俺ガイル短編集   作:ゼロ少佐

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俺のゆきのんがこんなに可愛いわけがない

桜舞い散るこの季節…俺はリア充になりました!!

 

いきなりこんな事を言っても「は?」となるだろうが、先日俺はこの学校1の美少女であり、奉仕部部長の雪ノ下雪乃の恋人になったのだ。

 

本当に突然の事だった。数日前由比ヶ浜が風邪で珍しく学校を休んだ日の事…

 

 

 

 

 

雪乃「あの比企谷君…紅茶淹れようと思うのだけれど、貴方も飲むかしら?」

 

なにかソワソワしながら雪ノ下は俺に話しかけてきた。いつもなら罵詈雑言と呼べるとのもついてくるのだが、今日は少ししおらしいというか、落ち着きがない感じだった。ココ最近…もう何ヶ月になるか分からないが俺と雪ノ下が一緒に居る時は由比ヶ浜も一緒に居た。だから、今までそんなに2人きりになる事が無かったから緊張しているのかもしれない。

 

八幡「あぁ、頼む」

 

俺はパタリと読んでいた本を閉じ、雪ノ下が淹れてくれた紅茶に手を付けた。元々猫舌だったが、今年の冬の間温かいまま飲むことが多かった為、熱さには少し慣れてきたのだ。俺が紅茶を飲んでいる間、雪ノ下はじっとこちらの事を見つめていた。向こうは気づかれてないと思っているのか、飲み始めるまでは心配そうな表情をしたり、飲み始めると安堵したような…嬉しそうな表情をしていた。

 

八幡「雪ノ下」

俺が名前を呼ぶとピクっと体を反応させた

 

雪乃「な、何かしら?」

 

八幡「美味い、いつもサンキュな」

 

いつもは照れくさくてあまり言えてないのだが、雪ノ下が淹れてくれる紅茶は凄く美味しい、あまり紅茶を飲まない俺でもわかるほどのいい物を使用し、その上品な味を最大限引き出せるように取り扱っている。もしコイツと出会わなかったら1度も出会うことの無かった味だと思う。

 

雪乃「え、えぇ///」

 

顔を紅潮させながら雪ノ下は返事をした。その姿はいつもの可憐な感じと違い初々しさがあり物凄く可愛かった

 

その日はそれ以上進展はなかったのだが、その次の日俺は雪ノ下に呼び出された。いや、呼び出すというのは些か語弊がある。頼まれ事をされたという方が正しい。

 

内容は明日の土曜日買い物を手伝って欲しいというものだった。俺は面倒だったが、雪ノ下のうるうるとしたその表情にやられ即OKをしてしまった。

 

 

 

 

 

土曜日

 

俺は朝早くから家を出た。小町や親からは俺が朝から起きてる事。そして外出する事に驚かれた。だが俺今の俺にはそんな事どうでもいいと思えるほどにテンションが上がっていた。

電車に揺られ、文化祭の時のお見舞い以来 久しぶりに雪ノ下の家にやってきた。

 

雪乃「いらっしゃい、比企谷君」

 

チャイムを鳴らしロックを解除してもらい、ドアを開くと目の前には私服姿の雪ノ下が立っていた。

 

八幡「おはよ、その…服似合ってるぞ」

 

雪乃「えぇ、知ってるわ…私だもの」

 

先日とは違い、いつもの雪ノ下が戻ってきた感じだった。だけれど表情はすごく柔らかくとても魅力的だった。

 

雪乃「さぁ、上がって頂戴 もうすぐご飯もできるから」

 

俺が珍しく朝早くから家を出た理由はこれだ。雪ノ下が付き合わせる代わりと言って朝ごはんを作ってくれると申し出てくれたのだ。

 

八幡「なんか、悪いな」

 

雪乃「私がやりたくてやった事よ…それに……」

 

八幡「それに、なんだ?」

 

雪乃「な、なんでもないわ!」

 

八幡「そうか」

 

一連の会話を終えると雪ノ下は黙ってしまった。この時点で俺はもう薄々…いや確実と言える位雪ノ下の気持ちに気がついていた。

 

八幡「雪ノ下…こんな時で悪いんだが、俺…雪ノ下の事が」

 

俺は勇気を振り絞って告白をしようとした。今まで散々人に裏切られ、もう誰も信じないと決めていたが、それは雪ノ下と由比ヶ浜か壊してくれた。こいつらなら信じてもいい。そう思えた。だけど実際こうなってみるとかなり怖かった。もし、もしもだ。こいつらに拒絶されたら俺はもう誰とも関われなくなる気がした。

 

それでも俺は勇気をだして告白をしようと決意した

 

雪乃「待って!!」

 

だがそれはたった一言の言葉で中断された

 

雪乃「ダメなの…」

 

八幡「……」

 

雪乃「私からじゃないと」

 

