FAIRY TAIL The Travelogues of Phantasm 作:水天 道中
※今回、
1
「まずいな……」
先頭を歩いていたエルザが
「どうしたの?」
ルーシィが
「このあたりは磁場が強いらしい。コンパスが壊れてしまった。これではどっちに行けばいいのか……」
見ると彼女が持つコンパスの針は、くるくると回り続けている。
ルーシィ達は、いまだに『スミレ
しかも視界を
しかしルーシィは、その言葉を受けて「ふっふっふ」と不敵に笑ってみせた。
「ルーシィ、どうした?」
ナツたち男性陣が
「ようやくあたしの出番がきたってことよ」
そういって
「開け、
するとルーシィの手を中心に金色の光が
「ピクー!」
「おぉ、こいつは
グレイの言葉に、胸を張って説明する。
「そう、羅針盤座の星霊・ピクシス。どんなときでも正しい方角を教えてくれるのよ」
だが、当のピクシスはビクリと
ルーシィはすぐに状況を理解し、苦笑した。
二年前の大魔闘演武予選で、ルーシィは立体迷路を攻略するためこの星霊を呼び出したのだが、その時エルザがコンパスを持っていたせいでなんの活躍もさせられず、星霊界に帰してしまったのだ。
しかも星霊界はこの世界とは時間の流れが異なり、あちらでの一日はこちらの三ヶ月に相当する。まだトラウマが消えていないのだろう。
「安心してくれ。これは壊れている」
その言葉にピクシスは羽でバランスを取りながら前に進み出た。その様子を微笑を浮かべて見ていたルーシィは、改めて明るい声を出す。
「さぁピクシス、東はどっち?」
ピクシスは頭のコンパスに両の羽を当て、「ピクピクピク……」と
「ピクー!」
「あっちよ!」
両の羽でビシッと東を差し示したピクシスとともにルーシィが指先を向けると、一行は軌道を修正、
それからしばらくして、地面に
と、その時、ルーシィが歩いていた脇の草むらが
「──ッ」
ぎょっとして足を止めるが、他に異常はない。そう思ったのも
「ちょっと、なによこれ!?」
ルーシィの叫びに、ピクシスとウェンディも不安そうに身を寄せてくる。
「一体、なにが起こってやがる……」
グレイが
「止まった……?」
ルーシィが呟くと、エルザが真剣な表情で振り返る。
「恐らく、いまのがカリンが言っていた現象で間違いないだろう。この先、なにが起こるかわからん。注意して進むぞ」
その言葉に、顔を
カリンは、昔受けた仕事の記録を読み返しながら、独り物思いに
顔を上げると、セリナは正面の席で人形片手に
よく笑い、よく泣き、よく怒るセリナ。ここまで感情を見せてくれるのに丸々一年も費した。
彼女と出会った
ラグリアの仲介で知り合った頃のセリナの、
しかしいまでは、カリンとラグリアの二人共によくなついてくれており、少し活発過ぎるきらいはあるが、そんなところも含めてカリンはセリナのことが好きだ。無論年のはなれた妹、いや、
そこまで考えてからふと
「ン? どしたのカリン?」
「う、ううん、なんでもないよ‼」
首を
内心で
そういえば、『妖精の尻尾』の面々はいま頃どうしているだろうか。
ラグリアの『
このフィオーレ王国が
『スミレ山』を調査して、初めカリンは山自体に何らかの
そこでカリンは、はたと疑問に思う。
では、館の住人は一体どうやって侵入者の存在に気づいている? 門番のような役割を
そもそも、霧で相手を混乱させるという方法からしておかしい。
更に財宝を狙うような者はおおよそ
その時、
「えッ、ちょっとカリン、ホントにどうしたノ!?」
しかし、カリンにはその声ももう聞こえていなかった。急いでドレスのポケットから小型通信
やはり自分の直感は間違っていなかったのだ。もし仮にこの推測が正しかった場合、大変なことになる。
──私としたことが、こんな簡単なことに気づけなかったなんて……ッ。
コール音が何度も鳴る間、カリンは必死に『妖精の尻尾』の無事を祈った。
ラグリアは『妖精の尻尾』のバーのカウンター席に座り、看板
「今日の昼も、見事に野菜
「あらあら……」
「それで、セリナにどうしたら野菜を食べてもらえるか、相談に来たんだ」
「そうねぇ……。野菜が見えてたら駄目なんだから、ハンバーグに混ぜるとか……」
その時、ラグリアの通信用
「どうしたんだい?」
