FAIRY TAIL The Travelogues of Phantasm 作:水天 道中
この中で自分がやりたいことは、一言でいうと『本編だけでは描き切れなかった部分の補足説明』です。
当然ながらまだ本編を読んでいない方にとっては多大なネタバレを含むことになりますから、ネタバレが苦手な方は今回の場合、最低でも第3話、可能であれば第13話まで読み進めてから目を通すことを強く推奨します。
・ラグリアについて
まずは、作中最初に登場したオリキャラにして、その恐ろしい
彼の使う
正直に言って作者である自分自身、この魔法の性質はあまり考えずに作ってしまったため、描写を考えていく内に新たな気づきを得て驚かされることがままあります。何が言いたいかといいますと、作者も描写の掘り下げ方を試行錯誤している段階だから、疑問点が残っても一旦そのままにしておいて、安心して読み進めてほしい、ということです。
ここではそんな彼の言動の中で、現時点で一箇所だけ説明ができなかった部分があるので、ここに注釈を入れようと思います。
第1話で『
しかしそこにひとつ、本文の情報からは読み取れない箇所があったことに気づいたでしょうか? それは、ラグリアがあの村に来てからルーシィ達の前に現れるまでに、どうやって
確かに彼は『村に入った時、村人たちが金目のものを大量に盗まれたという話を小耳に挟んだ』という説明をしていました。しかしルーシィ達が村を訪れて村長の話を聞き、盗賊たちと
では、彼はどうやってそれらの行動をこなしたか。
ごく簡単に説明すると、ルーシィ達についてきていました。
厳密には
ちなみにその時ラグリアは、
[
さて、続いて今度はラグリアが操る
第1話の描写の時点で様々な性質が判明したこの魔法ですが、本質は『掴みどころのないものにかたちを与え操る』というもの。そんな恐ろしい効果をもつ魔法には必ず何かしらデメリットが付きまとう。ラグリアはこの魔法を使用する際、決まって本を片手に保持した状態から発動していました。それは使用時のリスクを極限まで下げるためであり、魔力の暴走を防ぐ狙いもあります。
ちなみにラグリアは基本的に右
『具体化』の恐ろしさのひとつは、ラグリアの意思にかかわらず、彼の『無意識』にさえ干渉し、危険を察知した
それは裏を返せば、『意識していなければいつでも魔力が暴発する可能性がある』ということ。ラグリアはこれによって過去に何度か人を傷つけてしまったことがあり、その経験が責任感の強い性格として表れているわけです。
ちなみに
その基準で考えた場合、ラグリアは争いを好まない穏やかな性格が
〈『
次に、『具体化』の効果の詳細情報の紹介と、それぞれの技の効果について説明していきます。
効果範囲は
①自分の周囲
②対象の周囲
③①+②
④視界全体
⑤水平方向での視界360°全体
⑥立体的に見た視界180°全体
の6パターン。反動は番号に比例して大きくなる他、その世界に大きな影響を与えるものを操ろうとするほど大きくなっていきます。その最たる例は『時間』。時間は世界のあらゆるものの在り方に影響する上、どこにでも存在するだけに効果範囲の指定が必然的に難しくなってしまいます。
第4話で時間の操作を頼まれたラグリアが『まぁ、大丈夫か』と発言した理由がこれで、あの時ラグリアの中では、効果範囲の指定を失敗すれば反動を受け、皆に要らぬ心配をかけてしまうという思いが生まれていたわけです。
ただし、この『効果範囲』はあくまで『魔法の効果が及ぶ範囲』であり『魔力を発動した時点で操る対象が存在している範囲』ではありません。
また、同時に二種類以上のものは操れず、あくまで操作するだけですから、操作する対象もその場にあるものに限定されてしまいます。
さらに、通常の状態なら操れる対象でも、明確な形状があれば操作不能になります。
・
空気を固めて不可視の巨大な壁を造り出す。物理攻撃だけでなく魔法もほぼ完全に防ぐことができる。
ラグリアが最も得意とする防御技ですね。この技の効果範囲は、つくる壁の形状によって流動的に変化するので明確に定義はできません。
・
ラグリアの圧倒的な強さをありありと表現したこの技は、上記の基準で簡単に分類すると②になります。日光を槍状に固め、ありのままの日光の動きに任せて上空から降らせる。
ちなみに『同時に二種類以上のものは操れない』と前述しましたが、作中でラグリアがドリンクを浮かせた状態から圧縮してみせたように、対象の状態を一度『固めて』しまえば、後は対象の位置や方向、あるいは別の対象を自由に操作できるようになります。
この技で例えると、槍状にした日光の方向を操作して水平に
・
自分の周囲の重力をごく狭い範囲に集め、相手に向けて撃ち出す。重力の方向を変えているだけなので、どちらかというと「
この技は第13話で少し掘り下げましたが、自分の
第1話でこの技が使用された際、ルーシィが『
