(っ'-')╮=͟͟͞͞ [2話目]
繭が閉じてからしばらくすると、私達を守っていたそれは、少しづつ音を立てて崩壊していきました。それは、戦いの終わりと、同時に崇宮澪という1人の少女の消失の意味を持っていました。
光が中に差し込み、少しづつ外の様子が明らかになり、そして―――
―――私達に新たな絶望をもたらしました。
「そんな・・・・・嘘だろ?なんで・・・・・なんでまだそこにいるんだよ!!―――ッ!!アイザック・・・・・・ウェストコットォ!!」
空には依然と佇む魔王の姿があったのです。しかし、アイザック・ウェストコットとしての意識はそこには無く、ただ魔王として霊力を暴走させ天使を暴れさせているようでした。
「―――なんだよ・・・・・・なんだよ、それ。―――澪の頑張りは!犠牲は!無駄だったっていうのかよ!!―――アイザック・ウェストコットォォオオオオオ!!」
士道が叫ぶと彼の周りには風が吹き荒れ、彼を浮かび上がらせます。そして、そのままアイザック・ウェストコットの元へと突撃をしようとしました。
「待つのだシドー!」
「そうよ!無闇に突っ込んだら一瞬で一蹴されるわよ!!」
「何か対策を練るべき」
十香ちゃんは無謀な突撃をしようとした士道の腕を掴み、彼を制止させました。それでもなお突っ込もうとする彼に琴里ちゃんと折紙さんが落ち着くように促します。
「だけど!!」
「だけどでは無い、戯けが!!」
「叱責。少しは頭を冷やしてください!!」
3人に止められてなお、自暴自棄気味に声を荒らげる士道を八舞姉妹が叱りつけ、ようやく落ち着いたのか、彼は悔しそうにうなだれました。
「でも・・・・・・いったいどうしたら・・・・・・」
「うーん、流石のよしのんもコレにはお手上げだよ〜」
「むん・・・・・じゃが、なにか手を考えるしかないじゃろう」
「〈
「それだ!!―――二亜!狂三!頼めるか?」
「えぇ、早速探してみましょう。―――〈
「うがぁ〜、あたしのアイデンティティが!!くぅそぉ!アタシも―――〈
七罪ちゃんの案に賛同し、早速、時崎さんと二亜さんが〈
「ちょっとちょっと!まだ、見つからないんですかぁ〜?敵さんが迫ってきてますよぉ!」
「分かってるって!!」
「ちょっと、静かにして貰えませんこと?まだ、そこまで使いこなせていませんの!!」
焦った美九さんが2人をはやし立て、2人は慌てつつも検索を続けます。しかし、そんな事はお構い無しと、全てを無に帰す魔王―――〈
「くっそ!何かッ―――何か方法は無いのかッ!!」
士道はウェストコットを睨みつけ、どうしようもない現実を嘆くように叫びます。他の精霊のみんなも悔しそうに上空に佇む魔王を睨みつけました。
「一つだけ・・・・・方法があります」
皆が諦めつつある中、私は自身の全てをかける覚悟を決め、そう切り出したのでした。