識別名:リーパー   作:兎秤

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 今日から3連続で投稿します。
 オリジナル話、旅行国内編です。旅行先は八丈島、しかし作者は行ったことないので完全に想像で書いています。




少女は島への旅行を楽しんだ

 7月18日

 

 私は、士道と十香ちゃん、四糸乃ちゃんによしのん、琴里ちゃんと一緒に旅行に来ています。

 大きな船に揺られながら目的地、八丈島へ向かっています。だいたい、11時間で着くそうです。

 

「シドー!魚が跳ねているぞ!あの魚は美味いのか?」

「どれどれーーーーーって、野生のイルカじゃねぇか・・・・・十香、あれは食べねぇよ」

「そうなのか?残念だ・・・・・」

「飛んでいるって言うから飛魚かと思ったぜ」

「十香ちゃん、イルカは魚じゃないですよ」

「そうなのか!?」

「はい、でも食べると美味しいですよ」

「「え!?」」

 

 あんまり、食べるイメージは無いですけどね。

 

「シドー!騙したな!」

「いや、俺も知らなかったんだよ!と言うか、本当なのか、千夜?」

「はい、少ないですが地方によっては食べる所があるみたいです」

「そうか!何にすると美味しいのだ?味噌煮か?蒲焼きか?」

「イルカさん・・・・・食べるの・・・・・可愛そうです」

「四糸乃は優しいなぁ〜。まぁ、イルカは芸をする可愛い生き物ってイメージがあるからねぇ〜」

「あぁ、俺もそう思っていたーーーーーおっ!向こうにクジラが見えるぞ!」

 

 士道が指をさした方をみると大きな魚影が見えます。

 

「すげぇデカイな」

「すごく・・・・・大きい・・・・・です」

「ビックリなサイズだねぇ〜」

「千夜!あれも食べれるのか?」

「食べれますよ」

「おぉ!何人前になるだろうか?」

 

 十香ちゃんは本当に食べることばかりですね・・・・・

 そのまましばらく、みんなでクジラを見ていると琴里ちゃんが来ました。

 

「あんまり、身を投げ出しすぎると落ちるわよ。そろそろ準備しなさい」

「琴里?どうしてだ?」

「あと30分程で目的地に着くからよ。さっさと降りる準備を済ましておきなさい」

「おう、教えてくれてありがとな。さて、みんな準備するぞ!」

「「「「おー!」」」」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 島についてからウェトスーツに着替えてシュノーケリングの準備をし小さい船に乗り込みます。残念ながら四糸乃ちゃんは年齢制限?に引っかかってしまったので令音さんとお留守番です。四糸乃ちゃん、ごめんなさい。

 四糸乃ちゃん達は釣りをしに行くそうです。晩御飯を捕まえると意気込んでいました。

 

 さて、私達の方に戻ります。ゴーグルとシュノーケルをつけて先導者について行きます。

 

「すごいぞシドー!水族館よりも魚が近いぞ!」

「お兄ーちゃん!お魚いっぱいだぞー」

「確かに凄いな」

「シドー!この魚はとってもいいのか?」

「いや、手掴みは難しいだろ・・・・・あれ?千夜の持っているのって」

「ヒトデですよ。ガイドさんが渡してくれました」

「不思議な形をしているな。千夜、それは食べれるのか?」

「いや、食べれませんよ」

「わーヒトデだー!千夜お姉ーちゃん、私もヒトデが欲しいのだー」

「いいですよ」

 

 琴里ちゃんにヒトデを渡します。すると、琴里ちゃんはヒトデをそのまま回転させて投げました。

 

「ぐへっ!?」

「あははは!ぐへだって!ヒトデ手裏剣命中!」

 

 ヒトデ手裏剣は士道の顔に吸い込まれるように飛んでいき命中しました。

 

「こら琴里!ヒトデは投げるものじゃないぞ!」

「うー・・・・・ごめんなさいなのだー」

 

 士道が琴里ちゃんに軽めにゲンコツをして怒ると琴里ちゃんは素直に謝りました。まぁ、ヒトデも生き物ですしあんまり雑に扱っては可哀想です。

 

 しばらく、泳ぎ続けてウミガメやイルカと触れ合ったり、士道がウミガメに頭突きされたり、十香ちゃんがシャコガイを取ってきたりと色々ありましたが無事楽しくシュノーケリングを終えました。

 

「みなさん・・・・・おかえり・・・・・なさい」

「コッチはいっぱいお魚とれたよ〜」

「さて、皆で予約しておいた旅館へ行こうか」

 

 少し、歩き旅行まで行きます。旅館についてからとったお魚を女将さんに渡して料理に使ってもらうようにお願いしました。本当、急にですみません。

 急にだったのに料理は絶品で十香ちゃんだけでは無く、みんなが沢山食べていました。

 

 最後のお楽しみは温泉です。熱帯植物が生い茂っていて中々壮大な光景でした。

 

「うぉお!!緑がすごいな!」

「とても・・・・・良い景色・・・・・です!」

「お〜!四糸乃が珍しくテンションを上げてるよ〜」

「凄いのだー!」

「これは中々、いいものだな」

 

 大自然の中の秘湯って感じがします。これは、また明日も入りたいですね。朝、入ってから帰りましょう。

 

 温泉から出たあと寝る前に定番の枕投げをして、そのあと持ってきていたゲームをして遊びました。

 1人また1人と、睡魔に負けてリタイアしていき最後には私と士道だけになりました。令音は寝てませんがどこかに行ってしまっているのでカウントしていません。どこに行ったんでしょうか?

 

「みんな寝ちゃったな」

「あれだけはしゃいでいれば体力も無くなりますよ」

「そりゃあそうか。千夜、誘ってくれてありがとな」

「いえ私も1人では楽しめませんし、みんなと来れて良かったですよ」

「そう言って貰えると助かるよ」

「さて、明日にーーーーーって、今日ですが備えてそろそろ寝ましょう」

「あぁ、おやすみ、千夜」

「はい。おやすみなさい、士道」

 

 私たちはゆっくりと眠りにつきました。




 〈霊魂看守(サリエル)〉の霊装名が決まりました。
 いや、本当は無くてもいいかなと思ったんですけど・・・・・
 一応、〈神威霊装・亡番(グリム)〉にしようと考えています。まぁ、能力の付け足しとかないんですけどね。

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