前に、話数が凄いことになったって言いましたが、他の方の作品を読んでいて理由がわかりました。
圧倒的に1話分の文量が少ない
ただ、それだけの事だと思いました。
七罪さん会った数日後、何度も反転体になりましたが、体は一向に慣れませんでした。
今日も特訓をし、特訓を終えて家に帰る途中よく知った霊力を感じ取ります。
「・・・・・どうしたんですか?時崎さん」
「あらあら、気づかれてしまいましたか。やはり、千夜さん相手だと隠れるのは無理そうですね」
影からヌルッと赤と黒のドレスを身にまとったツインテールの少女、時崎狂三さんが現れました。
霊力を感じ取った結果、過去か未来かの時崎さんのようですね。
「それで、どうしたんですか?霊力供給はまだ先のはずですよね?」
「えぇ、そうですわね。今日はそれとは別件で来ましたの」
「別件?」
パッとこれといった事柄を思いつくことが出来ず首を傾げます。
「えぇ、千夜さん。あなた、何やら興味深いことをしているそうですね?」
「・・・・・反転のことですか?」
「その通りですわ」
何処から仕入れたのか・・・・・いや、自分でですね。それにしても、時崎さんが反転に興味を持つのは意外でした。〈ファントム〉を倒すこと以外に興味はないと思っていましたが・・・・・勘違いだったようですね。いや、思い出してみると色々やっていましたね。
「それで?反転がどうかしたのですか?」
「いえ、ただ上手くいっていないのでは無いのではと思いまして」
「上手くいかない原因を知っているのですか!?」
「いいえ、知りませんわ」
知らないんですかい。
「じゃあ、一体なんのために来たのんですか?」
「それは・・・・・まぁ、わたくしの取り越し苦労だったようですわね」
「だから、それは一体どういうことなんですか?」
「そんなことよりも、少しは過去を思い出すことは出来まして?」
そんなことって・・・・・確かにそっちも大事ですけど、露骨に話を変えてきましたね。こうなると時崎さんは絶対に話さないでしょうね。
「時崎さんは知っているのですか?私の過去を」
「えぇ、知ってますわ。それも、かなり核心的なところまで」
「それなら、教えてくれませんか?」
「そうですわね・・・・・私から言うのは面白くありませんし、それに何よりあなたの為にもなりませんわ。なので、ヒントになる事だけをおうしえしますわ」
「ヒント・・・・・ですか」
「えぇ、士道さん達が知っているのは誤った真実。正しい真実を知るのはDEM社の関係者のごくわずかな人達だけですわ」
「なぜ、そんなこと知っているのですか?」
「さぁ?何故でしょうね?」
時崎さんはくすくすと笑いながら少しずつ影の中に戻っていきます。
「待って!」
「それでは千夜さん。早く真実を知り、そして真実から目を背けないように頑張ってくださいまし」
引き止める私を置いて時崎さんは影の中へ完全に姿を消しました。
「真実を知るのはDEM社の関係者のごくわずかな人達って・・・・・どうすればいいんですか・・・・・」
私の呟きに言葉を返す人は誰もいなかった。