識別名:リーパー【完結】   作:兎秤

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 お待たせしました。凜祢ユートピア編スタートです。アンケート協力ありがとうございます‪?参考になりました?
 ちょっと、分かりずらいかもしれないのでゲームの方を見るのを推奨します。
 結構長くなりました、ゆっくりと投稿してきます。


凛祢ユートピア
少女は日常に違和感を感じた


〜6月26日〜

 

「本当に、何でしょうかこれは・・・・・・」

 

 私は天宮市全域を囲うように出来ている霊力にため息をついていました。

 これが発生したのは十香ちゃんの霊力が暴走し、士道が巻き込まれた為、意識を失い倒れた日、つまり4日前でした。

 

 霊力に関することで起こっている不可解なことは2つあります。1つ目は先程から話題になっています天宮市全域を結界のように覆った霊力です。霊力が在るのは分かりますが流石に何のためにあるかは分かりません。2つ目は士道と十香ちゃん、四糸乃ちゃん、琴里ちゃんの間の霊力が逆流し続けている事です。今までもストレスが溜まったりした時は一時的になっていましたが、今は常にその状態なのです。

 ラタトクスで調べているそうですが私も私で調べましょう。

 ちなみに、士道は大丈夫そうでした。3日も目を覚まさなかった割にピンピンとしていました。流石に心配だったので少しホッとしました。

 

 そうこう考えているうちに、そろそろ士道の家に朝食をとりに行く時間ですね。

 

 私は戸締りを済まし士道の家へ向かいます。

 

「あれ?」

 

 私は外のいつも通りの光景を見て何故か違和感を感じました。特に違和感を感じたのは新天宮タワーです。

 

「別におかしな所はありませんよね?」

 

 特に気にせず私は士道の家に向かいました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「皆さん、おはようございます」

 

 この時間に私が来ることが分かっているため鍵はかかっていません。そのまま、リビングに入ると3人の少女がいました。十香ちゃん、四糸乃ちゃん、琴里ちゃんです。

 

「うむ、千夜おはようだ」

「おはよう・・・・・・ございます」

「千夜ちゃーん、おはよぉー」

「千夜お姉ちゃん、おはようなのだー!」

 

 各々が挨拶を返してくれますが、あれ?士道がいませんね。

 

「琴里ちゃん、士道は?」

「んー?多分、凜祢お姉ちゃんが起こしに行ってると思う」

 

 ・・・・・・凜祢?

 

「待ちきれん!私も起こしてくる」

「あっ、十香ちゃん士道はドロップキックで起こされると嬉しいらしいそうです」

「分かった、行ってくる」

「私も・・・・・・行きます」

「行っくよー」

 

 慌ただしく2人と1匹がリビングから出ていく、それとと入れ替わるようにピンクの髪の少女が入ってきます。

 

「あっ、おはよう千夜ちゃん。もう来てたんだ、今日は早いね」

「えっ?えっと・・・・・・おはようございます、凜祢」

「・・・・・・」

「凜祢?どうかしましたか?」

「いや、何でもないよ。ちょっと待っていてね。あとは並べちゃうだけだから」

 

 なんでしょう、何か変な感じがしました。私、今の今まで凜祢の事を覚えていましたか?・・・・・・いや、覚えていましたね。私は何を考えているのでしょう。

 凛音は士道と私の家の間の家に住んでいる同い年の子で、士道と同じ幼馴染です。これぞ、大和撫子って言う感じで男子からの人気も高いです。

 

 そうこう考えていると士道も着替えて降りてきました。

 

「おはようございます、士道」

「おはよう、千夜」

 

 軽く挨拶を交わしながら士道は席につきます。既に凜祢が用意した朝食がテーブルの上に並べてあります。どれも美味しそうです。

 私は口にだし巻き卵を運び入れます。うん、凜祢は凜祢の味付けがあり士道とはまた違っていいですね。

 

「やー、凜祢ちゃんは気が利くなー、理想のお嫁さんになれるよー」

 

