識別名:リーパー【完結】   作:兎秤

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 本日2話目です。


少女は家の中を整理した

〜6月30日〜

 

 最近、士道と行動することが多いです。ここ3日間程ですが士道が私をよく誘ってくれます。今日は家の掃除を手伝ってくれる予定です。

 両親が死んでから整理をして居なかったのでやってしまおうと思ったのが始まりでした。

 ちなみに、私の家は1階にリビング、キッチン、トイレ、お風呂、物置。2階に両親の部屋、書斎、私の部屋、トイレ、そして開かずの部屋があります。この開かずの部屋は鍵が行方不明だそうです。

 

 士道が家にやって来たので整理を始めます。まずは1階の物置です。整理の途中、質問を投げ掛けてきた。

 

「千夜は、家族のことをどれぐらい覚えてるんだ?」

「そうですね、両親の見た目はほとんど覚えてませんね。一応、写真が残っているので知っていますが実感は湧きません。エピソードや声とかは結構覚えていますね」

「そうか・・・・・悪いな変な事聞いて」

「いえ別に・・・・・さて、1階はこれで終わりです。2階に行きましょう」

 

 士道を連れて2階に上がります。2階の整理する場所は両親の部屋と書斎です。

 

「千夜の家の2階に上がるのは久しぶりだな・・・・・あっ、ここは?」

「開かずの部屋ですか?鍵が無いから入れないとお爺ちゃんが言っていました」

「そうか・・・・・」

 

 そう答えた士道の顔はどこか寂しげでした。

 

「どうかしましたか?」

「え?」

「何か私、変なこと言いましたか?」

「いや、大丈夫だ。何でもないぞ!」

「士道は誤魔化す時目線で直ぐに分かりますよ」

「ぐっ・・・・・それ凜祢にも言われた」

「それで、本当に大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ。心配かけて悪いな」

「そうですか。何かあったら頼ってくださいね?」

「あぁ、その時は頼むよ」

 

 私達は整理に戻りました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 結局、理由は教えて貰えませんでしたね。何なんでしょうか?

 夜、私はデザートを買いにコンビニを目指しながら考えていました。

 いくら考えても分からないものは分かりません。

 

「あれ?士道?」

 

 目線の先に悩みの原因の士道が歩いていました。私は声をかけようと士道に寄っていきます。

 

 こんな時間にどこに行くのでしょうか?

 

 声が届く範囲についた時その疑問は解決されました。天宮タワーの横のモニュメントです。

 なんで、こんな所に?そう声をかけようとした瞬間、モニュメントが怪しく光だしました。

 霊力の動きを感じとり天使と霊装を展開します。霊力は勢いよく広がっていき私と士道を囲み結界となりました。そして、精霊ような存在が現れます。そいつはこれ以上近づくなと言わんばかりに士道の足元に攻撃をずらし放ちます。

 

「精霊なのか?」

 

 その答えはズバリNOです。あれは精霊ではなく、私の

生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】で生み出す死神に近い存在です。

 モニュメントを守っていますからガーディアンが一番しっくりくるでしょう。取り敢えず片付けましょう。

 

「〈リーパー〉!?」

 

 飛び出した私に士道が驚いた声を出します。私は気にせずガーディアンに向かって大鎌を振り下ろします。いとも容易くガーディアンは崩れ去り結界は崩壊しました。

 

「・・・・・助けてくれたのか?あっ!待ってくれ!」

 

 私は相槌だけ打ってその場をあとにしました。

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