あっ、二亜さんは実際だと違う島にいたことになっていますが、本作では偶然にも一時的に本社の実験施設にいた事になっています。
イギリス旅行2日目。
今日は昨日の反省を活かしてお爺ちゃんについて行くことにしました。移動の合間合間に色々見る予定です。
そして来ました、DEM社本部!ーーーーーなんで?
お爺ちゃんの仕事って本当に何なんでしょうか?聞いてもはぐらかされてしまいますし・・・・・
さて、流石に正体がバレていないといえ敵陣のど真ん中には突っ込んでいく勇気はありません。お爺ちゃんを見送って近くでのんびりしようと考えていましたが、ある事がきっかけでそれは中止となりました。
これは・・・・・霊力?精霊が近くにいるのでしょうか?えっと位置は・・・・・あれ?DEM社の中?もしかしなくても、捕まってます?いや、早まってはいけません。霊力が発生する兵器かも知れませんし、ここは琴里ちゃんに聞きましょう。
復活したスマホから日本にいる琴里ちゃんに電話をかけます。数コール待つと琴里ちゃんが電話に出ました。
「もしもし、琴里ちゃん?」
『千夜姉?どうしたの?今はイギリスでしょ?』
「琴里ちゃんの方も旅行でしたっけ?それより、聞きたいことがありまして・・・・・」
『聞きたいこと?』
「ASTとかが使っている兵器って霊力や霊波を出すものってありますか?」
『無いわよ?それが、どうかしたの?』
「いえ、気になっただけですよ。それと、もう1つ精霊が海外、つまり日本以外にいる可能性はありますか?」
『そっちは、充分可能性があるわ。・・・・・本当に大丈夫?何かあったの?こっちから応援が必要かしら?申し訳ないんだけどこっちもこっちでかなり精一杯なのよ。士道をまともな感性に戻さないといけないし・・・・・』
「大丈夫ですよ、ありがとうございます。お土産期待しておいてください。あと、士道の矯正を頑張ってください」
『ええ、それじゃあ』
通話を終えてDEM社の方へ向き直ります。確かに感じる霊力、やはり精霊がいるのでしょうか?捕まっているとしたら大変ですね。よし、探しに行きましょう。
私はDEM社の本社近くの研究所へ向かいました。
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見つからないように気をつけながら進むこと数分後、扉の前まで来ることが出来ました。まさか、地下まであるとは・・・・・
さて、この先から霊力を感じますね。人がいたら厄介ですがーーーーー
「正面突破で行きましょう」
霊力を最大まで溜め込み・・・・・一気に放つ!!
ドゴォンッ!!
大きな音をたてながら扉が凹みます。
破れないって、この扉、硬すぎませんか?よし、早くしないと社員が来ちゃいますし急いで壊しましょう。
その後、何度も斬り付けると扉が吹き飛び中に入ることが出来ました。中にはショートカットの灰色の髪の少・・・・・女?、年?骨格的に女でしょうか、がいました。
「うん?・・・・・流石に死神がお迎えに来てるなんて笑えないな・・・・・」
少し気だるそうにこちらを見ながら起き上がり少女はそう呟いた。
「貴女は精霊で間違いありませんね?」
「そうだよ。それで君は?まさか本当に天国への導きだったりしないよね?」
「私はーーーーー「まっ、いいや調べれば分かるし」ーーーーーえ?」
そして、少女はこちらの話を聞かずに天使を召喚しました。
「〈
天使と霊装が展開される。黒い聖書のような浮かぶ本が現れ、身にまとっていた服は修道女のような服装になった。
「ほーほーふむふむ・・・・・なるほど・・・・・」
「あ、あの〜」
「あぁ、ごめんごめん。お待たせしたねーーーーー魂月千夜ちゃん?」
「ーーーーーっ!!?」
「あ〜、驚かせちゃったね。これは私の天使、〈
何その能力、個人情報ダダ漏れじゃないですか。
そんな事を話していると、数人の足音が聞こえました。あれだけ大きな音をたてていればしょうが無いでしょうが・・・・・
「早く逃げますよーーーーーえっと・・・・・」
「二亜。
「タマ・・・・・ちゃん・・・・・?」
「魂月だからタマちゃん。ダメだった?」
「その・・・・・結婚できない先生と被るので変えていただけると・・・・・」
「じゃあ、ちーちゃんでどう?」
「まぁ、それなら。行きますよ本条さん」
「了解」
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しばらく、逃げ続けて追っ手をまくことが出来ました。
「いや〜、助かったよ。ちーちゃん、ありがとう」
「いえ、たまたま見つけただけですから」
「よし〜!これで今年はコミコに参加できるぞ!」
「へ〜参加するんですか?」
「これでも、そこそこのマンガ家なんだよ?本条蒼二って聞いたことない?」
「えっ!?SILVER・BREADの!?」
「おっ!知ってくれてる?嬉しいね」
その後、アニメ・漫画トークをしばらくしました。すっかり打ち解け合い私は彼女の事を二亜さんと下の名前で呼ぶぐらい仲良くなりました。残念ながら、お爺ちゃんから仕事が終わったと電話があったた為そこでお開きになりました。
「これ、私の電話番号です。何かあったらかけてください」
「分かったよ。またね、ちーちゃん」
「では二亜さん、またーーーーー」
私は二亜さんと別れて、お爺ちゃんの元へ向かいました。
「ちーちゃん・・・・・それに、
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「あれ?エレン?どうしたの?そんな怖い顔して?」
「第2の精霊に逃げられました」
「えっ?本当に?やっちゃったじゃん。何やってんの、エレン」
「元はと言えば貴女が昨日出歩いたせいで予定が狂ったんでしょう!!」
「おっと、危ない。世界最強は伊達じゃないね。でも、なんかその日は、外に行けば素敵な出会いがある感じがしたんだ。ーーーーーなんにも無かったけどね」
「はぁ、貴女が彼女ぐらい真面目だったら良かったのに。顔も苗字も一緒なのに何故ここまで違うんでしょうか・・・・・」
「エーレーンー!疲れたー!もう休憩しよー」
「貴女は少しは真面目にやったらどうですか?そしたら、貴女が世界最強になる可能性だっておおいにあるのに・・・・・」
「別に今のままでも精霊は殺せるレベルだし。つまんないもん」
「はぁ・・・・・いいから、続きをしますよ」
「え〜」
アンコール2が読みたい!