識別名:リーパー【完結】   作:兎秤

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 重大なネタバレ注意(今更)


狂三ラグナロク
少女は悪夢の過去を知った


 2月14日、バレンタインデーであり放課後に士道が時崎さんとデートをする日。なんとか完成させたチョコレートを士道に渡し、時崎さんとのデートとを監視しました。途中、〈ニベルコル〉の襲撃や時崎さんによるフラクシナスの監視妨害などがありましたが、士道は無事回収し一息付く間もなくこれからの事を話し合います。

 士道はフラクシナスに回収されてから直ぐに、精霊組に招集をかけるように琴里ちゃんに頼み、集まったメンバーにこれまでの事を話し始めました。

 

 時崎さんが倒れたことや、時崎さんが士道が何回も死んでいる事を伝えたことも驚きましたが、私が1番驚いたのは時崎さんの過去についてでした。どうやら、士道は時崎さんの〈刻々帝(ザフキエル)〉で時崎さんの過去を追体験したようです。

 

 時崎さんは正義の味方を自称する崇宮澪(たかみやみお)と言う人物から力を受け取り精霊となったこと。

 崇宮澪に騙され、反転した精霊になってしまっていた友達を自分の手で殺してしまったこと。

 精霊とは、崇宮澪によって霊結晶(セフィラ)を与えられた者であること。

 そしてーーーーー

 

 

ーーーーー時崎さんの真の目的は、30年前に現れたまだ誰にも霊結晶(セフィラ)を与えていない崇宮澪を殺し、全てを無かったことにすること。

 

 

 それぞれが、時崎さんの行動や思惑に困惑しながも士道の話を聞きました。時崎さんの過去に思うこともありますが、それよりも気になったのは"崇宮澪"という存在です。

 "崇宮"は真奈ちゃんの苗字と同じ、つまり士道の前の苗字と同じなのです。更に、"澪"は前に士道が霊力を暴走させた時に、意識が朦朧としていた状態で口走った名前なのです。何らかしらの関わりがあると考えて、六喰ちゃんの〈封解主(ミカエル)〉を利用し思い出そうとしましたが収穫は無しでした。関わりがある事は分かっているのですが、それ以上は分かりませんでした。士道が記憶の中で何かを見たのは覚えているのに、何を見たかを覚えていられなかったのです。

 

 さて、時崎さんの過去を知って1つ疑問が出てきました。霊結晶(セフィラ)を崇宮澪に与えられた人間の事であると結論づけられました。

 

 なら、私は?

 

 私は霊結晶(セフィラ)を受け取っていません。こう考えると私はどうして精霊になったのでしょうか?凛音のように霊力の集合体でもないし、万由里ちゃん見たいなシステムの産物でもない。鞠亜ちゃんや鞠奈さんのような人工精霊でもない。体もこんな状態(・・・・・)でも動きますし、本当に私って何なんでしょうか?

 

 結局、考えても考えてもその答えが出ることはありませんでした。

 

 

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