しかし、今のファブの表情は誰がどう見ても憤怒の表情だった。
目は据わり、羽から大量のリンプンを撒き散らしながら、ファブは怒っていた。
そもそもが、全力で戦いたいというクラムベリーの願いを聞き届ける。その代わりに、より刺激的な見世物をファブに見せる。そういう契約だ。
それをクラムベリーは一方的に破ろうとしている。
ファブが激怒するのも当然のことだ。
「あんたはファブよりもその白いのをとるのか? それが何を意味するのかわかっているのか? もうファブは協力しないぞ! 今までの試験の真実だって公開してやる!」
吼えたける球体を見るクラムベリーの表情は穏やかだった。
今までのあらん限りの不正の暴露と、これから行われる試験の非協力を材料に脅迫されているというのに、あまりにもクラムベリーは平静を保っていた。
当然ファブにはそれが面白くない。
「なんだ? 何をそんなに落ち着いていられる? あんたの未来を奪おうって言ってるんだぞ!? なんとか言ったらどうだ!」
クラムベリーは相変わらず無言でキュゥべえを撫で回していたが、ふと何かを思いついたかのように喋り始めた。
「ああ、そうか。ファブ、貴方は今回の試験がどういったものか詳しく知らないのでしたね。早とちりで貴方も理解していると思って話してしまいました」
「いいでしょう。ファブ、貴方は魔法の国へ戻って今回の試験の詳細を調べてみてください」
「その内容を見て、どう行動するか、貴方に任せます」
「でも、きっと貴方もその怒りを鎮めて、私に協力する気になってくれるはずですよ」
それだけ言って、クラムベリーは手に持っていた魔法の端末を懐にしまってしまった。
しばらくの間キーキーとファブの声が響いていたが、諦めたようだ。
きっと魔法の国へと事の真偽を確かめに向かったのだろう。
ファブも事情を知れば協力してくれるはずだ。
その時にまたいろいろと話し合えばいい。
「さて、問題はこれで片付きましたね。それではキュゥべえ、これより試験を開始します。今回の試験に失敗は許されません。この試験、『魔法少女育成計画』の行く末は、これからの魔法界へと大きな影響を与えるでしょう」
「了解だよ、マスター。僕と契約して魔法少女になった15人の魔法少女たち、彼女たちは誰もが強力な魔法少女だ。きっとこの試験はうまくいくよ」
クラムベリーとキュゥべえは、ほとんど同じタイミングでその顔に邪悪な笑みを浮かべた。
「ええ、『魔法少女育成計画』の
「そうだね、マミたちには悪いけどそれが
魔法少女の存在に沸き立つ、M市。
近未来的なその街並みの中で、今『魔法少女育成計画』が始動する。
最後に微笑むのは女神か、悪魔か、はたまた魔女か。
その日、街を照らしていた満月は、雲に覆われ二度と見えることはなかった。
ちなみにmagica(前)(中)(後)、interlude、rebellion(前)(後)、epilogueの8話完結の予定
※あくまで予定です 実際は2倍の話数がかかることも普通にありえます
それと、まどマギ勢の顔が変身後も一緒なのに周りにバレないのはいわゆるお約束です
それ以上でもそれ以下でもありません
これで納得できない方はナンダカスゴイパウワーのおかげだと思ってください
魔法少女育成計画の二次が増えることを祈って
もう一度
ブルーコメットは可愛い(迫真)
それではそれでは