識別名:リーパー   作:兎秤

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本日2つ目

士道ディザスター編・・・・・もしかしたら、後から書くかもです。


少女はこれからについて考えた

 記憶を取り戻し始めてから数日、全ての記憶が完全に戻りました。取り戻してから、数日は色々なことで悶え苦しみましたよ。特に、士道とはまともに顔を合わせられません・・・・・。何故か、前の数百倍かっこよく見えるんですもん。そのせいで、最近はあまり五河家に夕食を食べに行っていません。士道のご飯食べたいんですけどね・・・・・。

 それに前に、下着姿を見られたのが今頃になってから、物凄く恥ずかしくなってきます。いや、別に恥ずかしくなかった訳じゃないんですよ?また、ちょっと違う恥ずかしさといいますか・・・・・もっと、可愛い下着の時がよかったとか、太ってるとか思われなかっただろうかとか・・・・・それに、あの時緊急時とはいえ、士道とき、き、ききき・・・・・もう考えるのを止めましょう。死んでしまいます。死因が〈恥ずか死〉とかになってしまっては笑えません。

 他にも考えることがありますし、そっちを考えましょう。考える・・・・・いや、気になる点は全部で4点です。

 

 1つ目は、1番どうでもいい事なんですが、士道から昔の貰ったロケットペンダントの行方です。いや、どうでもよくないですね。士道からの初プレゼントでしたし。それに、あの中には・・・・・今は関係ないですね。あのペンダントは精霊になる前まではつけていたんですが、どこに消えたのでしょうか?一応、病院の方へも掛け合ってみますか。

 2つ目は、〈霊魂看守(サリエル)〉の【邪視(イヴィルアイ)】が使えなくなっている事です。思えば、あの時無人島で士道とき、きき・・・・・こほん、あの時から使ってないのです。士道に霊力を少し封印されているのでしょうか?それともまた別の要因?

 3つ目は、妹。千陽についてです。十香ちゃんがDEM社に連れていかれた時、私の前に立ちはだかった金髪蒼眼の少女は千陽なのでしょうか?発言や容姿から鑑みるにその可能性は高そうです。それに、二亜さんや時崎さんの発言も合わせるとほぼ100%の気もします。

 そして、最後にあの少女が千陽として、おじいちゃんは何故私と千陽にそれぞれの生存を伝えていないのでしょうか?そうすれば、私がこんな風になることも、千陽がDEM社に行くこともなかったでしょうに。

 以上4点が私が今、気になることです。

 

 さて、順番はどうであれ、1つずつ解決に向けて動いていこうと思います。

 

「あっ、いまいいですか?」

 

 私は、ポケットから電話を取り出して、目当ての人物へと電話をかけるのでした。

 

 


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