七罪さんが士道に化けて悪さをしてから5日後。五河家に一通の手紙が届きました。中に入っていたのは12枚の写真と手紙。
写真の人物は十香ちゃん、折紙さん、四糸乃ちゃん、琴里ちゃん、八舞姉妹、美九さん、亜衣麻衣美衣トリオ、たまちゃん先生、殿町君で手紙にはーーーーー
「この中に私がいる。どれが私か当てられる?誰もいなくなる前に・・・・・ですか」
「言葉通りに取るならば、この12人の誰かに七罪が化けていて君がそれを当てない限り彼らは次々に消えていくという事になるが」
今、私は士道と琴里ちゃん、令音さんと七罪さんの手紙を読み、七罪さんの対策について話し合っていました。
「しかし、回答方法やタイムリミットは書かれてませんね」
「書き忘れた・・・・・訳ではないだろうね。こちらが戸惑うのを見越した上でこのゲームを支配するつもりなのかもしれない。いや、ゲームと呼んでいいかも分からないな。七罪に消された誰かが無事に戻ってくる保証はないからね」
「そうね、狂三の例もあるし七罪がただゲームを楽しむだけのお人好しとは限らないわ。もしかしたら、この中の誰かは永久に・・・・・」
「いや、七罪はそんな奴じゃない。誰に化けているかさえ当てられれば必ず無事に帰ってくるはずだ」
「随分、七罪の事を信用するのね」
「琴里なら自分を信じてくれない相手に心を開こうと思うか?」
士道、本当に逞しくなりましたね。主に女性関係で。
「でも確かにその通りね」
「うむ、いずれにしても対応を急ごう。悪いが琴里今回は指揮から外れて貰うよ」
なんでって、そうですか。琴里ちゃんも容疑者リストの中に入っていましたね。
「当然ね。私が七罪って言う可能性もあるんだもの」
「そこでシン。君の働きが重要となってくる」
「何をすればいいんですか?」
「さしあたっては、彼女達とデートする順番を決めてくれたまえ」
「成程、一人一人と時間をとって本当と偽物を見分けるのですか」
「あぁ、七罪の変身を見抜くには本物との些細な違いを見逃す訳には行かないからね。一人一人デートして違和感がないかチェックするんだ」
「分かりました。決まり次第連絡します」
「では、私はこれで」
令音さんは席を立ち、帰っていきました。
「さてと、千夜もそろそろ帰るか?送っていくけど」
「いえ、それより士道と少し話し合いたいことがありまして。ちょっと、琴里ちゃん席を外して貰えませんか?」
「何よ?私には聞かせられない話だって言うの?」
「友達から聞いた物凄く怖い怪談話ですが・・・・・聞きますか?」
「わ、私は先にお風呂いただくわ」
そう言って、琴里ちゃんは慌ててリビングから出ていきました。琴里ちゃんは本当にお化けはダメですね。
「ハハハ・・・・・で、本当はなんの話なんだ?」
「まぁ、七罪さんの事ですね。実は私、七罪さんと会った事があるんですよ」
「七罪と!?」
「はい。その時の事なんですけど、私も士道と同じように何処が綺麗かを聞かれました」
「そう言えば、俺の時もどの辺が綺麗か聞かれたな」
「そうですよね。何回も聞かれましたよね?まるで、確認する様に」
「・・・・・どういう意味だ?」
「何度も人に自分は綺麗かと聞いて、自分の容姿に自信がないのかと。でも、褒めるとやっぱりそうよねって、自分でも、そう思っているような事も言っているんですよね。自分の容姿に自信が無いのかあるのかがよく分からないんですよね」
「そうか?自分が綺麗って分かった上で聞いて、人から綺麗って言われたいだけなのかもしれないぞ」
「確かに、それの可能性もありますが。士道が嫌われた理由を思い出してください」
「いや、それが分かったら苦労はしないって。何かを俺が見たらしいけどさ」
「そう、それです。七罪さんの天使の能力は多分変身ですよね。もし、私たちが知っている七罪さんの姿が変身後の姿だったら?」
「まさか、本当の姿を見られたから俺に仕返しをしているっていうのか?」
「その可能性があるって言う話です。まぁ、七罪さん攻略に役に立てばいいかなって思いまして、その可能性もあるって言うことを念頭に置いておいてください」
「あぁ、ありがとうな」
「いえ」
私は話を終えて家に帰りました。