 凜祢の四糸乃への気遣いを見たよしのんがそう言います。

 どうやら、熱いものが苦手な四糸乃ちゃんのために少しだけ味噌汁を冷ましておいたみたいです。あっ、味噌汁も美味しい。

 

 よしのんの言葉に同意するようにみんなが口々にいいます。

 

「おう、それは間違いないな。家事も安心して任せられるし」

「うむ、料理も絶品だしな」

「も〜、みんな本当にどうしたの?」

 

 凜祢は照れくさそうに微笑みました。可愛いです。

 

「そう言えば十香ちゃんのドロップキックはどうでした?」

「お前か!十香に妙な事を吹き込んだのは!無防備の状態でそんなの食らったら、本気でシャレになんねえよ!」

「士道なら余裕でしょう?それに失礼なこと言わないでください、確かに十香ちゃんにドロップキックを伝えたのは私ですが、私に伝えたのは琴里ちゃんです」

「結局、お前が主犯じゃねえか!今度からはそう言う妙な事を吹き込むなよ、琴里も」

「はーい、分かったのだー」

「最善の結果が得られるように、善処します」

 

 また、機会があればやりますがね。善処はします、善処は。

 

「あーすっごっく悪い顔してるー。コレまた絶対やるよー。テレビで政治家の人が同じ言葉使ってるの見た事あるよ、ねー四糸乃ー?」

 

 あっ、こらよしのん!それは言っちゃダメなやつです!四糸乃ちゃん、誤魔化してください。

 

「・・・・・・えっと・・・・・・はい」

 

 ・・・・・・素直でよろしいです。

 

「千夜ちゃん、あんまり悪さしたらダメだよ?」

「はい、分かりました!」

「なんで、凜祢の時は即答なんだよ!」

「まぁ、気にしないでくださいよ」

「まったく・・・・・・」

 

 少し落ち着きを取り戻し朝食に戻ります。

 

「あ、おにーちゃん!だし巻き卵いらないなら1個ちょーだい?」

 

 琴里ちゃんがそうおねだりすると士道はあっさり了承します。相変わらず兄妹仲がいいですね。あっ!私のだし巻き卵が逃げた!・・・・・・あー、落ちてしまいました・・・・・・

 

 落ちただし巻き卵を拾っているうちに琴里ちゃんは士道のだし巻き卵を食べ、凜祢が士道の減った分のだし巻き卵をあーんで食べさせていました。

 

「ほら、士道。あ〜ん」

「あ〜ん・・・・・・うん、うまい。いつもの凜祢の味だな」

 

 どうでもいいですけど、凜祢の味って響きが何かエロくないですか?

 

「ぬ!?凜祢、抜け駆けはずるいぞ!私もシドーに、食べさせる役をしたい!」

「あ・・・・・・私も、してみたいです」

「おー?私もあーんしたい!」

「なかなかやるねー。さすが士道くんー」

 

 みんなが私もと、収集がつかなくなって来ています。こういう時はーーーーー

 

「士道、あーんです」

 

 ーーーーー乗るしかないのです、このビックウェーブに!

 

「と、とりあえず今度な!遅くなると遅刻するし!あと、千夜!それさっき落としたやつだろ?人に何押し付けようとしてるんだ」

「あれ?バレていましたか」

「逆に何故バレないと!?」

「あ、千夜ちゃん落としたのは避けて置いて」

「分かりました」

 

 その後、士道が付けたテレビからニュースの声に耳を傾けます。今日はやけに天宮市のニュースが多いですね。

 動物園の園長と近隣のペットが行方不明ですか・・・・・・まさか、この霊力の結界のせいだったりしませんよね?まぁ、関係ないでしょう。深く考えすぎですね。

 皆は皆で宇宙人が来るなどと騒いでいます。それはそれでどうかと思いますが。

 

「十香ちゃん、ご飯大盛りにする?」

「うむ、よろしくたーーーーーッ!?」

 

 凜祢に十香ちゃんがおかわりを頼み、お茶碗を渡そうとした瞬間、霊力が乱れるのを感じました。それに苦しんだ十香ちゃんのてからお茶碗がこぼれ落ちます。

 

「おっと!」

 

 落ちる寸前でお茶碗をキャッチし割れるのを防ぎました。お茶碗が割れるなんて縁起が悪いですからね。っと、それより十香ちゃんは大丈夫でしょうか?

