「・・・・・少し予定が狂ってしまったが、まぁいいだろう。結末は何も変わらない」
澪さんの声に答えるように、澪さんの背後に無機質な大樹が姿を現し、それに合わせて異空間が膨張していきました。さらには、頭上には花のような天使が姿を現します。
「・・・・・十香、あれは?」
「うむ―――〈
十香ちゃんの簡潔な説明を受け、私と士道は汗を滲ませます。
「・・・・・何ですかそのチート性能?」
「・・・・・それって、滅茶苦茶ヤバくないか?」
「あぁ、ヤバいぞ。―――諦めてしまったか?」
「「まさか」」
私たちの返事を合図にするように、十香ちゃんが地面を蹴り、〈
「・・・・・!」
十香ちゃんの剣撃が触れる瞬間、澪さんは何かを感じとったのか体を反らしました。そして、その剣撃は僅かですが霊装の1部を切り裂きました。
「―――おおっ!やったぞ!攻撃が通ったぞ!」
「あぁ・・・・・って、全然ダメージはなさそうだが」
「何を言う!先ほどまで【
「何だって・・・・・?」
何それ硬すぎません?【
「・・・・・よもや君が私の力を奪うとはね」
どうやら、澪さんの力を十香ちゃんが得ているようです。澪さんの中から脱出する際に奪ったのでしょうか?でも、澪さんの力があれば澪さんを傷つけられるという事は私にも可能という事ですね。
「〈
澪さんがそう唱えると、何も無い場所から剣のように鋭い〈
「―――〈
十香ちゃんの呼び声に応ずるように、地面から巨大な玉座が姿を表します。それを、目にした澪さんは両手を前に突き出しました。
「〈
攻撃が通るようになった十香ちゃんの【
私はそれを見て慌てます。いかに【
いくらか十香ちゃんが澪さんの力を持つとはいえ、アレを浴びればタダではすみません。私は十香ちゃんのもとへ行こうとしますが、〈
「―――【
十香ちゃんは王座の破片を剣ではなく鎧のようにその身に纏わせ、光線を身を捻り避けそのまま澪さんへ向かって行きました。そして、予想外の行動に反応が遅れた澪さんを十香ちゃんは斬り裂いたのでした。
「・・・・・見事だ、十香。・・・・・その気高き心に、思いに、最大限の敬意を表する。―――私も、それに応えよう。
―――〈
瞬間、世界が光で包まれました。そして、十香ちゃんが一瞬で消失したのでした。