識別名:リーパー   作:兎秤

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 アンコール読みました!誕生日と夏祭りの話を投稿決定です!誕生日は琴里ちゃんの誕生日に投稿します。・・・・・多分!!

 今回は、美九さんが登場します。士道は出ません!


少女はアイドルの曲を作曲した

 久しぶり、パソコンを開いたある日のことでした。

 

「あれ?知らないアドレスからメールが来ていますね」

 

 私はパソコンはパソコン、スマホはスマホとメールを使い分けて、それぞれの端末でしか見ていなかったのでパソコンにメールが来ていることに今まで全く気がついてませんでした。

 かれこれ、数年開いて無かったのでまずいかと思ったのですが送られてきた日付を見ると1週間前とそこまで経っていませんでした。メール内容は次のようでした。

 

『千月さん

突然のメールを送り申し訳ありません。私はアイドル、誘宵美九のマネージャーをしている者です。貴女の作曲した曲をウチのアイドルがとても気に入りまして是非、曲を作って欲しいということでメールを送らせて頂きました。返信お待ちしています。

天宮プロダクション アイドル部担当』

 

 作った曲って・・・・・あぁ!3年ぐらい前に作って投稿していた物ですか!受験前にやめてしまってそのまま放ったらかしでしたね。千月はその時の投稿者名ですね。

 で、アイドル事務所ですか。誘宵美九さんって有名な人なのでしょうか?とりあえず、検索っと・・・・・基本的に顔出しをしないアイドル。たまに女性限定ライブをする。今人気のアイドル・・・・・どこか不思議な感じの活動仕方ですが、すごい人気ですね。まぁ、こんな経験二度と出来なさそうですし受けましょうか。

 

『天宮プロダクション様

メールありがとうございます。お話ですが受けようと考えています。打ち合わせなどは必要ですか?その辺を詳しく教えていただけると嬉しいです。

千月』

 

 こんな物でいいでしょうか?さて、誘宵美九の今までの歌を聞いてみますか。作ってあげてない曲もありますし、雰囲気に合えば話し合いの時に持っていきましょう。

 彼女の曲をネットで探しヘッドホンをしてスタートとさせます。音楽と共に歌声が響き始めました。

 ーーーーーあれ?この歌声どこかで・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

~数日後~

 

 

「おぉ、大っきい・・・・・」

 

 私は天宮プロダクションの前に来ています。これ入っていいのでしょうか?会社の前でウロウロしていると女の人に声をかけられました。

 

「あのぉ〜どうかしましたかぁ〜?」

「ここ会社のアイドル部に呼ばれたんですけど・・・・・入っていいものかと思いまして」

「そぉなんですかぁ?なら、一緒に行きましょうよ〜」

「ここの人なんですか?」

「そぉなんですよぉ〜私、一応これでもアイドルなんですよぉ」

 

 少し舌足らずな言葉で彼女は言います。確かにいいスタイルしてますね・・・・・あれ?

 

「もしかして、宵待月乃(よいまちつきの)さんですか?」

「っ!?」

 

 会社に入りエレベーターに乗った後、聞いてみると彼女はビックと反応した。

 

「違ったらすみません、もしかしてそうじゃないかって思いまして・・・・・私、彼女のファンだったんです。辞めてしまいましたけど、彼女の歌にはいつも元気づけられているんです。私が曲を作ったりしだしたのは彼女の影響なんですよ」

「そう・・・・・なんですのぉ・・・・・」

 

 指定され階にエレベーターがつき扉が開きます。そこからは無言で進みます。地雷を踏んでしまいまったか心配になってきました。

 しばらくして、扉の前で止まりました。

 

「お客さんを連れてきましたぁーーーーーえっとぉ・・・・・」

「あっ、千月です。誘宵美九さんの作曲を頼まれて来ました」

「えっ!?千月さん!?」

 

 案内してくれたアイドルの子が驚きの声を上げます。そう言えば、この人の名前はなんなんでしょう。

 

「千月さん、今日は来てくれてありがとーーーーーあれ?お姉様と一緒だったんですね?なら、話は早いです。こちらへお願いします」

 

 マネージャーさんに案内され応接室らしき場所に行きます。案内してくれたアイドルの子と一緒に。まさか・・・・・

 

「あの、もしかして・・・・・」

「はぁ〜い。もしかしなくても、私が誘宵美九ですぅ〜」

 

 案内してくれたアイドルの子はまさかの誘宵美九さん本人でした。

 でも、やっぱり宵待月乃さんに似ているな・・・・・芸名を変えたのでしょうか?まぁ、色々ありましたし触れない方がいいですね。

 

「はい、千月です。よろしくお願いします」

「ちょ〜っと待ってください。千月さん?本名はなんなんですかぁ〜?」

「えっ?」

「いいじゃないですかぁ〜これから仲良くしたいですし。私は本名なので気軽にお姉様って呼んでください。お願い〜」

「いや、お姉様って呼んだら本名関係ないじゃないですか?」

「・・・・・えっ?」

「まぁ、いいですけど。魂月千夜です。よろしくお願いします、誘宵さん」

「・・・・・」

「誘宵さん?」

「千夜さん?服を脱いでください」

「ちょっと、何言っているんですか!?」

「・・・・・ちょっと、外してもらえるかしら」

 

 誘宵さんは急に黙り込んだと思ったらマネージャーさんを追い出してしまった。どうしたんでしょうか?

 

「千夜さん、貴女は一体何者なんですか?」

「何者って・・・・・?」

「私の〈破軍歌姫(ガブリエル)〉の力が効かないなんて、普通の人間にはありえませんわ」

 

 えっ?今なんて言いました?ガブリエル?天使?まさか・・・・・

 慌てて【魂の観測(サーチ)】を使います。普通よりも強い霊力感じます。

 

「精霊・・・・・なんですか?」

「そういう、貴女もでしょ?」

「そうですが・・・・・」

 

 まさか、こんな形で他人に露見するとは思っていませんでした。さて、誘宵美九は精霊の識別名は〈ディーヴァ〉半年前に現界したきり現れていない精霊ですね。琴里ちゃんに見せてもらった霊波パターンと一緒だから、多分そうです。

 士道たちに知らせるべきでしょうか?いえ、私が口出しすることではありませんね。時崎さんみたいに被害を出している訳ではありませんし、十香ちゃん達みたいにASTに見つかる心配も少なさそうです。大丈夫でしょう。

 

「まぁ、いいですわ。貴女を手に入れるのはまた今度で。それで曲についてですけど」

「すごいこと言いますね・・・・・それで、曲のイメージはありますか?あっ、一応誘宵さんの声を聞いて合いそうな曲を数曲ピックアップして持ってきましたけど」

「美九」

「はい?」

「美九と呼んでください」

「なんですか?」

「いいじゃないですかぁ〜私は可愛い女の子と仲良くしたいんです」

 

 まさかの、百合っ子!?士道大ピンチ!!?どうやってデレさせるのですか!?

 

「はぁ・・・・・美九さん、曲聞きますか?」

「はぁ〜い」

 

 こうして、会議は進み、私はこれからも何回も美九さんの曲を作ることになりました。

 あと、関係はお友達ということになりました。

 

 

「千夜さ〜ん!今日は家に泊まって行きませんかぁ〜?」

「貞操が危険な気がするので結構です」

「あぁん!いけずぅ〜」

 




 今まで名前が無かった相手の霊力を探る能力を【魂の観測(サーチ)】としました。
 他にも、【魂の接続(コネクト)】を設定に付け足します。詳しくは1番最初の設定へお願いします。

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