識別名:リーパー【完結】   作:兎秤

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六喰プラネット編スタートです。
当初の予定では書くつもり無かったのですが、話が上手くまとまらず書くことになりました。



六喰プラネット
少女は隕石の飛来を目撃した


 

 

 お正月の初詣などのイベントが左手がない事で行けなかった間は、天使の使用の練習をしていました。あとほんの少しでアレ(・・)がどうにか再現出来そうです。

 

 さて、今日は1月9日、月曜日。学校が始まりました。

 士道と学校で軽くで軽く挨拶をしましたが、左手や初詣の誘いを断ったことに対しては、特に違和感を持たれていないようです。

 登校してからしばらくすると我らが担任のタマちゃん先生がどんよりとした負のオーラを纏わせなが教室の扉を開きました。

 

「・・・・・皆さん、あけましておめでとぉございます。冬休みはどうでしたか?クリスマスに大晦日にお正月・・・・・きっと楽しいことがあったんでしょうねぇ・・・・・」

 

 なんでしょう・・・・・定番の挨拶なのですが負のオーラも相まって、物凄く怖いです。

 

「・・・・・皆さんは今年何歳になります?2年生から3年生に上がる訳ですから18歳ですね。早生まれの人は17歳かもしれませんね。先生が誕生日3月なんですけどね、何歳になると思います?」

 

 来禅高校の名物教師のタマちゃんといえば、崖っぷち乙女29歳。それは、クラス全員に認知されてる事ですが、それを口にする人はいませんでした。

 

「私・・・・・今年ついにアラサーを卒業してサーになるんですよ。うふ・・・・・ふふふ・・・・・凄いでしょう?」

 

 ダメですね。完全に目がいってます・・・・・

 

「た、タマちゃん・・・・・」

「シャラップ。これから私に話しかける時は言葉の前と後にサーをつけてください」

「さ・・・・・サー・イエス・サー・・・・・サー・タマちゃん、何かあったの?・・・・・サー」

 

 居た堪れなくなった亜衣さんがタマちゃん先生に話しかけようとすると、タマちゃん先生はメガネを光らせわけがわからない事を言い出しました。それに対して、亜衣さんは気圧されながら敬礼をします。そして、改めて亜衣さんがタマちゃんに質問します。

 

「別に何もありませんよ?大丈夫です。ただ喜ばしいニュースがあります。小学校からの同級生で、親友のエリちゃんが来月結婚するそうです。うふふ、嬉しいなぁ。エリちゃんはとってもいい子ですから、きっといいお嫁さんになりますよ。誕生日やクリスマスは毎年一緒に休んでくれましたし、バレンタインなんかはお互いにチョコを交換し合ったりしてました。お酒が入ると泣き、上戸になって、『うがー、もし結婚できないまま30になったら、私を貰ってくれタマー』と叫びながら抱きついてきたりしましたっけ。

 

(中略)

 

 ふ・・・・・ふふふ、また、また一人同級生結婚しちまった・・・・・くそっ、くそっ、結婚しちまうのはいい奴ばっかりだ。みんな、みんな俺を置いて出ちまった・・・・・教えてくれ・・・・・俺は一体、あと何回お前らの結婚式に出ればいい・・・・・!?待っててくれよ、みんな俺もすぐそっちに・・・・・は、はは、また売れ残っちまったな。どうやら俺は縁結びの神様に嫌われているらしい・・・・・

 

・・・・・はい、では出席を取りまぁす」

 

 本当に誰か貰ってあげて!タマちゃん先生はいい人なんですけど、何でこうも結婚出来ないのでしょうか?

 

「サー・全然大丈夫じゃないじゃん・サー!」

「サー・ちょっと休んだ方がいいよ・サー!」

「何言ってるんですか。大丈夫ですよぉーーーーーただ、もし今目の前に悪魔が現れて私の命と引き替えに1つだけ願いを叶えてくれると言ったら、来月あたり日本に巨大隕石でも落としてくださいって言うかもしれないくらいです」

 

 全然、大丈夫じゃーーーーーん?

 

「サー・だからそういうとこ!サー!」

「サー・完全に、休み明け前の小学生みたいな思考になってるじゃん・サー!」

「うふふ、冗談ですったらぁ。ちちんぷいぷい隕石落ちろー」

 

 タマちゃんがチョークを1本持ち、くるくる回して窓の外に向かってえいっと掲げると、同タイミングで校庭から爆音が鳴り響き、教室を物凄い衝撃波が襲いました。校庭を見ると、黒い機械の1部のような塊がクレーターを作っています。

 

「・・・・・い、隕石?」

「・・・・・はうっ」

「う、うわぁぁぁああ!タマちゃんが隕石を呼んだぁぁああ!」

「知らず知らずのうちに悪魔と契約を!?」

「タマちゃぁぁあん!死んじゃいやぁぁぁああ!」

 

 教室内はタマちゃんが悪魔と契約して本当に隕石を落としたのかと阿鼻叫喚となっていました。私も突然の事に驚いていましたが、隕石飛来(それ)以上に気になることがありました。

 

「今の霊力は、いったい・・・・・」

 

 私は今まで感じたことの無い、未知の精霊の霊力を感じたのでした。

 

 

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