識別名:リーパー   作:兎秤

3 / 154
 2話目です。完全にオリジナルの話です。

 デート・ア・ライブ本編のキャラは出ません。

 お気に入り登録ありがとうございます。


少女は肉体を取り戻した

 さて、自己紹介がまだでしたね。

 私の名前は魂月千夜(たまづきちや)、魂の月に千の夜と書いて魂月千夜です。

 

 私は気がつくと空間震を起こす精霊とやらになってしまっていて、ASTに命を狙われここまで逃げて訳ですがーーーーーこれからどうしましょうか・・・・・・取り敢えず、祖父に連絡を入れますか。

 私は両親は亡くしているため祖父に育てられています。まぁ、何故かほとんど覚えてませんが。そんな訳で、前に住んでいた家もありましたが今は祖父の家に住んでいます。

 

 自動販売機の中に残っていた10円玉を使い公衆電話で電話をかけます。

 

「あ、もしもしお爺ちゃん?千夜ですけどーーーーー」

『千夜だと!?ふざけるな今はそんなお巫山戯に構っている暇はない!?』

「え?ちょっとーーーーー切られました・・・・・・」

 

 何かすごい焦っていたみたいだけど何なんでしょうか?それに私が私ではないと言う確信があったみたいですけど・・・・・・まあ、歩いて帰ればいいですか。

 

 

〜精霊帰宅中〜

 

 

 はい、我が家に帰ってきました。相変わらずとても大きな日本家屋ですね。

 

「え!?お嬢様!?でも、色が違う・・・・・」

「あっ、中居さんではないですか」

「やっぱり、お嬢様!?」

 

 この人は中居さん。基本はお爺ちゃんのお世話をしているのですが・・・・・・どうしたんでしょうか、まるで死人でも見たような顔して。

 

「お、お嬢様、病院に搬送されたのではなかったのですか!?」

「え?病院?」

「行方不明から見つかったと思ったら、死亡している状態で見つかったって病院から・・・・・・」

 

 だから、お爺ちゃんは電話を切ったのですか。あれ?行方不明だった?死亡している状態で見つかった!?

 

「中居さん。その病院の名前は?」

「え?は、はい!ちょと待って下さいね。えっと、病院名はーーーーー」

 

 直ぐにその病院に向かいました。かなり大きい病院で意外と近場にあった為、直ぐにつくことが出来ました。

 病院の見取り図から霊安室を探して向かいます。

 

「お邪魔します」

 

 霊安室には一つだけベットが置いてありそこに寝かされていたのは黒髪の少女、紛れも無く私自身です。

 

「いったいどうなっているんでしょう?」

 

 私は寝かされている私の体に触れます。すると、中に引っ張り込まれるような感覚を感じ、気がつくと視点が寝ている私へと移っていました。

 しかし、肩にかかる髪を見ると黒髪ではなく白髪でした。

 

「融合でもしたのでしょうか?」

 

 分からないことばかりですが、とりあえずはいいでしょう。後で考えます。

 

 これから、どうしようかと迷っていると扉が開かれて人が入ってきます。入ってきた人は私の顔を見るなり腰を抜かし飛び出して言ってしまいました。

 

「魂月さん!?」

 

 しばらくすると医者らしき人が慌てて飛んできました。奇跡だとか言っていましたが、まあ良いでしょう。

 結局、検査をしてから1日拘束されました。

 

 その後、お爺ちゃんにめちゃくちゃ泣かれたのは、また別の話です。行方不明も死んだのも覚えないんですけどね・・・・・・

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。