『──大変なの、『
「……なんだって……?」
ようやく『スミレ山』の
その時、耳元で聞きとれるかとれないかの小さな声がした。
「…………去れ……」
「? ウェンディ、なにか言った?」
「なにも言ってませんよ?」
おかしいな、と首を
「うおッ。──おいグレイ、なにすんだ!」
「あぁ? なにがだよ?」
「とぼけんじゃねぇ、いま押したろ!?」
「知らねぇよ、自分でこけたんだろ」
「んだとコラ」
「やんのかテメェ」
「ちょ、ちょっと二人とも、やめなさいよ……」
ルーシィが
「──ナツ、グレイ、伏せろッ!」
「「ハイッ! ……って、え?」」
エルザが、剣を振りかぶって二人に
「お、おい、どうしたエルザ!?」
ナツが叫ぶが、エルザは聞こえていないのか、周囲の森に視線をさまよわせている。そして、次の
「──ルーシィ、かわせッ!」
今度はルーシィに向かって突っ込んできた。
「ひいぃッ! なに、なに!?」
「ちょっとエルザッ? 止まりなさい!」
「エルザが壊れたぁッ!」
シャルルとハッピーが叫ぶなか、当のエルザは再び油断なく構える。次に起こった現象は、ルーシィ達の理解を超えたものだった。
エルザの剣がいきなり耳をつんざくような金属音を
全員が
「何者だ、姿を現せ‼」
しばしの
「──まさか私の戦略が見破られるとはね……」
見ると、霧がルーシィ達の背後に
「でも、それだけでやられる私じゃないわよ」
再び霧が拡散して、少女の気配は
「待ってくれ! 私たちは、お前たちと戦いに来たんじゃない!」
「じゃあなにが目的なの?」
声は霧で拡散され、出所がわからない。
「この山にあるという宝石を探しに来た。
わずかに少女が考え込むような
「……害意はないのね?」
エルザは構えを解き、剣を消す。ルーシィはぎょっとして彼女を見た。
「ちょっ、エルザ!?」
「あぁ、当然だ。これでいいか?」
再びの沈黙。そして──。
──ルーシィ達を取り囲んでいた霧が、生物めいた挙動で退いた。
「詳しく聞かせてもらえるかしら?」
気づくと、先ほどの少女がルーシィ達の三メートル前方に立っていた。その容姿を見て、ルーシィは息を
そして、彼女の頭には、上向きに伸びる左右非対称の流線形の、紺色の
──明らかに、人間ではない。
「私達は、
少女はそれに対し、感情の薄い声で
「そう。私はミレーネ・カトラシア。この先に建つ
「オニ…………って、悪魔とどう違う──ッ」
ハッピーがなにかを言いかけたところでミレーネと名乗った少女が全身から
「死にたいの、ネコちゃん? あなたくらいならウチのモンスターの
「あうぅ、ご、ごめんなさい……」
ミレーネは一度深呼吸すると、軽く首を振る。
「いいえ、こちらこそごめんなさい。このテの話題はどうも感情の
改めてこちらを見て、ミレーネは一つ
「私達にとっては、敵意のない人間はお客さんなの。館に用事があるのよね? 案内しながら色々説明してあげるから、ついてきて」
「やはり、この霧はお前の
エルザの問いにミレーネは前を向いたまま答える。
「『
ミレーネは
「他にも鬼には色んな特徴があるわ。まず、基本的に酒と勝負事が大好きで、
ちなみにウチにはあと何人か鬼がいるけど、彼女達の前では悪魔の話は基本タブーよ、気をつけてね。
あと、身体能力や筋力、五感なんかも人間とは比べものにならないくらい優れているし、なによりこの
ミレーネは自分の角を指差した。
「私を含めて、武法を使ったりして隠せるヒトもいるけど、やっぱりこれが一番の特徴ね」
ミレーネは一度立ち止まり、今度は後方の森を差し示す。
「この森には、ウチのメイド達が
そこでグレイが、おもむろに口を開いた。
「なぁ、一応
すると、歩き出そうとしていたミレーネが再び動きを止め、半分だけ振り返る。さっきは藍に見えた瞳が、薄青く底光りしながらルーシィ達を
「言ったでしょ? ここにはモンスターが山ほどいるって。仮にあなた達が嘘を
「──!?」
慌ててルーシィ達は視線を周囲に
「自分達が置かれてる状況がようやく飲み込めてきたんじゃない? あなた達が私に敵意を向けた瞬間、森のモンスター達があなた達を
その言葉に、ルーシィ達は言葉もなくミレーネの後に続いて山を登っていった。
2
「着いたわ。──ようこそ、私達の家、
