早速、材料を買うために駅前のデパートまで来ました。
のんびりと、買い物をしていると士道と会いました。凛緒ちゃんを連れた。
「よ、よう・・・・・千夜」
「士道?その子はどうしたんですか?」
「この子は殿町の親戚なんだ。今日は俺が預かることになってだな・・・・・」
殿町君の親戚?そういえば園神家は殿町君の親戚って設定がありましたね。
「初めまして、私は魂月千夜です。あなたは?」
「りおはね、りおっていうんだよ!よろしくね、ちやちゃん!」
「はい」
「・・・・・うーん」
「どうした、凛緒?」
「ほんとうにはじめまして?」
えっ?バレた?早くないですか?まぁ、そんなわけーーーーー
「あぁ!しにがみのおねぇちゃんだ!」
バレていらっしゃるぅ!!
「しにがみ?凛緒、千夜と会ったことがあるのか?」
「うん!きのうねーーーーー」
「凛緒ちゃん!飴ちゃん食べる?!!」
「えっ・・・・・うん!たべる!」
飴を手渡す為にしゃがんだ時に凛緒ちゃんに耳打ちをします。
「凛緒ちゃん。会ったことは2人の秘密ね」
「え〜?なんで?」
「女の子は秘密が多い方が魅力的になるんですよ」
「そうなの?じゃあ、わかった」
「偉いね。そんな凛緒ちゃんにはもう一粒プレゼント」
「わーい」
よし、買収完了!
「それで、凛緒は千夜と昨日?あったのか?」
「ひみつだよ。ねー」
「ねー」
「何だよそれ・・・・・」
その後、みんなであちらこちら買い物をしながら、お話しました。時間の流れは早い物で、すぐに日が暮れて来ました。
「りお、もういかないと。ちやちゃん、パパ!きょうはたのしかったよ」
凛緒ちゃんはそう言い、最後に士道に耳打ちして帰って行きました。
「さて、俺らも帰るか」
「そうですね。士道、それで園神凜緒ちゃんは何者ですか?」
「えっ?」
昨日や今日、私が会う前に色々と話していたみたいですし、情報を集めておきたいです。
「なんで、そんなことを聞くんだ?」
「じゃあ、凛祢に凛緒ちゃんのことを聞いていいですね。同じ苗字で同じく殿町君の親戚。凛祢が凛緒ちゃんのこと知らないはずがないですし」
「うっ・・・・・それは・・・・・」
「前に言いませんでしたか?士道の嘘はわかりやすいと。それに、1人で問題を抱え込まないと約束しましたよね?私を頼ってくれるのでは無かったんですか?」
ん?あれ?私を頼る約束はしましたっけ?
「・・・・・わかった、降参だ。凛緒について俺が知っていることは教えるよ」
それから、凛緒ちゃんに関する情報を貰いました。簡単にまとめると
・名前は園神凜緒。
・士道をパパだと言っている。
・ママは凛祢。
・みんなが幸せになる為に『いちばんだいじなもの』を探している。
・凛緒ちゃんの協力を鞠奈さんがしている。
うん、だいたい知ってました。ただ、ママが凛祢ね・・・・・これ、他の子が聞いたら大変な事になりそうです。
「とりあえず、他の子の前で凛緒ちゃんの両親が士道と凛祢であることを知られないそうにしてください。それから、今後もホウ・レン・ソウをしっかりとお願いしますよ。物理的に力になれなくとも、精神的には支えれるように頑張りますので」
「ああ」
そうして、私達はそれぞれの帰路についた。