 霊力は平常とまでは行かないですがさっきより安定していますね。これなら大丈夫そうですか。

 

「ありがとう、千夜。この茶碗はシドーに大切にすると約束したものだったのだ」

「そんなに心配しなくても士道は割れたぐらいじゃ怒ったりしませんよ。別に雑に扱っていた訳では無いでしょう?割ったら割ったで、また買ってくれますし十香ちゃんの体の方を心配しますよ。それが士道ですーーーーーですよね?」

「あぁ、十香、本当に体は大丈夫か?」

「うむ、さっきも言ったがぜんぜん平気だ」

 

 結局そのあと十香ちゃんはおかわりを要求しましたが、よしのんの提案や皆の心配が重なりおかわりは我慢することになりました。

 

 こうして、賑やかな朝食を過ごしました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 学校に行く時間になりました。今は、士道を待っています。多分、琴里ちゃんと今後についての打ち合わせをしているのでしょうーーーーーっと、来ましたね。

 

「ほら、2人とも早く行かないと間に合わないかもよ?」

 

 家を出てから士道と十香ちゃんが話し出してしまったのに凜祢が催促をします。

 

「あ、ちょっと待ってくれ凜祢。これ渡しとく」

「ん?鍵?これ、なんの鍵?」

「あぁ、実は新しい鍵をつけることになってさ凜祢が入れないと困るだろ?」

「え、でも、私が持っていていいのかな?」

「いいも悪いも、凜祢は家族同然だし。合鍵があれば、家に遠慮なく来れるだろ?」

「ありがとう、士道・・・・・・大切にするからね」

「十香は無くさないようにな」

「分かっている!私だって大事にするのだ!」

「そ、そうか。よし!じゃあ、いい加減行くか!」

「ちょっと、待って下さい!」

 

 学校に向かおうとする士道の肩を掴みます。

 

「まだ、私は貰っていません!」

「あ、あー悪い、千夜。ほら」

「ありがとうございます、士道。多分大切にします」

「大切にしてくれよ!」

「大丈夫です。折紙さんに貸すぐらいです」

「やめてくれ!」

 

 私達は学校へ向かって歩き出しました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 本当に暑かったです。まだ、6月26日、夏も始まったかどうかのあたりです。つまりこれからどんどん暑くなると・・・・・・勘弁して欲しいですね。

 そう言えば、途中に士道が昔飼っていた猫を見つけて追いかけたって言っていなくなりましたけど、居たのは霊力で分かりましたが、猫じゃなくて時崎さんでしたね。時崎さんは今、何をやっているのでしょうか?たまに会いますが何をしてるのかはよく分からないのですよね。

 ぼんやり、考えていると士道達に殿町君が近づいて来て話をして始めました。話は朝のニュースでやっていた、ペットがいなくなっていっているのは、天狗牛の祟りだ、と言う話です。

 まぁ、精霊みたいな存在がいますからそう言う妖怪がいてもおかしくない気もしますね。え?朝は宇宙人を否定していたって?記憶にございません。

 

「よし、話は決まったな。じゃあ、今日の夜、皆で肝だめーーーーーじゃなかった・・・・・・お供え物持っていて池に集合だ!」

 

 今、完全に肝試しって言いかけましたよね?まぁ、夏の風物詩ですし、いいのでは無いのでしょうか。殿町君は驚かせようとするでしょうし、先に話をつけておきましょうか。

 

 私は今日の夜を楽しみにしながら授業を受けました。

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