ルーシィ達がたどり着いたのは、見上げるほど巨大な門の手前だった。
門の中央上部には、山の上に円があり、そこから放射状に
ミレーネが門に手をかけると、案に相違して軽い音とともに奥手側に向かって開く。果たしてそこには、絵本の中のような光景が広がっていた。
不思議な光景の中をゆっくり歩いていくと、やがて館の正面玄関に突き当たる。
再びミレーネが押し開けると、今度は左右に伸びる長大な通路が現れた。巨人の家に迷い込んだかと思うほど広い。
しばらく歩いたところで、ミレーネがとんでもないことを
「──私たち鬼は
ミレーネの言葉に、ぎょっとして彼女を見る。
「妖精? あの水やりをしてた子達って、妖精なの!?」
鬼の少女は、要領を得ない顔で振り返る。
「そうだけど、なに?」
「いや、だって……」
妖精は実在したのか、そう
「妖精には色んな種類がいて、それぞれに得意分野があるわ。まず、
「はい?」
「え?」
歩きながら再び思考停止するミレーネとルーシィ。
「……なに?」
「あ、いや、ちょっとね……ごめん」
──サラマンダーって、
「……次に、回復、水魔法と水中活動に長けた
それから、光がある程度あれば無限に飛べる
ルーシィ達は、一気に脳に情報を流し込まれて軽い興奮状態に
「
「うん、そうだね、ウェンディ」
「え? 私、なにも言ってませんよ?」
「え?」
ルーシィはウェンディの
薄い
「「「「「「「初代ッ!?」」」」」」」
──『
五人と二匹、全員が叫んだせいで、今度こそミレーネが
「えッ、なに!? っていうかあなた達なんなの!? さっきから変なところで引っかかったり、いきなり大声出したり……」
ミレーネに軽く謝罪し、なんとか言いくるめると、彼女は
メイビスの体は
「初代、どうして……?」
全員の気持ちを
「
「来ちゃいました、って……」
ルーシィは苦笑した。
メイビスは、前を向いたまま口を開く。
「スミレ
その言葉に、
──妖精に尻尾はあるのかないのか。そもそも妖精は本当にいるのか?
──ゆえに永遠の
それこそが『妖精の尻尾』初代マスター・メイビスの
その時、「ぎゃあああああ!」という悲鳴が聞こえた。今度はルーシィがびくりとする。
「えッ、なに?」
「あー……。いつものことよ」
ミレーネは前を向いたまま、
ほどなくして、数個前方の部屋から一人の女性が飛び出してきた。黄色から赤ヘと頭頂部からグラデーションのかかった派手なロングヘアーとは対照的に黒の多いシックなワンピースのメイド服を着こみ、頭には二本の
女性は
「うわあぁぁん、ミレーネさぁん、助けて下さいぃ。アイツが、アイツがまた出たんですうぅ」
「まったく……。バーナ、あなたねぇ、いい
「だって、だってぇ……」
「あのー、どうしたの……?」
ルーシィが
「まぁ、見てればわかるわ」
バーナはすぐに立ち直ったらしく、ミレーネから離れると一緒についてきた。
ミレーネは問題の部屋の前までくると右の
「『
すると部屋全体が濃い霧に包まれる。
「この技で出す霧は私の触覚と連動していて、出した範囲内の地形なんかを動かずに知る事ができるの」
少しして、ミレーネは閉じていた
「そこ」
ミレーネが部屋の一角に掌を向けると、霧がそちらに集まっていく。
小さな球状になった霧に包まれて引きずり出されたのは、茶色がかった黒い虫──ゴキブリだった。
「蒸発」
そういってミレーネが右手を
「はい、これでいいわね」
「え? し、処分は……」
「これで、いいわね?」
ミレーネが発する不可視の圧力に、バーナががくりと
「はい……わかりました……」
バーナは、持っていたちりとりと
「あれ、ミレーネさん、その方達は?」
「人間のお客様よ。『
バーナは「へぇ」と一つ
「改めて、初めまして、バーナ・トールスです。この館のメイド長で、地下図書館の司書もしています。先程はお
後ろ頭を
「それで、いまレンカのところに案内しようとしてるの」
ミレーネの言葉で、バーナも状況を理解したようだった。
「そうですか。じゃあ私も、館の見回りがてらご一緒します」
こうして、新たなメンバーが一行に加わった。
3
そこでミレーネがふと前方を見ると、口元を
「ちょうどいいところに、ちょうどいい子が来たわね」
見ると、闇の中から
