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日はだいぶ暮れました。シドーさんと十香さんはいい雰囲気になりながら公園から夕日を見ています。それにしても、ASTの白髪の少女はどこに行ったんでしょう?
しばらくすると行動がありました。シドーさんが十香さんを突き飛ばしたのです。そして、シドーさんの体に穴が空きました。そのまま、その場に力なく倒れ、血が地面を染め上げていきます。
突然のこと過ぎて頭がついていきませんが、シドーさんが十香さんを庇った為だとは分かります。私は心が乱れそうになりますが〈
その間に十香さんは怒り狂い天使の発動させました。王座を切り裂き前よりも大きい剣を持ち空を飛び狙撃者、ASTの白髪の少女の元へ飛び前回戦っていた時と比べ物にならないくらいの力と殺意を持って攻撃を開始しました。
白髪の少女は自分のした事にショックを受けてか移動出来ないでいます。シールドのような物が防いでいますがいつまで持つか・・・・・・
「これ以上死人を増やしてなるものですか!〈
天使と霊装を発動させ十香さんの前に立ちます。すごい怖いですが。
「〈リーパー〉!?」
ASTの隊長らしき人が上空で呟きます。私には〈リーパー〉と言う個体名が付けられたようです。ちょっと待てください、誰が死神ですか!?
「また、貴様か!邪魔をするな!!」
「【
大鎌の石突きを斬撃に衝突させ霊力を反転し斬撃を返しますが周りの被害が甚大になっしまいます。弾いてたら街に被害がいきそうです。
「なら、【
【
「攻撃を斬って喰らうだと!?ならば!!ーーーーーうぉぉおおおお!!」
「ちょ!?」
十香さんは斬撃の数を増やして来ました。
数十発、喰いきれずダメージを受けたり後ろに流れてしまいます。
「折紙!早く離脱しなさい!!」
あの白髪の少女は折紙さんって名前なのですか。変わった名前ですね・・・・・・って、今はそんな事はどうでもいいです!!
「はぁぁぁあああああ!!」
「くっ!」
十香さんは斬撃を繰り出すのを止め、近づき剣を振り下ろす。咄嗟に大鎌で受けますが力の差がありすぎます。私は後ろに勢いよく吹き飛ばされました。
私が吹き飛ばされて直ぐに折紙さんを守っていたシールドが破れてしまいます。
「シドー。今、仇をーーーーー」
十香さんはその剣にこれでもかってくらい霊力を込め構えます。
ダメだ間に合わない。諦めかけた時、空から腑抜けた叫び声が響いてきました。
「うわぁぁぁああああああああ!!」
へ?シドーさん!?なんで生きているんですか!?
何故か先程死んだ筈のシドーさんが空から涙目で降ってきました。十香さんは驚きながらも、慌ててシドーさんの元へ飛んでいき空中で受け止めます。
これでもう折紙さんは、大丈夫でしょう。良かった良かったです・・・・・・あれ?十香さんの剣から霊力溢れていませんか?あっ、懇願するようにこちらを見てます。いや、無理ですよ、そんな量の霊力なんか1度で喰いきれる訳ないでしょう!ちょっと待て!撃たないでください、絶対撃たないでください!ふりじゃないですから!!
私は全力で首と手を振り否定します。
しかし、一体どうすーーーーーキスしました。
「へ?」
何故このタイミングでと思いましたが、十香さんの霊装と天使が消えていきます。それと同時に霊力は散っていきました。
「どうなっているのでしょう・・・・・・ん?」
霊力をしっかり見てみると、十香さんの霊力はシドーさんの方へ大部分が移り霊力の繋がりが出来ていました。
取り敢えずこれで大丈夫そうですね。
その後、私はASTに絡まれながらも逃亡しました。