識別名:リーパー   作:兎秤

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高評価、本当にありがとうございます‪!!




 今回は黒いアレと千夜との戦いです。


少女は最凶の最恐の最狂と戦った

 皆さんは奴を知っているでしょうか?

 

 奴は、雑食で基本的に何でも食べることが出来、水1滴で3日、油1滴で5日、生きることが出来ます。

 

 奴は、物凄い防御力を持っていて、潰されようが、凍らされようが動きます。

 

 奴は、とてつもない抵抗力を持っており毒をかけられようが動き、決して病気になりません。

 

 奴は、恐ろしい程の生命力で手足や体がもげようが頭が取れて脳が無くなろうが動き続けます。

 

 奴は、とても頭が良くIQは340程あると言われています。

 

 奴は、生物の中でも強い繁殖力を持っており、1から300の子孫が生まれます。また、子孫を残す為に性別すら変えることが出来ます。

 

 奴は、姿を見せただけで人々を恐怖のどん底に突き落とす程に禍々しい姿をしていて、1目見れば人々はSAN値をゴリゴリと削られ、叫び出すでしょう。

 

 奴は、黒く光沢のある体をし、その形は速度を極限まで殺さない為の流線型で高速、人間換算で時速320kmで地や空を駆けます。古代から変わらないその姿は完成された完全の姿と言えるでしょう。

 

 ーーー奴の名前はゴキブリ、通称G。

 

 今回は、Gとの戦いです。

 

 

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 出会いは突然でした。夏休み初日という事で少し掃除をしようとクッションをどかした瞬間、奴は現れました。

 

 目が会った瞬間、高速で逃げていきます。パニックで頭が真っ白になり、とにかく目の前のゴキブリ()を倒そうと体が動きます。

 

「〈霊魂看守(サリエェルゥゥゥゥゥウウウウウッ)〉!!!」

 

 天使、巨大な鎌を召喚し力強く振り下ろします。Gはこれをものともせず逃げ回ります。それどころか体の向きをこちらに向け直進してきます。

 

「こっちこないでくださいぃ!!」

 

 連続で大鎌を振りますがGには掠りもしません。そして、ついに羽根を広げ飛びます。

 

「いやぁぁぁあ!!飛びましたぁぁぁあ!?」

 

 大鎌を振り回しますが空を切るだけでGには当たらずどんどんと近づいて来ます。

 

 ぴっと・・・・・

 

 Gが肩に止まり目が合った気がします。

 

「あ、あ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!!」

 

 この日、過去2番目に強い空間震が起こる前兆が観測されたようです。(ギリギリで止めました)

 

 

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「ーーーーーと、言うわけで士道!G退治を助けてください」

「千夜・・・・・ちゃんと家は掃除してるのか?」

「してますよ!長年住んでいなかったからその間に増えたみたいで、夏になって急に活動しだしたんですよ!!」

 

 Gの行動時期は春〜秋ですが、特に夏は活動が活発になるのです。

 

「分かったよ。後で行くから家で待ってろ」

「私にあのGの巣窟に一人で行けと言うんですか!早く来てください!」

「ちょ、千夜、引っ張んな!今、昼食の途中だから待てって!」

「分かりました・・・・・私も準備してくるので早くしてくださいね?」

 

 30分後、士道の家を訪ね直します。

 

「準備はいいですか?士道」

「どちら様ですか?」

「私ですよ、千夜です」

「なんだよその服は・・・・・」

「対蜂用の防護服です」

 

 私は白い防護服を身につけています。これでGがくっついても大丈夫です。

 

「士道の分もありますよ。着ますか?」

「着ねぇよ。行くぞ」

「はい。あっ、武器もありますよ。Gジェットを消化器みたいにした物です」

「いや、普通のGジェットでいいだろ・・・・・」

「士道は、機動力が欲しいのですか。では、こちらのGジェット(ガンタイプ)を渡しましょう」

「だから普通のでいいって・・・・・」

 

 このガンタイプは、普通のと違い横向きになっており引き金が付いている。そして、引き金を引くと銃の様に中の薬品が飛び出るタイプなのです。

 士道は何故か渋々とガンタイプのGジェットを受け取ります。

 

「さて、行くか」

「はい」

 

 私達はG退治に向かいました。

 

 

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 数時間後、何とかG退治が終わりました。全て倒せたかは分かりませんがトラップを仕掛けておいたので、それ頼みです。

 

 今は士道の家で夕食を食べています。

 

「本当に大変だった・・・・・」

「本当にすみません・・・・・」

「そんなに大変だったのかー?お兄ーちゃん」

 

 琴里ちゃん(白)が心配そうに声をかけます。

 

「あぁ、千夜がGにビビってGジェットを俺に向かって噴射したり、逃げ回ったり、塩を撒いたりしたからな・・・・・」

「本当にっ!すみませんでしたっ!!」

 

 今回は本当に弁解の余地が無いです。

 

「何故、塩を撒いたのだ?」

「お塩・・・・・無駄に・・・・・なっちゃいます」

「ダメだよー千夜ちゃん。食べ物は大切にしなきゃ」

「そーだぞ!お姉ーちゃん」

「うぅぅ、みんな・・・・・」

 

 こうして、私のGとの戦いは終わりました。




 次回は7/7です。日にちで何の話かバレバレの気がしますね・・・・・話はこの話の前に入ります。

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