家に帰り怪我の治療をする為に、救急箱から包帯とガーゼを取り出す。傷口にガーゼを当てて包帯をぐるぐる巻きにしておいた。
ひとまずはこれでいいとして、あの霊力はどこで感じたんでしたっけ?あれが多分、精霊を生み出している犯人の〈ファントム〉でしょう。実際、折紙さんも精霊になっていたし。
既に、時間帯は夜になっており満月が空に浮かんでいた。何となく、月を眺めていると月が黒いモヤのようなもので遮られて行った。それと同時に膨大な霊力を感じた。
ーーーーー反転した。
「なっ!?反転してる!?それにこれは・・・・・折紙さん?」
霊力は反転しており、マイナス値を示している。しかし、それは確かに昼間感じた折紙さんの霊力だった。
どういうことですか?この短期間で何か反転する要素が?
疑問は尽きないが、とにかく今は士道の元へ行くことにする。玄関を開き、外に出る。そのまま、駆け出そうとするも意外な人物の登場に足を止めることになった。
「あら、千夜さん?そんなに慌てて何処へ向かうのですか?」
「時崎さん・・・・・悪いですけど、今はあなたに構っている暇はないんですけど」
「まぁ、そう仰らない下さい。知りたくないですか?折紙さんがああなった理由を」
「知ってるのですか?」
「いいえ、詳しいことは分かりません。ただ、そうなったまでの経緯は知っていますわ」
「・・・・・端的にお願いします」
端的に話を纏めると次の感じだった。
折紙さん過去へ行く→過去で何かあった→時崎さんの能力の効力がきれて現在に戻ってくる
つまり、過去で何あったってことしかわからないのだ。
さて、ここからどうしましょうか。〈
「何か、方法はないのですか?」
「ありますわ。それには士道に協力してもらう予定ですわ。それはーーーーー」
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時崎さんの影の影を伝って、士道の所まで向かいます。この空間は慣れませんね。慣れるほどはいったことはありませんが。
「これは!?」
「お久しぶりですわね。士道さん」
士道は時崎さんの影に囚われて身動きが取れなくなっており、その背後から私たちは姿を表す。声は出せないので会釈だけしておきましょう。変声機?電池切れです。
「狂三!?それに〈リーパー〉!どういうつもりだ!?こんな時に?」
「あら?士道さんともあろうお方がワタクシの目的を忘れましたの?こんな時にとおっしゃいましたわね。むしろ逆ではございませんこと?こんな好機を逃すてはありませんわよね?」
あれ?時崎さん?予定と違うんじゃないですか?
「狂三!頼む!邪魔をしないでくれ!俺は、みんなを!折紙を助けなければならないんだ!」
「あぁ・・・・・無駄ですわよ。今の折紙さんには何者の声も届きませんわ。それが如何に士道さんの声でも・・・・・」
時崎さん?遊んでないで、早くしてくださいよ?私を騙したなら覚悟しておいて下さいよ?と意味を込めて、大鎌を時崎さんに向けると、時崎さんはやれやれといった様子で首を竦めた。
「分かってますわよ。それでは始めますわ。〈
時崎さんがゆっくりと銃を士道のこめかみに近づける。
「さぁ、士道さん。
そして、士道に【
「それでは、士道のサポートよろしくお願いしますね?」
「えぇ、千夜さんもお気おつけて」
時崎さんの作戦は士道を過去に飛ばして、今を変えるというものだった。
私は私で