死神は女神と隠者の記憶を弄った
さて、天央祭会場に戻ってきました。今頃、士道と時崎さんは正面から突き進んでいるでしょう。
私はある諸事情により正面から行くことが出来ないのです。その諸事情とは、四糸乃ちゃんと美九さんに正体がバレているので迂闊に近づこうものならあっという間に士道の前で正体が暴露されてしまいます。そうならない為にも四糸乃ちゃん達の記憶をいじる必要があります。美九さんが士道達に気を取られているうちに記憶を弄らせてもらいましょう。
さて、今の状況は時崎さんの【
「美九!」
「はぁ〜なんですか?その声・・・・・汚らわしい音声で私や私の可愛い精霊さん達の鼓膜を汚さないでくれませんか?本当に不愉快ですね。無価値を通りこして害悪です。ちょっと、黙ってくれませんか?歩く汚物さん」
うわ〜・・・・・酷い。これ本当にデレさせること出来るのでしょうか?
「美九、聞いてくれ!俺は今から十香を、あの時拐われた女の子を助けに行かなきゃならない。だからーーーーー」
「黙ってくださいって、言ってるでしょ!!〈
美九さんが天使を召喚し演奏を始めると眠ってしまっていた人達がよろよろと起き上がりました。その目には生気はなく操られているようです。
「こ、これは・・・・・」
「驚きましたわね、ただの人間が
「どうですか?凄いでしょ。私の〈
「くっ!」
「いひっひ。だぁ〜めですわよそれぐらいで勝ち誇ってしまってわ。だって、
操られてる人の足元から無数の手が伸び人々を拘束します。無数の時崎さんが現れたのです。
これ、最高どのぐらいまで出せるよでしょうか?めちゃくちゃ出現してますけど。美九さんも、驚いてますね。
「「〈
ーーーーー
ーーーーー
驚いて動けない美九さんの代わりに耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃん、八舞姉妹が天使を召喚し暴風を起こします。
風によって士道は吹き飛ばされていましたが時崎さんがいるので大丈夫でしょう。
さて、お目当ての2人以外が離れたのでそろそろ実行しましょうか。
私は影から素早く出て四糸乃ちゃんと美九さんを掴みます。時崎さんの協力のもと影という完全に予想外の場所から飛び出し、尚且つ対象の時間を早める弾で撃って貰い気づかれた時にはもう触れている状況を作りました。
「貴女は!」
「千やーーーーー」
おっと、それ以上は禁句ですよ。
「【
魂を繋ぎそこから変更。次に、おかしくない程度で修正をーーーーー
「姉上様から離れろ!」
「警戒。何者ですか」
八舞姉妹に邪魔されてしまいます。修正が中途半端になってしまいましたが、まぁいいでしょう。
「姉上様、大事ないか?」
「心配。四糸乃も大丈夫ですか?」
「ええ、なんともないです」
「私も・・・・・大丈夫です」
一応、成功したみたいですしね。
「姉上様を傷つけるとは・・・・・万死に値する!!」
「憤怒。絶対に許しません!!」
「怒り・・・・・ました!」
耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんがこっちに高速で攻撃してきます。その間を縫って四糸乃ちゃんが氷塊を飛ばしてきます。みんなが私に寄ってくる・・・・・やったね!モテモテだよ。いや、命を狙われるのは嫌ですよ・・・・・
まぁ、本来の作戦を士道と時崎さんが実行するでしょうから。それまで時間稼ぎと行きましょうか。
「さぁ、来てください。霊力を喰らって上げましょう」
負けるはずありません。私は精霊相手では最強の精霊なんですから。
或守インストール編について
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