1日目。今日、士道がデートするのは十香ちゃん、四糸乃ちゃん、殿町君、夕弦ちゃんです。
殿町君とデート?腐った方が喜びそうですね。
今、私は琴里ちゃんの変わりにフラクシナスにいます。変わりになるとは思えませんが・・・・・
さて、士道と十香ちゃんのデートを監視しましょうか。時間は11時スタートですね。士道と十香ちゃんは家の前で合流すると駅前の噴水の近くまで歩いていきました。それにしても、士道は浮かない顔していますね。どうせ疑いながらデートしているのに引け目でも感じているのでしょう。
『どうかしたのかシドー?なんだか今日は元気がないぞ?』
『えっ?あっ、そうか?ふ、普通だぞ。普通』
ほら、十香ちゃんにも変だなって思われてしまっています。
「落ち着きたまえシン。彼女が七罪だとして普通にしていてはボロは出さない。少し揺さぶりをかけてみようか」
令音さんの提案に士道がのり、七罪さんには分からないような質問を問いかけます。
『なぁ、十香。こうやって2人で出かけるのはいつ以来だっけ?』
『ん?どうしたのだ急に?数日前にも一緒に買い物に来たのではないか』
『あぁ、そうだったな』
『だが、お出かけは何度あってもいいと思うぞ。とても嬉しいし、楽しいからな』
『十香・・・・・』
う〜ん、本物にしか見えませんね。まぁ、本物なんですけど。朝、霊力を確認した時は十香ちゃんのままでしたし。七罪さんの能力で霊力まで変化出来たらさすがの私も分からなくなります。
おっと、士道が違うパターンの揺さぶりを始めたみたいです。
『・・・・・ふん。本当に見事だな』
『?』
『十香そのものだ。なぁ、七罪』
成程、見抜いたふりですか。でも、それ失敗した時の誤魔化しが大変では無いですか?まぁ、大変なのは士道だけなので構いませんが。
あっ、十香ちゃんの顔が険しくなってきました。
『むぅ〜!』
『お前、まさか!』
『シドー、ナツミとは誰だ!』
『・・・・・えっ?』
『今、私を誰と呼び間違えたのだと聞いている!それはいったい何処の女だシドー!!』
まぁ、本人ですから怒りますよね。
『いや、それはだな・・・・・あ、挨拶だよ、挨拶。南の島の。最近日本でも流行っているんだ。ナツーミー、ナツーミーって!』
いや、そんなので騙されるわけーーーーー
『そうなのか』
ーーーーー騙された!?
「すっごい嘘つきますね」
「逆に本当っぽいのでは?」
フラクシナスの面々もびっくりしているみたいですね。
『成程、挨拶だったのか。それでナツーミーとはどういう意味なのだ?』
『え〜っと、貴方が大好きですっとかかな・・・・・』
『えへへ、そうか。で、その前の十香そのものだというのはどういう意味だ?』
わ〜、十香ちゃん無意識で士道を追い込んでいってます。天然っ子、恐ろしい。
『いっ!?あ〜!見ろ十香!あのレストランランチバイキングやっているぞ!これは食べなきゃ損だな!うん!』
『昼餉か。まぁ、構わんが・・・・・』
多少無理やりでしたが士道は話を変えて十香ちゃんを昼食に誘いました。それよりも、十香ちゃんがランチバイキングと聞いて浮かない顔をしていた方が気になります。
士道と十香ちゃんはお店に入り各々食べたいものを取りに行きます。
「今のところ、七罪らしい反応ない。君の感覚ではどうか?」
『こっちも十香としか思えません。でも、昼飯に来たのにあの表情は・・・・・なっ!?』
『どうかしたのか?シドー』
えっ・・・・・十香ちゃんがご飯を山盛りにしていない・・・・・だと・・・・・
「そんな!?十香ちゃんがあの量で!?」
「まさか、体調が悪いの!?」
「馬鹿な!?あの底なしのハングリーモンスターが!?」
いや、私もびっくりしましたけど、めちゃくちゃ言いますね。しかし、やっぱり変ですよね・・・・・十香ちゃんって、今日は体調が悪かったからご飯3合しか食べられなかったって言うような子じゃなかったですっけ?まさか!私が会った後に七罪さんが入れ替わったのでしょうか?
『どうしたんだ、十香?』
『昨日見たテレビでーーーーー』
十香ちゃんの説明では昨日見たテレビで男子より沢山食べる女子はドン引きされると言っていて、士道にドン引きをされたくなかったそうです。
その後、士道の言葉もあり十香ちゃんはいつものペースで食べ続け、お店の食料庫を空にしたのでした。
良かった、いつもの十香ちゃんでした。
その後、四糸乃ちゃん、殿町君、夕弦ちゃんと士道はデートをして家に帰ってきました。
その後、五河家で話し合ってから自分の家へ帰りました。明日の自分のデートが楽しみで士道に早く休むように催促していた琴里ちゃんが可愛かったです。
このまま、何事も無ければいいと思っていた私の思いに反して、次の日に私は夕弦ちゃんが消えた事を聞かされることになりました。