識別名:リーパー【完結】   作:兎秤

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少女はチョコ作りに勤しんだ

 時崎さんと手を結んだのが2日前。その間様々なことが起こりました。まず、〈ニベルコル〉という〈神蝕篇帙(ベルゼバブ)〉によって生み出された、精霊に近い存在が何度も士道を襲いに来ました。悔しい事に、私の警護だけではどうにもならなかったようで、何回も時崎さんが襲撃を伝えてくれました。

 

 士道と時崎さんの勝負は未だ着いておらず、お互いにお弁当を食べさせあったり、通学デートをしたりとしています。そして、勝負は2月14日の放課後デートに持ち込まれる事になりました。

 

 フラクシナスと精霊組の動きとしては、時崎さんの大人の余裕に士道が負けないように、大人組(笑)の二亜さんや美九さん、折紙さんの3人がベットに潜り込んだり、四糸乃ちゃんや琴里ちゃん、七罪ちゃんが〈贋造魔女(ハニエル)〉で変身して大人の姿になり、士道を誘惑したりとしていました。結局全部空回りで終わりましたけど・・・・・

 あとは、バレンタインに向けてみんなでチョコを作ることになりました。士道はホワイトデーのお返しが大変になりそうですね。10人以上の女の子に返さないといけませんし、ホワイトデーは3倍返しですしね。・・・・・良く考えれば、なかなかに酷い制度ですね。1ヶ月で3倍。1年で36倍・・・・・闇金の方がまだマシでは?

 

 さて、今は何故か時崎さんも一緒にバレンタインに向けてチョコ作りをしています。

 

「千夜さーん。常温でもトロトロしていて固まらないチョコがつくりたいんですけどぉ・・・・・あ、でも完全な液体じゃない感じでぇ、私の体に塗れるぐらいの粘度が欲しいんですけどぉ」

「食べれるローションにパウダーチョコでも混ぜれば・・・・・って、何しようとしてるんですか!?勿体ないからやらないでくださいね!そんなの士道は受け取ってくれませんよ」

 

「ちーちゃん。1粒食べたら少年の少年が元気100倍になっちゃうようなやつが作りたいんだけど、何入れればいいかな?やっぱりスッポン?」

「折紙さんじゃあるまいし、私が知るわけないじゃないですか。チョコレート自体が媚薬みたいなものなのでそれで我慢してください」

 

「折紙さん?そのシリコンは何に使うんですか?」

「型取り」

「・・・・・何の?」

「私」

「さすがに士道でも引きますよ!あと、絶対お腹壊します、量を考えてください!」

「確かに、ならばクオリティを保ったままのダウンサイジングは手作業では困難。至急3Dプリンターを用意しなければ」

「・・・・・もういいです」

 

「むぐむぐ・・・・・」

「十香ちゃん、そんなに食べたら士道の分がなくなりますよ!」

「はっ!いつの間に!?お、おのれ狂三・・・・・なんと恐ろしい攻撃を・・・・・むぐむぐ」

「いや、関係ないですよ!?」

「うふふ、どうやら効いてきたようですわね」

「時崎さん!?」

 

「チョコレート・・・・・どうやって溶かすのでしょうか?」

「むん・・・・・焼けばいいのかの?」

「要は溶ければいいんでしょ?簡単よ」

「琴里ちゃん!?チョコをお湯に直接入れないで!」

 

 これ、私が作る暇あるのでしょうか・・・・・?

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