識別名:リーパー【完結】   作:兎秤

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 今日の2話目は4時頃投稿です。


少女はまた日々を繰り返した

〜7月1日〜

 

 昨日のあのガーディアンは一体なんだったのでしょうか?あのガーディアンから感じた霊力は結界を張っているのと同じものでした。つまり、あの2つは同じ存在によるものだと分かります。あのモニュメントは結界の要とまではいかなくても支えている一部なのだろうと予想ができます。

 本当にこの結果を貼った精霊は何が目的なのでしょうか。私達を閉じ込めるや拘束するなら何らかしらの接触があるはずですが、特にそういった事もありませんし、外部で何かあるとしても謎の精霊の動きが少なすぎます。考えられるのは、この結界に何らかしらの効果があるということだけですが・・・・・

 時崎さんの【時喰(ときは)みの城】ぐらい分かりやすければいいですが、さっぱり効果がわかりません。

 分からないものは仕方ありません。

 

 気分転換と出来たら他の情報収集の為、私は散歩をしに外に出ました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「「あ」」

 

 散歩の途中、もう日が暮れ始めている時に士道と偶然会いました。

 

「少し一緒に歩かないか?」

「別にいいですよ」

 

 そのまま、2人で散歩をすることになりました。

 

「昨日は助かりました。昨日中で終わるとは思ってませんでした」

「いや、大したことないさ・・・・・」

「士道?」

 

 士道が足を止めた為私も立ち止まります。ここは、公園?

 

「千夜、覚えているか?ここで昔みんなでよく遊んだよな」

 

 士道は公園のブランコに腰掛けてそう言います。私もそれを聞きながら横のブランコに座ります。

 

「はい覚えていますよ。私と士道、凜祢に琴里ちゃん、4人でよく遊びましたね」

「・・・・・あぁ、そうだな」

 

 士道は昨日見せたどこか寂しげな表情をしました。士道は過去に何度もこんな表情を見せたことがある事を思い出します。

 見せるタイミングは大抵・・・・・私の昔の話をした後。

 

「やはり、私に関わる事なんですね?昔の私の」

「っ!」

「士道は顔に出すぎなのですよ。別に無理して聞きません。でも、もし良かったら教えてくれませんか?」

「でも、千夜が・・・・・」

 

 少しの間、沈黙が続く。

 

 そしてーーーーー

 

「千夜、実はーーー」

『ブーッブーッ!ブーッブーッ!』

 

 携帯の着信音が士道の言葉を遮ります。タイミングが悪いですね。

 

「士道、出てください」

「あぁ、悪い」

 

 士道が電話に出ます。しばらくは、待機ですね・・・・・士道はなんて言おうとしたのでしょうか。まぁ、もう少しすればわかる事です。っと、電話は終わった見たいですね。

 

「千夜悪い!急用が出来た!話はまた今度な!」

 

 士道は電話を終えるとそのまま走り去ってしまいました。

 

 士道が見えなくなってから、脳裏に変な光景が浮びます。士道が倒れ、その前に誰かが立っている・・・・・

 

 何でしょう。物凄く嫌な予感がします。

 

 私は士道の霊力を辿り士道を追いかけます。場所は新天宮タワー。

 

 嫌な予感がさらに大きくなります。

 

 新天宮タワーに入り士道はすぐに見つけることが出来ました。さらに、その先に精霊らしき少女を見つけました。私は士道達の方へ向けて速度をあげます。

 

 またです、何故かこの状況が初めてでは無い気がします。あの精霊と私は過去にあっているのでしょうか?・・・・・いえ、初めてのはずです。

 

 謎の精霊から霊力の攻撃が放たれ士道に向かっていき士道を吹き飛ばしました。

 私はあと少しのところで間に合いませんでした。

 

「士道ぉぉおおお!!」

 

 倒れる士道に向かって叫ぶように名前を呼び、駆け寄ろうとします。しかし、その瞬間に世界が光に包まれました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜6月26日〜

 

 

「はっ!!」

 

 私はベッドの上で目を覚ましました。頭上では目覚まし時計が電子音を響かせています。時計には6/26(月)7:00と表示されていました。

 

「なにか凄い夢を見た気がしますが・・・・・」

 

 思い出せません。夢とは思えないリアルな夢だった気がします。

 まぁ、夢は夢です。早く着替えて士道の家へ朝食を取りに行きましょう。

 

 私は疑問を気にすること無く普段の生活に戻りました。

 

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