識別名:リーパー【完結】   作:兎秤

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 今回が物語り的に100話目!!

 どのタイミングで話を終えるか模索中・・・・・


少女は家族団欒?に加わった

 〈凶禍楽園(エデン)〉が発生して三日経ちました。

 

 今日は朝から士道は何処かへ出かけてしまいました。多分、凛緒ちゃんのところでしょう。まぁ、鞠亜ちゃんがこっそりついて行ったので大丈夫でしょう。

 残り組は凛祢のお料理教室です。私も手伝っていたのですが、そこまでやることがなかったので隣でお菓子作りを始めました。

 

 作るのはマドレーヌです。プレーンにココア、チョコレートそして抹茶味を作りましょう。

 マドレーヌは比較的簡単なので誰でも作れます。まぁ、マドレーヌの定番の貝殻型にするには専用の型が必要ですが。

 

 よし、気合い入れて作りましょう。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 結構作りましたね・・・・・

 

 今は第7弾を焼いているところです。あっ、今のうちに冷えたのを袋に詰めて持っていきましょう。

 

 私はマドレーヌを袋に詰めて五河家へ持っていきます。合鍵を使って開けると凛祢が中から顔を出しました。

 

「あれ?千夜ちゃん、どうしたの?」

「凛祢だけですか?士道はまだ戻っていないんですか?」

「うん、だからご飯だけ作っておこうと思って」

「そうですか。上がらせてもらいますね」

「私の家でもないんだけどね」

 

 凛祢とすれ違い中へはいると、玄関の方から音がしました。士道達が帰ってきたみたいです。凛祢は小走りで玄関の方へ向かいます。そのうち、こっちに来るでしょうから私はこのまま作業をーーーーー

 

「ーーーーーママッ!」

 

 ん?今、凛緒ちゃんの声が聞こえたような・・・・・

 

 しばらく、玄関の方から話し声が続き、話し声が途切れたら扉が開きました。奥からは凛祢、士道、凛緒ちゃん、鞠奈さんが順に入ってきます。

 

「おかえりなさい。それから、こんばんは」

「あぁ、千夜もこっちにいたのか」

「ちやちゃんだ。こんばんは」

「これから、みんなで晩御飯を食べるんだけど・・・・・千夜ちゃんもどう?」

「それはありがたいですが・・・・・明らかに量が足りませんよね?」

 

 元々、士道と凛祢の分しかないため明らかに量が足りません。

 

「あっ・・・・・そうか。どうしよう」

「よし、じゃあご飯をおにぎりにしよう。そうすればたくさん食べれるから、みんなでおかずを分けてもお腹いっぱいになるだろう」

「おにぎり?うん、りお、おにぎりたべたい!」

「それじゃあ、早速作っちゃうね。ちょっとだけ待ってて」

「いえ、私が作りますよ。凛祢は凛緒ちゃんと親子仲を深めていてください。士道、手伝ってください」

「あぁ。ということでこっちは俺たちに任せてくれ」

「そうだよ、ママ。ママはりおのとなりでおはなししよ?」

「わかった。それじゃあお話ししようか、凛緒ちゃん」

 

 凛祢と凛緒ちゃんが話を始めると、鞠奈さんがキッチンの方へやってきました。

 

「あたしも手伝う」

「どういう風の吹き回しだ?」

「ほんっと、キミはこういうとき鈍いわよね。親子水入らずの時間、作ってあげた方がいいでしょ」

 

 鞠奈さんって、やっぱり変わりましたね。電脳世界の時はこんな優しく笑うなんて想像もつきませんでした。士道と鞠奈さんが話している間に必要なものを出しておきます。とは言っても、米と塩と海苔だけなんですけど。

 

「2人とも、作り始めますよ」

「あぁ、そうだな。ところで・・・・・」

「・・・・・何よ、じっと見て?」

「おまえ、そもそも料理できるのか?」

 

 士道の疑問はもっともです。何度も世界をやり直し士道の料理のデータをラーニングした鞠亜ちゃんが料理をできるのは分かりますが、それをしていない鞠奈さんは料理が出来るのでしょうか?

 

「五河士道・・・・・人を莫迦にするのもいい加減にしなさいよね。もういい、キミは手を出さないで!」

 

 プライドを傷つけたのか鞠奈さんは怒り、士道を叩きました。士道って、デリカシーないですよね。さて、私は私で作りましょう。

 

「魂月千夜!キミも手を出さないで!」

 

 え〜、こっちまで飛び火が来たんですけど・・・・・下手に手を出して怒られるのも嫌ですし凛祢と凛緒ちゃんの会話に耳を傾けましょうか。

 

「それでね、はじめてはみれすにいったんだ。パパといっしょにがんはってたべたの!」

 

 はみれす?・・・・・あぁ、ファミレスですか。

 

「そっか、よかったね。士道・・・・・じゃなくてパパとは何を食べたの?」

「うんと・・・・・はんばーぐでしょ?おむらいふでしょ?あとね、みーとそーす!」

「わぁ、凄いね。美味しかった?」

「とってもおいしかった!パパとまりなおねえちゃんがいっしょだったから、すっごくすっごくおいしかったよ!」

 

 今日、士道と鞠亜ちゃんは凛緒ちゃんとファミレスに行ってたんですね。

 