全員で思わず悲鳴をあげるが、すぐにオオカミの上から「おや?」という声。
ルーシィ達が固まったまま見上げると、オオカミに
両サイドを三つ編みにしたおさげの赤髪にネコ科の黒い耳と尻尾。身にまとうのは
少女は
「やぁ、あたいは
そこでリリスと名乗った少女は、ルーシィ達の視線に気づいて苦笑する。
「あぁ、この子は『
リリスがフェンリルと呼んだオオカミの
「ちなみにこの
にッ、と笑った少女の右頬には、大小二本の水色の牙状のペイントがあった。
しかし、そこで一転、リリスは
「ねぇミレーネさん、いい加減フェンリルの大浴場への
「だーめ。あなたついこの間アシュリーがアレルギー起こして倒れたの忘れたの? 毛一本でも落ちてたら反応しかねないんだから」
「だって部屋の浴室じゃ
「駄目と言ったら駄目。これだけは
「むうー」
「ま、まぁまぁ、ミレーネさん、そんなぴりぴりしなくても……」
ルーシィ達が苦笑して手をこまねいていると、再びリリスがにやりと笑ってこちらを見た。
「あ、そうそう、森の小鳥たちから聞いたよ。あたいの
その言葉に、ルーシィはぎくりとする。
「あ、えッ、あのモンスター達ってあなたの……? あの、それは、ごめんなさい……」
しかしリリスは笑って顔の前で手を振る。
「いやいや、怒ってるわけじゃないよ。『妖精の尻尾』だっけ? あんた達強いんだねぇ、って話さ。あたいの使い魔達があれだけやられたのは何年ぶりかねぇ」
やけに年寄り臭い話し方をする少女の気に飲まれそうになりながら、ルーシィは口を開いた。
「あの、それで、『あたいの使い魔』って……?」
リリスは、
「ん? そのままの意味さ。この森の、あんた達が来た方角にいるモンスター達は皆あたいが
「へぇ……。……あ、そうだ。あたしたち、この山にあるっていう宝石を探しに来たんだけど、なにか知らない?」
その言葉に、彼女は
「宝石……いや、知らないね」
「そう……」
ミレーネも心当たりはなさそうだったし、となるとカリンが言っていた話は何だったのか。
ルーシィが思考に没入しかけたとき、近くの部屋の大きめの
出てきたのは十歳くらいの少女だった。ストレートロングの黒髪の下から、紫色の翅が生えている。
少女は目を閉じたままこちらに向かってゆっくりと歩いてきながら、ぶつぶつと
「聞こえる……知らない声、知らない足音、知らない心音……。聞こえる……。あなた達は人間ですね?」
目を薄く開いてこちらを見る少女にリリスが明るい声をかけた。
「おぉ、ルミネアちゃんか。この人達はね――」
その時だった。
「──『
「聞こえる……。……なるほど、大体理解しました。あなた達は魔導士ギルド『妖精の尻尾』。
ルーシィ達は、全員が残らず
「なんで……わかるの……?」
ルーシィの呟きに答えたのは、リリスだった。
「あー、そっか、君には言葉での説明は不要だったね。紹介するよ。彼女は
「妖精楽団団長、ルミネアといいます。
静かな声でリリスの言葉を引き取ったルミネアは、両手をこちらに差しのべる。
「お
すると、彼女の両手に
「このように、私たち音楽妖精には
そういって、おもむろにバイオリンを
少しして演奏が終わりバイオリンを消すと、ルミネアは再び口を開く。
「
ルーシィはハッとして手を開閉してみる。確かに、先ほど彼女が現れた時の動揺が去っている。
──これが音楽妖精の力……。
「ありがとう、ルミネアちゃん」
ルーシィが笑いかけると、率直な物言いに慣れていないのか、ルミネアは
「楽団の練習があるので」
そういって、彼女は戻っていった。他の部屋よりも大きいあの部屋は音楽室かなにかだったらしい。
「さて、それじゃ、皆ついてきて。リリス、あんたはフェンリルの散歩よね、来る?」
ミレーネが言うと、リリスは
「楽しそうだし、行きます」
それからしばらく館の中を歩いていると、再び
「──ちょっと
「──なにを言いますかメープル、善は急げ、ですよ」
二人の頭には、いわゆる
黒い翼の生えた女性が先にこちらに気づき、何やら意味ありげな笑顔を浮かべる。
「あややや、こんなところに人間とは珍しいですねぇ」
ミレーネが、あからさまに嫌そうな顔をした。
「
「!?」
ぎょっとしてルーシィが見ると、女性はにやにやと笑いながら続ける。
「何の話ですかねぇ?
