そして、明日からついに学校が・・・・・レポート地獄が始まるため、更新が遅れます(確信)。
DEMの急な襲撃に慌てますが直ぐに落ち着きを取り戻し、避難を始めました。そもそも、何故この基地の場所がバレたのか、内部に間者が居たのかと思いましたが、DEM側はそんな煩わしいことをしなくても、調べれば分かってしまうのです。何故なら、DEMには全知の魔王〈
現在、私は士道を含めた精霊組とフラクシナスを目指し避難を進めています。DEMが襲って来た理由は分かりませんが、恐らく精霊組かウッドマン氏のどちらかでしょう。私的には、DEMの最終目標が原初の精霊であるなら、ウッドマン氏の方が確率が高いと思います。
ちなみに、現在ウッドマン氏とカレンさんは消さなければならない情報を消してから避難すると言って別行動をとっています。ウッドマン氏が狙われていると踏んでる為、士道が狙われる確率が減ると考えれば、ありがたいのですが・・・・・大丈夫しょうか?
既にバンダースナッチやウイザードがかなり侵入してきているようで、先程からひっきりなしに襲ってきますが、折紙さんや十香ちゃんを筆頭とした精霊組が蹴散らし、順調にフラクシナスに向かえていました。
「ーーーーーっ!みんな下がって下さい!」
突然そう叫んだ私に驚きながら全員が動きを止め、それと同時に、通路の壁が破壊され私たちの前に男が現れました。
ウッドマン氏狙いだという予想はハズレのようではすね。出来ればハズレて欲しくはなかったですが・・・・・
「アイザック・ウェストコット・・・・・」
私たちの目の前の壁を突き破り現れたのは、〈
アイザックの姿を確認するやいな、折紙さんが〈
「素晴らしい。迷いのない、そして、正確な一撃だ」
「・・・・・ち」
アイザックは、折紙さんの攻撃を難なく受け止め、不敵な笑みを浮かべます。
「たが、残念だな。限定された天使の力程度では傷を付けられない。
ーーーーー〈
アイザックの呼び掛けにより、1冊の禍々しい本が現れます。それを見て、今まで天使を解放していなかった子達も限定霊装や天使を顕現させました。
「はぁっ!!」
最初に飛び出したのは十香ちゃん。地面を力強く蹴り〈
「邪魔をするなぁぁあ!」
十香ちゃんはウイザードを力任せに薙ぎ払い、アイザックを睨みつけました。しかし、こんな状況でもアイザックは笑みを浮かべていました。
「勇猛なり。素晴らしきかな〈プリンセス〉ーーーーーしかし、残念だ。本当ならば、相手をしてあげたいところだが、今日の目的は君たちではないんだ」
なら、帰ってくれません?
「ただ、君たち、放置していたら、何かと厄介そうだしね・・・・・そうだな。ちょうどいい。君の力を見せてくれ」
アイザックはこのまま帰る気はなさそうで、空中に浮かんだ本に語りかけるようにそういい、魔王の力を行使しました。
「〈
「十香ちゃんっ!」
「・・・・・っ!十香!」
私は霊力の動きを読み取って、士道も何かを感じたのか十香ちゃんに危険を知らせようと声を上げます。次の瞬間、十香ちゃんの足元の空間が歪み、そこに巨大な開かれた本が現れます。十香ちゃんは咄嗟に飛び退こうとしますが、まるで十香ちゃんを飲み込むように勢いよく本は閉じ、そのまま十香ちゃんごと姿を消してしまいました。
「きゃ・・・・・!」
「な、何よこれは!」
「く・・・・・!」
「ちっ、〈
「わ、こ、このっ!」
「し、士道、さーーーーー」
十香ちゃんを飲み込んだ本は次々と私たちの足下に姿を現し、1人また1人と飲み込んで行きます。私は霊力の動きをみて、躱していましたが限界は近そうです。
「くそっ!てめぇ、みんなをどこにやった!」
「はは。そう、鼻息を荒くしなくても大丈夫だよ。すぐに会える」
そう言うとアイザックは、ついに士道の足元にも本を出現させて飲み込もうとしました。
「くっ!〈
「千夜!?」
ついに天使を顕現させ、自分の足元にも鎌を突き立て本の霊力を奪い、そのまま士道の元へ駆けつけました。士道に思い切り見られていますが、出し惜しみしている余裕はありません。出せる限りの力を出し、士道へ向かって駆けました。しかし、あと一歩のところで間に合わず、士道を飲み込んだ本はその姿を消してしまいました。
「士道をっ!・・・・・士道をどこにやったのですか!」
「そう睨まないでくれ〈リーパー〉。彼らは無事だよ。ただ少しの間、幻想の世界の中で惑ってもらっているのさ」
「御託はいいので士道を返して貰えますか?」
「それは了承しかねるな」
「なら、力ずくできかせるまでです」
大鎌を振り上げ、アイザックに向けて振り下ろします。しかし、アイザックを守るようにウイザード達が攻撃を防ぎました。エレンさん程の出力がないため難なく吹き飛ばすことが出来ますが、アイザックには届きませんでした。
「ちぃ!」
「いいのかい?こんな所で油を売っていても。今はこの施設内にはフラクシナスがあるんだろ?それを我々が占拠してしまえば〈ゾディアック〉の所へ行く手段が失われてしまうが」
「結局、士道がいなければ同じですよ」
「それもそうだーーーーー君たち後は頼んだよ。私はこの後古い友人に会いに行くからね」
「「「「はっ!」」」」
立ち去ろうとするアイザックを追おうしますが、その行く手をウイザード達が塞ぎます。鎌を振り回しウイザード達を次々と蹴散らしますが、全員倒しきった時にはアイザックの姿はどこにもありませんでした。
霊力で探ろうにも反応はなく、完全にアイザックを見失ったことになります。もし、【未来記載】で会わないようにされたら最悪です。
そんな事を考えている間にも、施設の破壊は進みます。あちらこちらから爆音と悲鳴が聞こえてきていました。
「迷っていても仕方ありませんね・・・・・アイザックを探しつつ、他の人の救出をしましょう」
救出するのはいいとして、死神達や【
「【
霊力を大量に消費し、私の目の前には3人の少女が現れました。
「お待たせしました。凛音、万由里ちゃん、鞠奈さん」
「やっとこっちで会えたね、千夜ちゃん」
「はぁ、本当にやっとよ・・・・・時間かかりすぎじゃないの?」
「まぁ、こっちに来れたことは感謝してるわ」
私は、【
「状況は見ての通りです。みんなはラタトスクの人たちとフラクシナスの保護をお願いします。私はアイザックを探して士道救出に向かいます」
「うん、分かったよ。気をつけてね」
「ちゃんと士道達を助け出してきてよね」
「こっちの事はあたし達に任せなさい」
「〈
「〈
「〈
ーーーーー凛音は士道の願いを歪んだ形で叶えようと世界を繰り返した天使を。
ーーーーー万由里ちゃんは精霊の力を持つのに相応しい者か見極めるための世界のシステムの天使を。
ーーーーー鞠奈さんは電子世界で生まれ、士道をゲームの世界に閉じ込めた天使を。
それぞれが馴染みのある天使を顕現させました。
「それじゃあ、行きますよ!」
「うん!」「「えぇ!」」
私たちは、それぞれの役割を果たすため動き出したのでした。
〈
フラクシナス→トネリコ属→
って、感じに考えました。電界は電子世界からですね。