・
ちなみに目的地を目視できない場合でもその座標が特定出来ていれば成功するが、知らない場所や人物を目的地にすると失敗しやすい。
この技は自分の目の前の空間と目的地前の空間を操作しているので、効果範囲の分類は③。本来この辺りになってくると反動が目に見えるかたちで現れるはずですが、ラグリアは操作範囲を最小限に
・セリナについて
彼女は第2話と第4話でその能力について、第12話でバックグラウンドについて掘り下げました。その中で『自身の体を電気エネルギーに変換できるため、その
自分の中の『
また、特筆すべき点は『
しかし、セリナの場合それはあり得ません。彼女自身が電気の
[
基本的には強い電流による高い火力と機動力が持ち味のこの
余談ですが技名のコンセプトは『統一感が無いのが統一感』。あえてバラバラの名付け方をすることで、それ自体を一種の特徴として位置づけました。
・
技の動作のモデルはSAOのキリトの投擲スキル。効果の由来は同作品のGGOに登場する特殊な
・
体表面を帯電させ、周囲に磁場を発生させて宙に浮かぶ。移動する方向や速度も自在に調節出来る。
技名(漢字)の由来はポケモンシリーズに登場する技「でんじふゆう」。
・
技名(読み)と効果の由来はSAOのGGOで登場するバトルアイテム「プラズマグレネード」。
・
全身を電気のエネルギー体に変化させた状態で相手の
まず右手を
続けてすぐに左手で
最後に再加速して相手を追尾しながら、雷をまとった右手で突きを放つ。
ちなみに一段階目の掌打から放つ電流は「飛雷針」よりも強力。
技名(読み)の由来はケルト神群の別名「勝利の
また、この技は基本的に連続技としての使用を想定していますが、最後の突き込みだけでも同名の技として扱うつもりです。
・カリンについて
最後は、ラグリアの友人として第3話から登場したカリンについて、本編では描写し切れなかった部分の解説です。
彼女はトレジャーハンターなのに
しかし根の部分は誠実かつ
ここでは、そんなカリンについての裏設定を紹介していきます。
彼女に関する設定で気になるのはやはり、カリンが住む魔法の森でしょう。
カリンが暮らす森には不思議な特徴があり、簡単に道を覚えることができません。カリンがそのことを知ったうえでラグリアに強くあたるのは、彼女のラグリアに対する恋心の裏返しでもありますが、ラグリアの能力に対する感覚の
ひと言でいうと、ラグリアの才能を
ラグリアは第12話でも触れたように自分の力を嫌っており、周りの評価も苦痛に感じています。それでもカリンからすればとんでもない才能の持ち主のように映るわけで、それだけ高い能力をもっているならば、魔法の森の特徴を攻略することなど
だから読者目線でみると無茶振りに感じる言動も、彼女にとっては『ラグリアのような大魔導士が、なぜ自分にもできることをこなせないのかがわからない』。
実をいうと、ラグリアには魔法の森で迷わずに済むだけの能力は一応あります。
たとえばカリンの家の前辺りにグー○ルマップよろしく
しかしそこはマイペースで天然なラグリアのこと。『道に迷わないようにする』という目的ばかりに気をとられて、根本の問題を解決する方法に気づいていないのです。
次に、カリンが使う
彼女が自身の魔法を他人に見せる際、決まってルビーをつくり出していることに気づいたでしょうか? 実はこのちょっとした描写にも込めた意味がしっかりあります。
第13話の冒頭では様々な宝石がもつ魔力を解説していますが、ルビーについては以下のように書いていました。
『幸福の印。さらに、そこから派生して恋愛運を引きつけるともされている。また、所持する者に病気や毒に対する耐性をわずかだが与える力もある』。
ここで重要なのは二つ目、恋愛運を引きつけるともされている、という部分です。
カリンはどちらかといえばあまり
そんなわけで、ラグリアと少しでもいまより親密な関係を築きたいと思っているカリンは、その思いを
また、当のラグリアはといえば、そんなカリンの内心にはまったく気づいておらず、いつでも快くもてなすカリンを『いきなり押しかけても気にしない、心の広い人』と解釈しています。カリンはそんな彼に
[
氷や宝石など、様々な結晶を操る魔法。技の名前の前に「〜の
集中して
・
・
空中から
・
地面から巨大なサファイアの柱を
・
両腕にエメラルドの
・
相手の周囲に三本の水晶の柱を
以上、裏設定・小ネタ解説集第1弾でした。
『設定集』がラノベのカラーページにあたるものであるのに対して、この『裏設定・小ネタ解説集』はWikipediaのような情報まとめサイトの形式を意識したものになっております。
また、今後投稿する『裏設定・小ネタ解説集』は現時点ではすべてスミレ山編とそれに続くサブストーリー集までの中に挟んだものを紹介するかたちになるので、ほぼ確実に第14話の手前に投稿することになる予定です。