俺はその時頭の中に?が浮かんだが俺が問う間もなく雪ノ下は話し始めた。

 

雪乃「私は貴方の優しさにずっと甘えていたわ…心のどこかであなたが何とかしてくれると思っていた。その結果貴方は心に深い傷を負った」

 

きっと文化祭や修学旅行の時の事だろう…あのやり方か間違っているとは言わないが他にもやりようがあったかもしれない…

 

雪乃「その貴方に甘えていながら私は貴方を拒絶してしまった…そんな私がこんな事をいう資格はないと思っているのだけれど、それでも私は貴方のことが好きなの…」

 

八幡「俺も雪ノ下の事が好きだ…だから、恋人になってくれないか?」

 

雪乃「はい!」

 

こうして俺達は恋人同士になったのだ

 

 

その後はご飯を食べ一緒に買い物に行きと普通にデートをし解散した

 

 

 

 

 

そこまではかなり良かった。物凄くよかった

 

 

 

 

だけど次の月曜日

 

雪乃「八幡〜〜」ダキッ

 

朝学校に着き自分の席に着くと雪ノ下がやってきた。そして…クラスの中に人が居るというのに なりふり構わず抱きついてきた。それも物凄く幸せそうな顔で

 

チラッと周りを見てみるとクラスの中は完全に凍りついていた。そして由比ヶ浜はと言うと心ここに在らずという感じだった。

 

八幡「雪乃、離れろって ほら、通りすがりの独神が倒れてるから!」

 

雪乃「や〜昨日会えなくて寂しかったから」

 

なんか精神年齢下がってないか!?それともあれか!?今まで甘える対象が居なかったから甘え方がわからずに暴走してるのか!?

 

八幡「雪乃、もうチャイム鳴るぞ 教室まで早く戻れ」

 

俺が学校に来るのは大抵ギリギリの時間なので、そんなゆっくりするような時間はない。そして雪乃は正気に戻ったのかいつも通りの凛々しい雪ノ下雪乃に戻った

 

雪乃「んっ、ゴホン…それでは比企谷君、昼休みに会いましょ」

 

そう言い残し彼女は教室を出ていった

 

 

 

そうしてその後先生がやって来てHRが始まったのだがクラス中ザワついていた。1部の奴らは悲鳴にも聞こえるような感じに雪ノ下さんが〜と、喚き、また1部の奴らは俺の悪口を含んだ なんであんなやつがみたいな事を言っていた。葉山や戸部などの所謂トップカースト集団はクラスが違う為、このザワついた状況を止められるやつは居なかった。

 

その話は直ぐに学年どころか学校中に広まり一躍有名になってしまった。由比ヶ浜は一限後の休み時間に色々質問され その後と昼休み以外、色んなヤツらが俺の所へ訪問してきた。つーか葉山…自分が嫌われてる事知っててもなお雪ノ下の事が好きだったのかよ…ある意味尊敬するわ

 

昼休みになり教室を出ようとすると雪ノ下が迎えに来てくれた

 

雪乃「それじゃ行きましょうか」

 

勿論行くのはベストプレイスではなく奉仕部の部室であった。いつもは雪乃と由比ヶ浜が一緒に食べているのだが、雪乃が由比ヶ浜に頼んで2人きりで使えるようにしてくれたらしい。

 

八幡「悪いな、わざわざ弁当作らせて」

 

雪乃「いいのよ、ひとつ作るのもふたつ作るのもあまり変わらないから」

 

雪乃が作ってくれた弁当を食べ2人で時間ギリギリまで寛いでいた。椅子ではなく床に座り、壁に背もたれし、手を握りあっていた。

 

八幡「なぁ、雪乃」

 

雪乃「なにかしら?」

 

八幡「愛情表現下手すぎ」

 

雪乃「うっ」

 

図星を突かれて雪乃は冷や汗をかいていた。いつもは完璧超人のコイツだが、いやだからこそなのかもしれない。コミュニケーション能力が人よりかなり劣り、そして愛情表現となると比類出来ないほどに下手くそであった。

 

八幡「それと、そりゃ抱きつかれたりするのは嬉しいけど人前では恥ずかしい」

 

雪乃「そ、それは寂しくて…つい」

 

あー誰だもうこんな可愛く育てた人は……はぁ…これはこれですごくいいんだけどね

 

 

 

雪乃「ねぇ、八幡」

 

八幡「なんだ?」

 

雪乃「」ギュッ

 

雪乃「これくらい…ならいいかしら?」

 

片腕に軽く抱きしめるような形でくっつき、頭は胴体にもたれ掛かるような形でくっついてきた。

 

八幡「あ、あぁ…」

 

何とか返事は出来たが、鼓動は物凄く早くなり、ドキドキが止まらなかった

 

俺はこの可愛い生物に慣れる日は来るのだろうか?

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