識別名:リーパー   作:兎秤

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 書き溜めしていたストックがもう無い・・・・・だと・・・・・

 書かねば・・・・・





少女はステージで演奏をした

 さて、天央祭が開始しました。

 

 うちの模擬店メイドカフェです。十香ちゃんに八舞姉妹、士織ちゃんがいるのでこれは勝てるでしょう。本当は折紙さんも加わる予定でしたけど何故か来てません。なにかASTの方で問題でもあったのでしょうか?

 あと、士道が美九さんと天央祭の王者をどちらの高校が取れるか勝負するみたいです。展示は互角だとして、残りはステージと模擬店。ステージでどれだけ引き離されないか、模擬店でどれだけ引き離せるかが重要ですね。

 そろそろ、士道達のステージでしょうか。あれ?あいまいみートリオがまだ残ってますね?3人もステージだったはずじゃーーーーーあっ、琴里ちゃんから電話ですね。

 

「琴里ちゃん?どうかしましたか?」

『千夜姉、急にで悪いけどピアノの弾けたわよね?』

「はい」

『なら、ステージに出てくれないかしら。誘宵美九の妨害でドラム、ベース、キーボードが出れなくなったの。ボーカルの鳶一折紙も来ないし』

「それで士道のステージのキーボードとして出て欲しいということですね?」

『えぇ』

 

 だから、あいまいみートリオはまだここにいるんですね。

 

「ベースとドラムは?」

『それはーーーーー』

「どうした?トラブルか?」

「心配。士道になにかあったのですか?」

 

 八舞姉妹が声をかけて来ました。そうだーーーーー

 

「2人ともベースとドラムは演奏出来ますか?」

「ふっ、我に弾けぬ楽器などないわ」

「肯定。その2つなら問題ありません。以前の勝負の中にもありましたので」

「と、言うとこで、琴里ちゃんメンバー確保完了です」

『ありがとう千夜姉、耶倶矢も夕弦も。今から音楽データを送るからそれを聴きながら会場に向かってちょうだい』

「わかりました」

 

 私達は会場へ急ぎました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 私達が着いたのは美九さんのステージが終わる少し前でした。流石アイドル、ステージ慣れしてますね。他の高校とも一線を引いてます。士道も呑まれかけているようです。

 

「無理だ・・・・・やっぱり、差がありすぎるじゃないか・・・・・どうやったって勝てっこない」

「随分と暗い顔をしているではないか。亡者に足を絡め取られているようだぞ」

「落胆。それでは戦う前から負けています」

「そんなに1人で背負い込まないでください。1人で無理なら、みんなで頑張りましょう」

「お前達・・・・・!」

「琴里ちゃんに言われた来ました。最強の助っ人ですよ」

「我らが揃えば無敵よ」

「興奮。昂ってきました」

「さて、士道行きますよ」

 

 ステージはこのメンバーで大丈夫でしょう。それよりも外で起きていることが気になりますね。そこそこの人が上空にいます。狙いは誰でしょうか?まぁ、ラタトスクのメンバーでその辺は対応してくれるでしょうから、ステージが終わったら行きましょうか。

 

「本当にぶっつけで大丈夫なのか?」

「ふっ、舐めるでないぞ。我らは斯様な楽器既に制しておるわ」

「確認。第72試合、嵐を呼ぶドラマー対決では耶倶矢が、第84試合、ベストベーシストショー対決では夕弦が勝利しました」

「本当に色んな勝負をしてたんですね。私も楽譜は頭に入れたので大丈夫ですよ」

「見てくれ!3人とも!私はこれを任されたのだ!」

 

 そう言って、十香ちゃんはタンバリンをシャラシャラと鳴らします。かわいいですね。

 

「ほほう、聖なる音色を打ち鳴らすタンバリンか」

「納得。とてもお似合いだと思います。皮肉ではなく」

『次は、雷禅高校によるバンド演奏です』

 

 アナウンスが入ります。私達の番のようです。

 

「よし、行くぞ」

 

 私達はステージに向かって歩き始めました。

 それぞれの位置に移動し各自で楽器の調子を確かめます。確認が終わると士道が目で耶倶矢ちゃんに合図をして、耶倶矢ちゃんがスティックを叩きそれに合わせて演奏を開始します。出だしは好調、ボーカルは結局折紙さんが間に合わなかった為録音になりました。

 しかし、トラブルが発生しました。なんのトラブルか、歌が流れ始めませんでした。えして、演奏が完全に止まってしまいます。

 

 どうすれば・・・・ここを乗り切れる・・・・・?私がやる事べき事はーーーーー

 

「アレコレ抱え込んで〜♪思えばいらないものまで〜♪上手くなる言い訳と妙なプライド〜♪」

 

 私が考えている間に歌声が響きます。十香ちゃんです。

 

「自分を棚にあげて〜♪人の事ことああだこうだ〜♪言うつもりもないけど♪」

 

 暗くなっていた皆んなの表情が明るくなってきます。そうですね、難しい事は無しです。皆んなで全力でこの状況に挑む!

 

「無機質に回るtic&tac♪"ガンバル"ってなんだろ〜♪」

 

 そして、全員で演奏を再開します。サビに一気に音が合わさり会場が沸き上がります。

 

「「Attention!Q.なんとなく流されてる、そっちの水は 甘いですか?Yes/No、Yes/No。あたり見回した途端に〜♪ここだけ、時が止まるCOLOR〜♪」」

 

 曲が終わり、それと共に歓声が起こります。十香ちゃんが士道に近づきハイタッチをすると歓声がより一層大きくなりました。

 

 なんとかなって良かったです。さて、(向こう)は大丈夫でしょうか?

 

 私は会場を後にし外へ向けて霊装を展開しながら向かいました。

 

 

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