<変化> それは誰しもが望むものだろう。
ほんの少し前まで私も憧れを抱いていた。
別に異世界に行ってみたいなんて考えているわけではない。
個性的な転校生が来たり、街角で事務所のスカウトを受けたりだとか、些細な少女漫画のような変化を望んでいた。
だがしかし、実際に起こった変化は、自分の望みとは全く違っていた。
それはドロドロと自分の身に這い寄ってくるかのような渾沌だった。闇だった。絶望だった。人間としての終焉だった。
悶えることも、遁走する間もなく、とてつもなく大きな深淵へと引きずり込まれてしまった。
渾沌と交わることで手に入れた物もあったが、失ったものの方が遥かに多い。
戻れるのならば、あの日へ戻ってすべてをリセットしてしまいたい。
思い返せばやり残した事だらけだ。
やりかけの宿題。
読み切ってない小説。
親孝行。
未来の自分への投資。
好きな人への告白。
大好きなクラスメイトとの意味のない会話。
部活動 。
多すぎる。
わたしにはそれをやる事は許されない。
得たものは以前に比べると大きい事だが、それは全てを投げってでも欲しかったものでは無い。
日常は私自身であり、非日常は私では無くて、赤の他人だったんだ。
そう気がついたのは、私が赤の他人に変わり果ててからだった。
こんなことになってから、わかってもしょうもないのだけれど、私を喪ってから私には、深くて不快な絶望しか詰まっていない。
吐瀉物が噴き出しそうになっても口から溢れてくるのは、虚空だけだ。
嗚呼、虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい虚しい、そして悲しい。虚しさだけが心を包み込み、悲しみだけが、満ちている心。そんなものからは、絶対零度の絶望だ。
もしも、もしものことだけど、この思いが誰かの胸に届いているのならば、伝えておきたい。
これから私や主人は消えてなくなるかもしれない。
肉塊になるだとか、ちゃちなものでは断じてない。
肉の一片から血の一滴に至るまで貪り尽くす、あいつに刃向かわなくてはならない。
勝てる見込みは最初からない。
それでもやっぱり行かなければ・・・・・・・
私は主人に着いて行くとあの日。
あの暑くて熱くて湿っぽい、あの日から、そう決心したのだから・・・・・・・・・
あの吸血鬼に、会い。
巻き込まれ。
火球を胸に撃ち込まれ。
従属となったあの日・・・・・・・
あなたには知ること、そして理解してもらえると嬉しい。
さあ、後戻りのできない永遠と言う名の異形へ・・・・・・・
お久しぶりです。
全くロックの王女様が進まないので、別の投稿しておきます。
なろうにすでに投稿済みです、悪しからず
4月中にはロックの王女様の続き書けたらいいな(願望)