合法ロリ大学生と見切れ男子 作:にゃん太班長@元アクセンティア
ゴールデンウイークは複数投稿できるといいな。
約束した日から二日たった二月の某日、星川麻冬は駅前の広場でイトウを待っていた。
「麻冬さん、お待たせしました。」
「おはよう、まだ十分前だから大丈夫よ」
「麻冬さん、早いですね。先についたつもりだったんですけど」
「ええ、何故か早く眼が覚めちゃってね」
二人で他愛ない話をしながら、映画館への道を歩く。
「今日の映画は前評判、すごいみたいですね。」
「すごいってものじゃないわ!!作画も制作会社も期待値が高いのよ!!これは神映画になる予感しかないわ」
「そうなんですね!!、楽しみです」
「……ごめんなさい、熱くなってしまったわ」
「いえ!!好きなことをしゃべっている麻冬さんを見てるのが新鮮でたのしいので」
「……あなたも物好きね。」
「何か言いましたか?」
「いえ、何も。着いたわよ」
二人が話しながら歩いているといつの間にか映画館の前についていた。二人はチケット売り場に並び、アイサツ!のチケットを買った。
「麻冬さんは待っててください。ポップコーンと飲み物買ってきます。何がいいですか?」
「じゃあ、オレンジジュースをお願いするわ」
「わかりました」
イトウがポップコーンと飲み物を買いに行っている間、麻冬は売店でパンフレットを選んでいた。
「あの、このアイサツ!のパンフレット、二冊ください。」
「はい、お買い上げありがとうございます。」
麻冬はパンフレットを買うと、イトウがポップコーンと飲み物を携えて近寄ってきた。
「麻冬さん、お待たせしました。限定セットあったので買ってきました。」
「ありがとう、私もパンフレット買ってきたわ」
「ありがとうございます。いくらでした?」
「いいわよ、私のおごり。どうせあなたもおごりっていうつもりだったでしょ。だからおあいこよ」
イトウは麻冬の言葉を聞いて苦笑した。
「ばれてましたか」
「ええ、顔に出てたわよ。そこまで気張らなくていいのに」
「麻冬さんに楽しんでもらいたかったので……」
麻冬は腰に手を添え、ため息をついた。
「そんなこと考えなくても十分楽しいわよ」
「え、それって……」
「ほら、そろそろ開館時間よ」
「ま、麻冬さん、ちょっと待ってくださいよ!!」
劇場の係員のもとに歩いていく麻冬の口元にはほのかな微笑が宿っていた。
二時間後……映画が終わり、二人は近くのカフェで映画の感想を語り合っていた。
「ほんとにいい映画でしたね。思い出して涙が……」
「ええ、いいストーリーだったわね、ほんとに熱くなる展開だったわ」
目を輝かせながら、パンフレットに目を落としていたがイトウの携帯が電話の合図を告げた。
「すいません、麻冬さん」
「いいわよ、出てきなさい」
店の外でイトウが電話に出るとどうやら店のヘルプに急遽入ってほしいということだった。
「麻冬さん、すいません。急遽入ってほしいとのことで」
「仕方ないわね、今日はこれでお開きね」
イトウがすまなさそうにしていると麻冬がイトウの頭に手を置いた。
「ま、麻冬さん!?」
「また、一緒に出掛ければいいでしょ、だから行ってきなさい」
「え、また一緒に出掛けてくれるんですか!?」
「ええ、時間が合えば……ね?ほら、急がないと」
「そ、そうですね。行ってきます」
イトウは我に返り、身支度をしてお金をおいて店を出た。
それから数時間後、麻冬は家に帰り、弟たちと家の手伝いをしていた。弟の一人が麻冬のほうを見て尋ねてきた。
「姉ちゃん、今日楽しかった?」
「どうして?」
「だって、すごい楽しかったって顔してるから」
麻冬は洗い物をしながら答えた
「そうね、楽しかったわ」
そう答えた麻冬の笑顔の顔には笑顔が浮かんでいた。
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