識別名:リーパー   作:兎秤

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 やっと、夏休み!大学の夏休みは入るのが遅い!そして、終わるのも遅い!

 前に2期分夏休み中に終わらせると言ったな・・・・・あれは、私基準だ。


少女は他の人と間違えられた

 ついに来ました、イギリス!

 

 私は観光名所を周りまくり、美味しい食べ物を食べて、イギリスを満喫するーーーーーはずでした。

 

「Are you listening! ? You also got out of the meeting

・・・・・does you understand your position! ?」

「そ、ソーリー」

 

 何故か私は、黒塗りのリムジンの中で白髪のお姉さんに叱られていました。何言っているか聞き取れません・・・・・

 

 いったい何故こうなったのでしょうか・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

~数分前〜

 

 お爺ちゃんと、一緒に空港まで来ましたがお爺ちゃんは仕事の方へ行くみたいで、私は自由行動になりました。

 楽しもうと思った矢先、ある問題に気が付きました。

 

「私は英語出来ないですよ・・・・・」

 

 お爺ちゃん!助けてくたさい。まぁ、最近は便利な世の中になってスマホの翻訳機能を使えば、ある程度は意思疎通出来るものです。

 言語はこれでどうにかなりましたね。よし、早速士道達にお土産を買っていきましょう。 あっ、今いくら持っているんでしたっけ?

 ふと、気になった為、お爺ちゃんに渡された財布を開きます。そこで、新たな問題が発生しました。

 

 日本円しかないじゃないですか・・・・・

 

 お爺ちゃん、なにやっているんですか!ボケているんですか!歳ですし、しょうがないですね!(やけくそ)

 こうなったら、電話をかけてーーーーーあっ・・・・・

 

 電話をかけようとスマホを取り出しますが、手を滑らしてスマホを落としてしまいます。スマホは器用に転がっていき用水路に落下しました。

 

「・・・・・oh」

 

 スマホを拾い上げ電源を付けようとしますが、ビクともしません。

 1人で、知らない土地で、言葉が通じなくて、無一文・・・・・あれ?これ詰んでませんか? いや、諦めたらそこで試合終了って言いますし諦めませんよ!

 

 そう、1歩踏み出した瞬間、黒塗りのリムジンが目の前に止まりました。中から黒いスーツを着てサングラスをかけたお姉さんと屈強そうな男が2人降りてきて私を囲むように立ちます。

 あっ、ここ邪魔ですよね?私、ちょっと退きますね。

 その場から移動しようとしますが首根っこを掴まれて止められました。

 あっ、やっぱり私なんですね。もういいです、諦めました。試合終了でいいです。

 

「I finally found you ・・・・・ Well, we will return soon」

「あ、アイ ドント ハブ マネェー」

「What are you saying? We will return to the company」

「あっ、ちょっと待って!ウェイト!ウェーイト!」

 

 ーーーーーこうして、今に至るわけです。本当に誰か助けて下さい!

 そう、願うと白髪のお姉さんのスマホが音楽を流しながら電話の着信を知らせました。

 

「ーーーーー?ーーーーー!ーーーーー!?」

 

 何かこちらを見ながら驚いているようですが、どうしたんでしょう?

 

「ーーーーーすみません。これで言葉は分かりますか?こちらの手違いみたいでした」

 

 急に流暢に日本語を話ながらお姉さんは謝罪してきます。

 

「いえ、大丈夫ですよ」

「それにしても、びっくりですね。貴女は私の探していた人に瓜二つなんですよ」

「本当ですか?機会があれば会ってみたいですね」

 

 世界には同じ顔の人間が3人いると言いますけど実際には見たことないですからね。

 あっ、このお姉さんは日本語通じますしホテルの場所を聞いてみましょう。

「あの実は道に迷ってしまっていて・・・・・よろしければ道を教えていただけないでしょうか?」

「それなら、そこまで送っていきますよ」

「え!?いや、それはさすがに悪いですよ」

「こちらの間違えで時間を取ってしまったお詫びです」

「それなら・・・・・お願いします。えっと、ホテル名は確かーーーーー」

 

 それからしばらく車に揺られながらお姉さん、エレンさんと雑談をしホテルまで送ってもらいました。

 

「ありがとうございました」

「いえ、こちらこそ、ありがとうございます。えっと・・・・・」

「あっ、魂月です。魂月千夜です。エレンさん」

「魂月?・・・・・いえ、それでは、魂月さん」

「はい」

 

 私たちはそこで別れました。

 

「魂月・・・・・いえ、まさか・・・・・」

 

 最後のエレンさんの呟きは私の耳には届きませんでした。




 英語はGoogle先生にぶち込んだのをコピーしただけなのであってるか分かりません。

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