識別名:リーパー   作:兎秤

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 最近ダンまちのssを描きたいなーって設定を考えてます。1個出しているけど少し出して放ってあるし、消して新しいの書こうかな。


少女は夏祭りを楽しんだ

 今日は待ちに待った夏祭りです。本当は士道たちと行きたかったのですが、今日は士道は四糸乃ちゃんとデートらしいです。残念ですが、四糸乃ちゃん頑張って下さい!!

 

 さて、私たちは私たちで楽しみましょう。私と十香ちゃん、あと引率の令音さんでまわります。琴里ちゃんはフラクシナスで屋台を出すそうで一緒には回れませんでしたが後で会いに行きましょう。

 

 十香ちゃんは夏祭りは初めてみたいで食べ物だけでなく、お面やヨーヨー釣り、輪投げにも興味深々と言った感じでした。気がつくと頭にお面、手には焼きそば、たこ焼き、フランクフルト、焼きイカ、リンゴ飴、綿あめ、ヨーヨーとかなり満喫している感じです。士道がいないので不機嫌になると思いましたが、大丈夫そうですね。

 

 あっ、かき氷屋がありますね。あのシロップって全部味は一緒なんですよね・・・・・確か匂いが違うだけのはずです。あと、頭が痛くなるのは空気を含んだ氷を削って作っているものだけと言うのも聞いたことがあります。本当なんでしょうか?

 

 さて、他には何かあるでしょうか。あっ、あれは型抜きですね。決められた型を抜く事で景品が貰える物です。なかなか難しいんですよね、あれ。えっと、賞金は傘は200円、花は500円ーーーーードラゴン、3万円!?

 一体どんなのでしょうか?ちょうどやっている2人組がいますね。顔が似ているので、双子でしょうか?

 

「くくく、夕弦よ。私の完璧で精巧な腕(パーフェクト・アーム)によって生み出された菓子の龍(スイート・ドラゴン)よりも貴様に優れたドラゴンが作れるのか?まぁ、無理であろうな」

「否定。私のドラゴンの方が細部までこだわって彫ってあります。耶倶矢のは顔の作りが不細工です」

「なにぉー!?」

 

 いや、どっちもレベル高いですね・・・・・どうやったら、そんな3Dのドラゴンが掘れるんですか。私には無理そうですし、次行きましょう。

 

「千夜!あれはなんだ!?」

「あれは・・・・・金魚すくいですね」

「あの金魚とやらは食べれるのか?」

「食べれなくはないですが、あんまり美味しくないそうですよ?それに、普通はペットとして扱うものです」

「そうなのか」

「お嬢さん達、やっていくか?」

「いえ、けっこうですよ」

 

 屋台のおじさんに声をかけられますが断ります。

 

「そうか、それがお嬢さん達の選択か」

「どういうこーーーーーあれ?金魚救い(・・)?」

「おうよ!水槽を見てみな!」

「水槽?ーーーーーえっ!?」

 

 私は水槽の中を覗き込むとそこに居た生物に驚愕しました。無数の金魚の中に肉食魚(ピラニア)が1匹混ざっているのです。

 

「なんて奴と金魚を一緒にしてるんですか!!」

「さぁ、お嬢さん達!このポイで金魚をすくって救うか?それともピラニアをすくって金魚を救うか?はたまた、見捨てるか?」

「金魚さん!逃げて!超逃げて!!」

「なぁ、千夜そのぴらにあとやらは美味しいのか?」

「えっ?まぁ、金魚よりは美味しいですし、普通に食べられますよ」

「よし、ならば私がやろう!」

 

 十香ちゃんはおじさんからポイを受け取ります。じっと、ピラニアを見つめポイを水平に滑らします。ポイはピラニアに直撃しピラニアは水槽外に吹き飛ばされていきました。

 

「よし!取れたぞ!」

「酷いとり方ですけどね・・・・・」

「ピラニアを恐れないとは・・・・・やるな嬢ちゃん。俺の負けだぜ」

「なんの勝負ですか!?」

 

 金魚救い屋を後にし移動をします。ちなみにピラニアは令音がフラクシナスに送りました。

 しばらく、歩くと聞きなれた声が聞こえてきました。

 

「おーい、十香!千夜!」

「ぬ?おお!士道に四糸乃では、な、い、かーーーーー」

 

 十香ちゃんは何か思い出したかのようにお面をかぶり令音さんの後ろに隠れました。

 

「十香?どうしたんだ?」

「士道?今あなたは何をしているんですか?」

「えっ?なんだよ千夜?そんなに怒った声を出して・・・・・四糸乃とデートだけど」

「なら、他の子よりも四糸乃ちゃんを優先してあげてくださいよ!邪魔しないようにした十香ちゃんの方が立派ですよ?士道はもう少しデリカシーを持ちましょう」

「うっ!確かに・・・・・悪かったな、四糸乃」

「いえ、私は大丈夫です」

「それじゃあな、十香もありがとうな」

「ふ、ふははは!十香?誰だそれは。私の名はきなこパンマン!お腹が減った子にきな粉をまぶすスーパーヒーローだ!」

 

 十香ちゃんが暴走した!?お腹空いた子にきなこパンをあげるんじゃなくて、きな粉をまぶすの!?ヒーローより怪人よりになってますよ!

 

 士道と四糸乃ちゃんがその場から去っていって少しすると折紙さんが士道の方へ向けて行こうとしました。十香ちゃんは四糸乃ちゃんのデートを邪魔させまいと引き止めます。

 そして、令音さんの提案により射的で決着をつけることになりました。最初は渋っていた折紙さんですが、令音さんの説得(煽り)により見事勝負に乗ってきました。

 

 さて、肝心の射的の的ですがーーーーー

 

「ーーーーーあふぅ!!」

 

 ーーーーーほんとうに何をやっているんですか、神無月さん(この変態)は?

 的は、半裸の神無月さん(変態)でした。フラクシナスの屋台ですよね?ついに、クルーも狂いましたか?いや、既におかしい人ばかりでしたね。

 

「ウホッ!!」

「・・・・・令音さん」

「なんだい?」

「途中でゲットしてきた電動のエアガンあるんですけどあれに撃っていいですか?」

「千夜、気持ちは分からなくもないがルール違反だ。それは認められない」

 

 そんなこんなで、十香ちゃんと折紙さんの射的勝負を見ていました。結果は折紙さんの圧勝でしょうね。折紙さんは的確に股間(100点)ばかりを狙っていますし、確実に当てています。十香ちゃんはーーーーーまぁ、精霊の時は剣を使っていましたししょうがないでしょう。

 勝負の終盤に差し掛かった所で急に雨が降って来ました。この雨・・・・・四糸乃ちゃんの力ですね。士道が何かしたのでしょうか?この雨じゃ花火は中止でしょうか・・・・・

 

 そう言えば四糸乃ちゃん花火楽しみにしてましたねーーーーーよし!四糸乃ちゃんのお姉ちゃん、魂月千夜!雲を吹き飛ばします!

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーーそぉーれっ!!」

 

 山奥に移動して天使を解放し、霊力を貯めて雲にぶつけます。雲は一気に散り直ぐに雨は止みました。これで、四糸乃ちゃんが花火が見れますね。

 

「〈リーパー〉発見!戦闘を開始します!」

 

 ご苦労さまです!ASTの皆さん!今回は早すぎませんか?えっ?本当は〈ベルセルク〉を感知した?私、巻き込まれてるじゃないですか!

 

 こうして、私はろくに花火を見ることは出来なかった。でも、四糸乃ちゃんが笑顔ならOKです。


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