識別名:リーパー   作:兎秤

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六喰、可愛いな。本編のキャラでトップクラスで好きです。七罪と六喰がツートップで好きなんですよね。
作者はロリコンじゃないです。ロリも好きなだけです。
ゲームを入れれば凛音と鞠亜がツートップですからね。セーフセーフ。



死神は星獣に記憶を閉じられた

 私の処遇が決まった後に六喰ちゃんが現れて士道とのデートをしたそうで、今日は士道と六喰ちゃんがデートをしました。

 結果は上々。まずまずと言ったところです。

 

 士道への六喰ちゃんの好感度は高い方でデートも六喰ちゃんが突拍子のない事をした事以外は特に問題なく進みました。突拍子のない事とは六喰ちゃんが外を霊装でうろついたり、人前で天使を使ったり、士道の前でなんの恥じらいもなく裸になったりしたことです。

 六喰ちゃんのについて今回分かったことは、髪を切る事をかなり嫌がるということぐらいでした。

 

 そう言えば、鞠亜ちゃんが出している選択肢は本命と対抗と大穴の3つで構成されているらしいです。毎回地雷を仕込んでいるなと思ったら、大穴でしたか。・・・・・大穴すぎません?

 

 六喰ちゃんの霊力は今回は封印することが出来ませんでした。突然、六喰ちゃんが帰ってしまったのです。また会おうと言っていたあたり、士道がやらかしたという訳ではなさそうです。

 ただ、心配なことがあります。六喰ちゃんが帰る前の会話は六喰ちゃんと付き合う上で他の精霊に会うなというものでした。まぁ、士道はそれを拒否しましたけど。怖いのはその後、六喰ちゃんは士道に任せておけと言ったことです。言ったい何をしでかすのでーーーーーっ!?

 

「むん。気づかれてしまったか。他の者達は簡単にいったのじゃがな」

「六喰ちゃん?」

 

 急な霊力を感知し飛び退くと、そこには六喰ちゃんが〈封解主(ミカエル)〉によって開かれた扉から出て来ました。

 

「何しに来たんですか?お茶しに来た・・・・・って、雰囲気ではありませんね」

「うむ。主様は優しいからな。うぬらを放っておけないそうなのじゃ。だから、うぬらにはむくと主様の為に主様の記憶を閉じさせてもらうだけじゃ」

「他の者達は簡単だったって言いましたけど・・・・・まさか!」

「むん。うぬの考えている通り、うぬで最後じゃ」

 

 という事は、他の精霊の子達は少なくとも記憶を閉じられてしまっているわけですね。もしかしたら、精霊と関係がない人でも士道と関係がある人は全員記憶を閉じられている可能性がありますが・・・・・

 

「むふん。それではうぬの記憶も閉じさせてもらうぞ」

「させると思いますか?〈霊魂看守(サリエル)〉!」

 

 天使を顕現させ家の外へ飛び出ます。六喰ちゃんも〈封解主(ミカエル)〉を使い外への扉を作り出し、私に続いて出て来ました。

 

「【(セグヴァ)】」

「さません、【魂を喰らう者(イーター)】」

 

 六喰ちゃんが記憶を閉じようと集めた霊力を奪いその行動を防ぎます。六喰ちゃんは少し煩わしそうな顔をしました。

 

「むぅ・・・・・まずは先に動きを止めねばならんようじゃな。【(ラータイブ)】【(セグヴァ)】」

「えっ?・・・・・逃げた?」

 

 六喰ちゃんは空間に扉を開けその中に消えていきました。そして、霊力反応が感じられなくなっていました。

 本当に逃げたのでしょうか?いや、私の士道の記憶を閉じなければ六喰ちゃんの目的は達成出来ないはず。なら、その理由は・・・・・

 

「わざと逃げたように見せかけた・・・・・?っ!まさか!」

 

 気がつくと漏れ出す霊力を閉じた(・・・)六喰ちゃんが鍵型の天使、〈封解主(ミカエル)〉を後ろで構えてました。

 

「このっ!【月喰狼(ハティ)】!!」

「【(セグヴァ)】」

 

 六喰ちゃんが鍵を閉めるように捻った瞬間、私は意識を失ったのでした。


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