「んぁっ、ゆ、雪ノ下…さん ちょ、離してく、ださい」
「いやっ、まだ全然足りないの…もっと もっとさせて」
「ちゅっ、んっ んぁ…………」
どうしてこんな事になってしまったのだろうか
雪ノ下さんから体を押さえつけられ、貪られるかの如くキスをしてくる
いや、思い当たる節はある…それはあの時の事だ
とある天気の良い日
俺は休日にも関わらず珍しく外に出ていた
理由はまぁ言わなくてもわかると思うが、新作の本を買いに行く為だ
まぁ、運命だったのかどうなのかは知らないがその途中に雪ノ下さんと偶然出会った訳だが…ここで出会ったのが一環の終わりだったのだ
駅前に本屋に向かっている途中、俺は新作の小説がどんな内容か内心ワクワクさせながら歩いていると
聞いたことのある人の声が聞こえてきた
その人はこちらに向かって歩いてき、
こちらまでやってきた
「あれー?そこに居るのは比企谷君じゃん、久しぶりー!」
「うっす」
面倒なことになりそうな予感がしたので俺は短く返事をし、出来るだけ気にしないようにしていたのだが
「もー折角こんな美人なお姉さんが話しかけたんだから、もう少し喜ぶなり反応してよー」
ツンツンと頬をつつきながらこちらに着いてきた
「いえ、そういうのうちの妹だけで間に合っているので」
うん、小町が居れば俺はそれだけで生きていけるくらいまである
「それじゃ、雪乃ちゃんでも駄目なのかな?」
一瞬この場の気温が2、3度ほど下がった気がした
雪ノ下さんの素の声、何度聴いてもなれない
その冷たい声は、俺を警戒させるには十分であった
だが、その時
「きゃっ!?」
後ろを歩いていた大柄の人が雪ノ下さんの肩とぶつかり、雪ノ下さんは体制を崩してしまった
ぶつかった人はごめんと、こちらを確認もせずに去っていってしまった
「雪ノ下さん!」
俺は雪ノ下さんを正面から抱きしめる形で支え
そして、地面に倒れた
でも幸い頭を打つことも無く、雪ノ下さんも無事そうだ
「ん〜〜〜〜///!?!?」
抱きしめられてるからか雪ノ下さんは声にならない悲鳴を上げていた 俺の胸の中でジタバタし、その豊満な胸が俺の体に……
ここで異変に気がついた、「大丈夫ですか?」と声を出そうとしたが 声が出なかった
そこで違和感を感じたおれは目を開けた
するとそこには
目の前にある、雪ノ下さんの赤面した顔
そしてあまりにもくっつきすぎて、見えないが
互いの唇が重なっていた
その感触は物凄く柔らかく、少し落ち着くような、気持ちよすぎて蕩けてしまいそうな程のものであった
実際俺はその感触に酔いしれて、じつくり堪能してしまった
しはらくすると雪ノ下さんが俺から離れ
モジモジしていた
「えっと、助けてくれて…ありがと」
「いえ、こちらこそ、無事でよかったです」
雪ノ下さんは顔をあわせることなく、俯いてしまった
そりゃ好きでもない男とキスしたんだ…心にくるものもあるだろう
「あの、さっきは事故とはいえ…すみませんでした」
俺が雪ノ下さんに謝ると何故か申し訳なさそうな声で話しかけてきた
「こちらこそ、私があんな事してなかったらまずあんな事態にはならなかったのだから」
雪ノ下さんがここまで消極的なのは珍しい
あれだけ人を引っ掻き回してきたのに…
「その、比企谷君…今日の事は気にしなくていいからまたね…」
そうして彼女はその場を去って行った
この時が事の発端だ
だけれど、雪ノ下さんのタカが外れたのはもっと先のことだ
学校を終え、部活も終了した後真っ直ぐ家に帰宅すると
この前のお礼という事でお菓子を持ってきた雪ノ下さんが家に来ていた
小町には 倒れそうになったのを助けて貰ったと説明したようで 特にあの件については触れてないようだ
「ではでは〜小町は受験勉強がありますので ごゆっくり〜」
俺が帰ると小町は自分の部屋に逃げていき
俺と雪ノ下さんの二人きりになってしまった
「比企谷君の部屋見てみたいんだけどいいかな?」
突然雪ノ下さんがそんな事を言い出した
俺としては断る理由も無かったので
部屋に連れていくと、雪ノ下さんは感心したかのような声を上げた
「そんな気はしてたけど、本多いね〜それに部屋も綺麗に片付けられてる」
俺は二人分のお茶を机の上に置き、一息ついていると
雪ノ下さんがこちらにやってきた
俺はコップを机の上に置くと
雪ノ下さんに肩を捕まれ…そしてベッドの上に押し倒された
「えっ?」
「雪ノ下さん、な、何をしていらっしゃるのでしょうか?」
何かに取り憑かれたかのような鋭い目付きでこちらを見ている雪ノ下さんに恐る恐る声をかけたが
返事はなかった
「ごめん、もう我慢できないみたい」
そう雪ノ下さんは呟き、俺の唇を奪ってきた
前とは違う、激しいキスだった
「なんで、こんな事したんですか?」
1時間ほど時間が経ち、少し落ち着いた雪ノ下さんに質問をした
どうして、なんてそんなのは予想がつく
俺だってあれから悶々とした日々が続いていた
雪ノ下さんとしたあのキスの感触が忘れられずに
またしたいという欲求が己の中で膨れ上がっているのには気がついていたから
「最初は気のせいだと思ってたんだけどね…私…君とのキスにハマってしまったみたい
いくら忘れようとしても…自慰行為をしても私の心は満たされなかった…」
最初のあの1回…たったあれだけのことで
俺も…雪ノ下さんもキスの快楽に溺れてしまったようだ
そこからは酷いものだった 週に一度、どこかで待ち合わせをし
キスをしていた…恋人でもないのにただひたすら互いの快楽のために求めあった
「はぁっ…はぁっ…」
キスを終えた俺達はベッドに横になり
息を整えようとしていた
「比企谷君、そろそろ私たちの関係もハッキリさせよっか」
先に息を整え終わった陽乃さんが
今の関係を終わらせようと言ってきた
「はぁ……そうですね、こんなのは間違ってますし」
こんなのは間違ってる
それならその間違いを正せばいい
「雪ノ下さん……俺は雪ノ下さんの事が好きです…きっかけはかなり残念なものだけど、雪ノ下陽乃という女性に溺れるほど、貴方のことが好きです」
「私も…比企谷君の事が好き……最初はいいおもちゃだと思ってたけど、気がついた時には君のことしか考えられなくなってた だから貴方の彼女にして下さい」
こうして彼等は今まで以上に互いの存在に溺れていくことになったのは別のお話し
こんにちは、お久しぶりの投稿です
今作のタイトル雪ノ下陽乃は○○に溺れるというタイトル何ですが
この○○の中には2文字の言葉が3種類入れるようになっています!皆さんは分かったかな?