次、出せるのは・・・・・正月ぐらいかな?
「裏紙さん!琴里ちゃんにサポートして貰えるよう連絡してください!」
「う、裏紙!?わ、わかりました」
あの戦いの中に士道を突っ込ませる事は流石に出来ません。全力の精霊同士の戦いではいくら士道でも体が持ちませんので、フラクシナスで最大限サポートしてもらわねば今回の封印はかなり難しいです。なんで自分で電話しないかというと、昨日から士道達を見張っていた為、充電切れしてるんです。
『折紙!あなた一体何をしていたの!?十香は・・・・・それにあの精霊は何者!?』
「すいません、後で説明します!時間がありません!手を貸してください!このままじゃ歯が立ちません!フラクシナスのテリトリーで2人の動きを少しでも抑えれませんか!?」
『それは・・・・・可能だとは思うけど、あのレベルの精霊を完全に抑え込むことは不可能よ。せいぜい体が重い程度に感じるぐらいだが、それだけじゃーーーーー』
「そこからは、俺に任せてくれ・・・・・!」
『な・・・・・っ!?何言っているの。そもそもあなた・・・・・』
「詳しく説明している時間はないけど、俺はあいつらを止められる方法を1つだけ持ってるんだ。だから頼む。俺を信じて力を貸してくれないか!」
『・・・・・わかったわ。こちらでやれる事はやるつもりよ。あなたの健闘を祈るわ』
ほっ・・・・・よかった。もし、納得して貰えなかったら、1度フラクシナスまで解除しに行かないと行けませんでしたし、納得してもらえてよかったです。
さてさて、裏紙さんも士道も準備万端のようですね。
「琴里ちゃんに変わって、コホン・・・・・ーーーーーさぁ、私たちの
━━━━━━━━━━━━━━━
さて、封印するためにまずはあの2人の戦いを辞めさせる、もしくは分断させなければなりません。士道は封印出来る可能性が高い六喰ちゃんを任すのがいいでしょう。その間、転香ちゃんを足止めしなければならないのですが私と裏紙さんと2人がかりなら十分やれます。
私は霊装とCRユニット〈ブリュンヒルデ〉を同時に纏った裏紙さんと共に転香ちゃんに向かって行きます。
「ふんっ!」
転香ちゃんが〈
ですが、目には目を歯には歯を反転には反転です。
「【
私は石突きを自らに叩きつけ、強制的に反転をします。流石に力では勝てませんが、速さや手数を合わせれば同格にはなれているはずです。
「〈
骨で出来た鏃のような武器が生成され次々と転香ちゃんに向かって射出されます。転香ちゃんは身を翻して躱しますが、これの真骨頂はここからです。
「追尾持ちか・・・・・小賢しいっ!!」
転香ちゃんに躱された鏃は向きを変えて再び転香ちゃんに襲い掛かります。ですが、転香ちゃんは難なく、一つ一つ確実に壊してしまいます。
「裏紙さん!」
「はい!はぁぁぁあっ!」
「ちぃ!」
ダメージを与えることよりも撹乱目的で放った鏃はその役目を十分に発揮し、転香ちゃんの背後をとった裏紙さんがブレードを振り下ろしました。
大剣で防ぐのも回避すのも出来ない的確なタイミングで飛び込んだ裏紙さんでしたが、転香ちゃんは左手でブレードの側面を殴り軌道を変えて難を逃れます。
十香ちゃんの〈
そんな事を考察していると、急に地震が起こりました。日本なら地震ぐらいならよくあることですが、地震は収まる様子はありません。さらに、地球自体に霊力による干渉を感じます。さらに、精霊組が6箇所で霊力を発してるのを感じ取りました。
「裏紙さん、後は頼みます!死神数体置いておくので!指示すれば裏紙さんの言うこと聞きますので!」
「えっ!?嘘ですよね!?ちょっとぉ!!」
悲壮な声を上げる裏紙さんを置いて、私は1番近い二亜さんがいる場所に向かい現状の確認に移ります。
「二亜さん!琴里ちゃんに連絡つきますか!」
「ちーちゃん!?OK、ちょ〜っと待ってね」
しばらくすると、テリトリーによる回線が設立できたようで琴里ちゃんが通信に出ます。
「琴里ちゃん!現状は!」
『千夜姉!?今までなにをしてたのよ!』
「それは後でお願いします。六喰ちゃんが地球の自転を閉じたんですか?」
『そ、そうよ。今は、四糸乃、耶倶矢、夕弦、美九、七罪、二亜に
「やっぱりですか・・・・・」
地球の自転が止まったら大変なことになる事だけは予想がつきます。何とかして止めませんと。
「琴里ちゃん、
『そんなこと出来るの!?』
「何とかします」
『わかったわ。千夜姉、頼んだわよ』
通信が切れてしばらくすると一機の
「【
自分の霊力と【
「開っけぇぇえええええ!!」
私は全力を尽くして自転を妨げた霊力を全て取り込み、ロックを解除しました。それと共に地震は収まりました。
その後、士道の活躍により無事に六喰ちゃん、転香ちゃんを封印することが出来たのでした。