以前お話した通り、前話までに登場した都市伝説、怪談について本作オリジナルの設定紹介となります。
怪奇
学校の怪談や都市伝説といった、人から人へ語り継がれ、恐怖の対象とされてきた『噂』が自我と実体を得た存在。
本来、古くより解明出来ない現象や物や人への畏怖から生み出された妖怪とは異なる存在である。
その力の源は自分たちを語り継ぐ『噂』であり、それを人々が『恐怖』すること。
人が噂を語らなくなれば力は衰退し、噂を忘れれば消滅する。
いわば、人が噂を語り継ぐ限り不滅の存在とも言える。
百奇団
花子を筆頭とした日本中の怪奇によって構成された団体。
その理念は『人に恐れられ、語り継がれること』
噂の数だけ構成員が居るため、今なお増え続けている。
中でも古くから恐れられる怪奇、強い能力を持つ怪奇には序列が与えられている。
花子
百奇団序列第一位『トイレの花子さん』
日本で知らない人が居ない、とまで言われる学校の怪談の代名詞。
百奇団を結成した張本人であり、団員のマスコットとも言える。
10歳の少女の姿をしており、白いワイシャツと赤いスカート、おかっぱ頭で知られているが時には時代の流れからか年相応の少女の格好をしたりもする。
強気な少女ではあるが、渉の事を団員一気にかけていたり、意にそぐわない発言をして後で自己嫌悪したりなどツンデレの気もある。
呼び出す手順を踏めば日本中の学校のトイレへ移動が可能であり、一説にある呼び出したものをトイレに引きずり込む能力を持つほか、悪戯用として相手に強制的に便意を催させる力を開発した。
ちなみに、悪戯用の能力を使っている間はすべてのトイレが使用中、ないしは紙がないというある意味恐ろしい出来事に見舞われる。
百奇団序列第二位『口裂け女』
腰まで伸ばした黒髪と深紅の特攻服、口元を隠す大きなマスクが特徴の姉御肌。
通称『姐さん』。
竹を割ったような性格をしているが短気でもあり『ブス』という言葉は絶対の禁句。
昼間から活動出来る怪奇の一人で、霧咲紅という名前で人間社会に潜む百奇団の収入源。
身の丈程の裁ちバサミと100m6秒というスピードで戦うインファイター
本来の姿に戻ると特攻服から赤いコートへと変わり、得物も通常サイズの裁ちバサミとなる。
実は、かなりの酒乱でアルハラが酷く、酒の席でスピード自慢のターボばばあやテケテケと走るのが日常茶飯事となっている。
人体模型
百奇団序列第三位『動く人体模型』
理科質に置かれたロッカーの中に佇む、一度は見た事もある人体模型。
通称『模っさん』
見た目のグロさの割には言動がチャラく団員内のムードメーカーを自認している。
普段は誰もが知る人体模型だが、いざ戦いとなれば某狩りゲーに出てくる金獅子のようなアメコミヒーローにも負けず劣らずの筋骨隆々とした姿に変わる。
…が、それを妃姫子に「キモい」とどん引きされたのがトラウマとなり今はあまり荒事に首を突っ込みたがらない。
紅のアルハラ被害者その一でもある。
百奇団序列第四位『ひきこさん』
白いワンピースにカーディガンを身に纏う深窓の令嬢然とした少女。
だが、その実体はボロボロの白い服にみすぼらしく伸ばした髪、顔に包帯を巻いた醜い姿の怪奇『ひきこさん』その人である。
普段は華奢な外見に清楚な性格で可憐、という言葉が似合うのだが、時折腹黒い一言で団員の空気を凍らせる事もある。
中でも『引く』という行為には全力で、あまりのドン引きっぷりに人体模型が一時期ロッカーに引きこもる事にもなった。
花子からは『ひーちゃん』と呼ばれ、甘えられたりしている。
が、戦いとなれば敵や標的は情け容赦なく、如何なる巨体であろうが、それこそ死ぬまで引きずり続ける。
紅とは一緒に呑む仲では在るが、実はザル。
百奇団序列第五位『語り屋』
元人間で駒王学園に通っており、イッセーのクラスメイトだった本作の主人公。
本編開始の二週間前に『ベッドの下の男』によって殺されるが、生来オカルトが好きで、都市伝説や怪談話を収集していたという事があってか『怪奇の語り部』という怪奇となってしまう。
正確には噂から生まれた存在ではなく、人々が怪奇を知り、語ろうとする意思の集合体である為何処にでも存在するし何処にも存在しなく、さらに言えば怪奇を語る人間が居る限り死ぬ事も無い。
HELLSINGのシュレディンガーを想像すれば分かりやすいかもしれない。
能力は『
本来は巧みな話術で話に引き込むのが得意だったのだが、語り部となってからは怪奇を呼び出しその話へ相手を引きずり込む他、彼らの力を最盛期のものへ戻す力へと変わった。
無論、怪談や都市伝説に登場する人物は『ヒト』で在る為、人外であればその力がすべて無効化されてしまう。
その他
動く二宮金次郎像
本編第三話に登場した、知る人ぞ知る学校にはつきものの二宮金次郎像。
某アイドルグループのメンバーと名字が同じ事から『ニノさん』と呼ばれる。
校庭を走る、図書室で本を読む、など噂が流れる存在だが、時代の流れから少しずつ噂が衰退して行っているのが悩み。
渉がリアスについて調べている時、図書室の本を片っ端から集めてくれるなど手伝ってくれた。
赤い部屋
同じ名前で幾つかの噂が存在するが、今回はネット版の赤い部屋が登場。
本来はインターネット上に『あなたは|好きですか?』というポップアップ広告で出現するが、インターネットが繋がっていないパソコンにも出現する事が出来、強制的にネットに接続する能力を持っている。
隙間女
通称『スーさん』
本編第四話に登場
誰も入れる筈も無い隙間に現れては標的をじっと見続ける、という存在であり、潜入捜査やスパイのような裏工作に一役買っている。