「・・・・・はい、できたわよ」

 

 鞠奈さんがおにぎりを握り終えたみたいでお盆にのせて持ってきました。おにぎりの大きさは小さく凛緒ちゃんの手にすっぽりと入る大きさでした。ここにも、鞠奈さんの気遣いをかんじます。

 

「わー、おにぎり!ありがとう、まりな」

「なんで鞠亜はお姉ちゃんでアタシは呼び捨てなのよ」

「まりなは・・・・・おねえちゃんっぽくないからかな?」

「はいはい、そうですか。全く、いい加減なんだから」

 

 あれ?私もお姉ちゃん呼びじゃないのはお姉ちゃんっぽくないから?いや、そんなはずは・・・・・

 

「そろそろ、第7弾のマドレーヌが焼ける頃合なので、ちょっと失礼します」

 

 私はマドレーヌを入れている家のオーブンまで行きました。ちょうど、焼きあがったところで終了を知らせるオーブンのブザーがなり始めました。

 型を取り出し、生地を外して冷やします。とりあえず、生地は全部使いきれましたね。さて、五河家に戻りましょうか。

 

 私が五河家に戻ると少し暗い雰囲気になっていました。あと、鞠奈さんが鞠亜ちゃんになっていました。

 

「えっと・・・・・何かありました?」

「いや、ちょっと鞠奈と凛祢が衝突してな・・・・・」

「大丈夫ですか?2人ともあまり感情を表に出さないタイプですよね」

「あぁ、だからよけいに心配だ」

「なら、早めにケアが必要ですね・・・・・」

 

 何かいい案はないかと考えながら晩御飯を食べ終わり、それぞれの家へ帰る時間になりました。

 

「では、そろそろ帰りますね。あっ、凛緒ちゃんこれ良かったら食べてください」

「ちやちゃん、ありがとう」

「私も、そろそろ帰るね。凛緒ちゃんと鞠亜ちゃんも、おやすみ。またね」

「はい、おやすみなさい、凛祢」

 

 それぞれの家へ戻ろうとした時、凛祢を引き止める声が上がりました。

 

「・・・・・ママ、いっちゃダメ」

「凛緒ちゃん・・・・・?」

「きょうはね、まりなもいないから。あしたになるまで、いっしょにいよ?」

「ええと・・・・・どうしよう。困ったな・・・・・」

「凛祢がいいなら、それでいいんじゃないか?」

「そうですね。凛祢に任せます。凛緒は私と一緒にいるのは嫌みたいですから」

「そんなことないよ?りおはまりあおねえちゃんだいすきだよ?」

「ふふっ・・・・・わかっていますよ。今日は思う存分、凛祢と一緒にいてください」

「うん!りお、ママといっしょにおやすみする!」

「折角ですし、士道と3人で寝てはどうですか?」

「「千夜(ちゃん)!?」」

「うん!パパともいっしょがいい!かぞくだんらん?かわのじになって、いっしょにねるんだよ!」

「あ、あはは・・・・・どうしよう、士道」

「うーん、困ったな・・・・・」

 

 戸惑っている2人に向かって鞠亜ちゃんの援護射撃が入ります。

 

「別にそう難しく考えなくて良いのでは?寝ればいいでは無いですか」

「え?ちょ、ちょっと鞠亜ちゃん!?士道と一緒に寝るってそんな・・・・・何言ってるの!?」

「私は既に経験がありますので、何も起きないことは明白です。それに凛緒は小さいですし、ベッドに3人で寝るのは不可能ではありません」

「士道、私のいない時にそんなこと・・・・・」

「い、いや、あれだぞ?鞠亜が寝ぼけて入ってきただけで・・・・・」

「私の時は許可を貰って入りました」

「千夜!!?」

 

 火に油どころかガソリンをかけていくスタイル。

 まぁ、私の場合は特殊な事例ですけど。

 

「ふぅん・・・・・そっかぁ」

 

 わぁ・・・・・珍しく凛祢が妬いていますね。

 

「ねぇねぇ、パパ、ママ、ダメ・・・・・?」

「仕方ないなぁ・・・・・特別だよ?」

「ほんと!?」

「お、おいおい、凛祢・・・・・」

 

 最終的に士道と凛祢が折れて3人で寝ることになりました。

 

「やったぁ!ちやちゃん、まりあおねえちゃん、ないすだね!これできょうパパとママといっしょ!」

「でしょう。ふっふっふ・・・・・」

「良かったですね」

「それじゃあ、私の家に行こっか。士道の部屋だと片付けとか大変そうだし」

「あ、ああ、俺はいいけどーーーーーって、別に変なものは置いてないぞ!?」

「ふふ・・・・・そんなこと言ってないってば。でも、そんな反応するなんて、本当は何か心当たりがあるのかな?」

「だ、だから、ねぇって!」

「ふふ、冗談だよ」

「じゃあ、ママのおうちいこ!」

「そうだね。一緒にお風呂入ろっか。それじゃあ・・・・・士道は1時間後くらいに来てくれる?」

「わかった。1時間後な」

「あれ?パパとママ、おふろいっしょにはいらないの?」

「「えっ!?」」

 

 こうして一日は幕を閉じていきました。

 

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