そう言うと、こちらに向き直った。
「申し遅れました。
「
文と名乗った女性に続き、白いイヌ耳の女性が自己紹介していると、文がおもむろにメープルの尻尾を掴んだ。
メープルは文をキッと
「尻尾はやめて下さいと言ってるでしょうが!」
敬語の怪しくなった女性にも、文はのらりくらりと応じる。
「すいません、反応が面白いものでつい……」
「「まったく……」」
文は気を取り直すと、ポケットからペンとメモを取り出す。そこで彼女の
「にゃッ。……もうッ」
「えッ? あぁ、すいません、事故です事故。
……それでは、早速ですが、取材させて下さい! あなた達、魔導士ギルド、『妖精の尻尾』の方達ですよね?」
「私達のことを、知っているのか?」
エルザが言うと、文は首が
「えぇ、
「そう言われると、
「エルザ、流されちゃ駄目よッ」
シャルルが注意するが、今度は彼女に
「貴女はシャルルさんですね。昨年変身魔法を覚えられた。
そして
さらに貴女はルーシィ・ハートフィリアさん。昨年新しい魔法を覚えられたそうですが、それによって、かなり
「──にゃッ!」
「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」
その時メープルが、
「メープル? どうかしました?」
文が視線を向けると、メープルは
「…………た、じゃ……」
「え?」
「『どうかしました?』じゃないですよッ! もう怒りました。
メープルが持っていた曲刀を振りかざし、文に
「えッ、ちょ、ちょっと待って下さい、誤解ですって!」
「何が誤解ですかッ、いま私の尻尾また触ったでしょうが! 仏の顔も三度までって言葉知ってますか!?」
「いやいやいや、ホントになにも知りませんって! 待って、斬らないでぇッ!」
逃げていく文とそれを追うメープル。事態の流れから完全に取り残されたルーシィ達が
「あれッ、ミレーネさん、さっきからそこにいました?」
バーナの指摘に、ミレーネは笑顔のまま顔を上げる。
「ん?」
「……。あ! さっきメープルさんの尻尾触ったの、ミレーネさんですねッ?」
鬼の少女は、悪びれもなく
「だって
その言葉で、全員が状況を理解した。
ミレーネは、霧とは別に姿を
ミレーネの思いがけないお茶目な行動に、全員が苦笑を漏らした。
しかし次の
「──侵入者」
彼女の言葉に、場の空気が一気に張り詰めた。
さて、それでは新しいキャラクターについて説明していきましょう。
ミレーネのイメージはSAOのシノン(ゲームのSAO対応アバターの姿)に、ポケモンのメガアブソルの
バーナのイメージは東方Projectの小悪魔、性格は
リリスのイメージは同作品の
ルミネアのイメージはブラック・ブレットの
疾風丸のイメージは東方Projectの
メープルのイメージは同作品の
以上、長くなってしまいましたが、悪しからず。次回の後書きもこんな調子になるんだろうなぁ……。
それでわ、しーゆーあげいん!
〈加筆修正一覧〉
3、4、18